#雲

海の水の味が支配して夜空には

月も星も見えず暗い雲が全てを

覆い尽くしていた七下がりの雨

感情の陰と光の狭間を空に浮かぶ

雲のカーテンを掻い潜り揺蕩う

棚引く雲と水色の空

白い月が薄らと浮かび

空の鏡を見ていたの

遠ざかる雲は何処へゆく

行き先解らぬ風に吹かれて

地平線を超え
水平線の彼方へ

大空の果ての行き着く所まで


人も同じかも..


見果てぬ何かに向かい

探し何かの答えを探しに..



人はその答え探しに

歩み進んでいるのかも..



遠ざかりゆく



雲の旅路に

真っ青な世界に真っ白な線が描かれたの

それはまるで貴方が存在した証みたいね

空の前に現れた雲は

泣きたくて笑う空を

何も言わずに包んだ

空が描く色の時間は無限じゃない

浮かび上がる形を広げて繋げてね

風に吹かれ雲は彼方の先へと

風に乗り鳥は遥か先へと


人に吹く風も先へと導くのかな




人に吹く風

いつ訪れるのだろう

青空に伸びる入道雲には
君の気配

たった一度の君との夏が
私の季節を塗り替えた

僕が太陽を嫌ってしまわないように

雲が僕を庇ってくれている気がした

淡雲が染めきれぬ海地

理想と幻想を繋ぐ様に

心を乗せた鉄が飛行す

不機嫌そうに見えた空は怒ってるんじゃない

疲れた青空に曇り空の布団を敷いただけなの

雲の向こうに

行ってみたい

空を見る度に

幼心が

呼び起こされるんだ

ねるねるねるねのような雲になって

どこかへ飛んでいきたい

お空に小言を呟いたら

雲と一緒に消えて無くなればいい

明日にはこの雲たちは居ないんだから