織葵・2023-10-16
織葵の想い出
織葵の詠
僕の本性を知ったら
君達はどう思うんだろうね
温厚なのは皮を被っているからだよ
いつもボーっとしてるのは
ただ眠いのもあるけど
心を読まれない為だってこと
何考えてるのか分からないんじゃない
悟られない為に僕が隠してんの
なんて、絶対言わないけど
ふと空を見上げた時
星空がとても輝いて見えたから
僕もその一部になりたいと
願ってしまったんだ__
案外、人は簡単に×ぬ
そのことをみんな忘れている
悪魔の手を取ることを
選んでしまった僕を
神は赦してくれないだろう
僕が好きなものを身につけて
何がいけないの
『 それ付けない方が可愛いのに 』とか
『 女の子だから 』とか
もう聞き飽きたよ
別に可愛くなりたくて
付けてるんじゃないから
女の子が付けるイメージない?
別に好きで付けてるだけ
また躊躇しちゃう…
やだ…好きなもの
身につけていたいのに
『 当たり前 』だと思わないこと
『 当たり前 』になるほど
怖いことはないと僕は感じたんだ
夜の誘惑
この酔いが覚める前に__
冷たい雨が体温を奪ってゆく
使い物にならなくなった操り人形
代わりを見つけられたら
後は捨てられるだけ
よく『 真面目すぎ 』と言われる
真面目と言っても全てに
そうなわけじゃなくて
変なとこで生真面目になるから
僕は自分の言った言葉に
囚われることがよくある
例をあげるなら
あれは冗談で言ったけど相手は
間に受けてるかもしれない、や
あの時こう言ったけどやりたいな…
でもあぁ言っちゃったし…と
ずっと考えてしまう
メメント・モリ
その意味は
『 自分がいつか必ず
死ぬことを忘れるな 』
そんな子に育てた覚えはない
その言葉が冗談でも本当でも
そう言われた記憶は
いつまでも消えないままで
僕に心というものが本当にあるのか
たまに分からなくなるんだ
だって、本当に何も
感じなくなる時があるから
みんなが悲しいとか辛いとか
言ってるのに僕にはそれが
分からない時があるから
そういう時ふと自分が怖くなる
比べるのは良くないと分かっていても
比べてしまって自分はおかしいのかと
どうして僕はそう思えないんだろうって
だから僕は自身の中で抱えきれない程の
悲しみや苦しみに出会った時
自分が傷つかない為に僕が無意識に
感情をシャットダウンさせてるんだと
そう思うことにしたんだ
ゲームに逃げて
現実逃避
だけど、どうも心が落ち着かない
ずっとそわそわしてる
そう、全部僕のせい
僕のせいで親の機嫌が悪くなって
雰囲気も悪くなって
罵倒と怒鳴り声が響く
僕は思わず耳を塞いだ
この空気に耐えられない
『 お前のせい 』
言いはしないけど感じる
僕がいなければ良かったのに
この場から今すぐ逃げ出したい
消えてしまいたい
ごめんなさい
2023/10/26