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#みたリリྀི𝐃𝐫𝐞𝐚𝐦𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲︎❤︎

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全55作品・

ツイステ夢小説コラボ


今回は、お友達のヒメちゃんとのコラボ小説です🐇

 


⚠創作キャラが登場します。夢思考に理解のない方はここでバッグしてくだい。

・捏造あり

・トレイ・クローバー君に心当たりのある方はUターン

・ラギー・ブッチ君に心当たりのある方はUターン


ご了承ください。













『遭遇パーティー!!』



赤い庭の薔薇。


白いテーブルクロス。


そんな赤と白のパーティーに、異質な人物が混じっていた。




「えっと…スカーレットちゃん、だよね!」


優雅に紅茶を口に運ぶスカーレット・ビクシーガルは、自身の名を呼ばれ、ふと、手を止めた。


「ああ。君は確か…クローク、だね、ヒメ・クローク。」


スカーレットは右手に持っていた薔薇が描かれたティーカップをテーブルに置き、目線を少女に向ける。


そこには、笑顔をこちらに向ける、スカーレットの同級生、ヒメ・クロークがいた。


「うん!名前、覚えててくれて嬉しいな。」


ヒメは一層に口角を上げ、えへへ、と笑う。


「全校生徒の顔と名前は一致させるように、アズールから仰せつかってるんだよ。」


そんなヒメに応えるように、スカーレットも微笑みながらそう言った。


「そうなんだ~!アズール君って、オクタヴィネルの寮長だよね。」


「ああ。なんせ付き合いが長くてね。こき使われてるよ。」


そう冗談交じりにスカーレットが言うと、ヒメはまた、えへへ、と笑った。


そしてスカーレットの座っている反対方向の椅子に腰を掛けた。


「ということは、フロイド君とかジェイド君とかとも?」

 
「そうだね。あの二人は昔からほとんど変わっていないよ。特にフロイド。」


スカーレットは、小さくため息をつく。


「ああ…なんとなく想像つくなあ…。」


フロイドの姿を思い浮かべながら、ヒメも苦笑を浮かべた。


「たしか、フロイド君とは同じクラスだったよね。大変だなあ…」


「まったくだよ。君は…B組だったね。」


スカーレットは、記憶を探るような素振りをした後に、「ああ」と呟いた。


「ブッチか。羨ましいね。彼は軽そうに見えて意外と面倒みが良い。」


スカーレットは、共通の知人であるラギーの名を出す。


「そうなの!私も色々と助けてもらってるんだー!」


えへへ、と少し頬を赤く染め、ヒメは言う。


「確か…彼と君は恋仲だったね。」


紅茶を一口飲み、スカーレットは微笑む。


「え!何で知ってるの…?」


驚いたような声を出すヒメを面白がるように、スカーレットは小さく笑った。


「私もオクタヴィネルの一員だからね。情報集めは得意なんだ。」


「なんか恥ずかしいな…。」


先程よりも一層頬を赤くしたヒメにスカーレットはまた「ふふ」と楽しそうに笑った。



「そういえば、スカーレットちゃんはどうしてここに?」


ふと、思い出したようにヒメは尋ねた。


「書類をローズハートに渡しに来たんだ。ついでにお茶会にも参加させて貰ってるのさ。」


オクタヴィネルの副寮長はジェイドだが、彼も中々に忙しい。


スカーレットは、よく彼の仕事の肩代わりをしているのだ。


「そうなんだ!パーティーはどう?」


無邪気にそう聞くヒメに、まるで幼子を相手しているような感覚をスカーレットは覚えた。


「ふふ、とても楽しんでいるよ。ここは菓子のレベルが高いね。このカップケーキなんか、特に。」


スカーレットは、自分の目の前にあるカラフルなカップケーキを手に取った。


「ほんと!?それね、私が作ったんだよ!」


バッ、とヒメは立ち上がる。


「おや、それは驚いた。この場にルーク先輩がいたら『ボーテ、100点!』と言いそうだね。」


少しキョトン、とした顔を見せた後、冗談交じりにそう呟く。


「あ、確かに~!…えへへ、スカーレットちゃんとこうしてちゃんと話すの、初めてだったよね。」


同級生ではあるが、なにかと話すきっかけがなかった二人にとっては、対面して話すのはこれが初めてだ。


「そうだね。クロークとは馬が合いそうだ。良ければまた、パーティーに参加させていただいても?」


ふっ、と立ち上がり、手を前に持っていき、スカーレットはお辞儀をした。


「勿論!あ、それと、ヒメで良いよ!スカーレットちゃんは…レットちゃん、って呼んでも良いかな?」


小首をかしげ、耳を揺らしながらヒメは尋ねる。


「あぁ、問題ないよ。ではヒメ。私はそろそろお暇するよ。」


ふふ、と微笑み、スカーレットは歩き出した。


「うん、分かった!また遊びに来てね~!」


ヒメは大きく手を振りながら、新しくできた友人の背中を、無邪気に見送った。





「レッタ。」


ふと、スカーレットの耳に、聞き慣れた優しい声が聞こえる。


「おや、トレイ先輩。」


スカーレットの恋人である、トレイ・クローバーだった。


「お茶会は楽しかったか?」


メガネの縁を少し持ち上げ、トレイは微笑む。


「ああ、そうだね。新しい友人もできたし、それに…」


スカーレットは、先程の会話を思い出し、ふっ、と笑う。



「うさぎとお茶会だなんて、まるでおとぎ話のようだった。」


いつもとは違い、スカーレットは無邪気に笑う。


「あぁ…また、いつでも遊びに来てくれ。」


そう言い、トレイはスカーレットの頭を、優しく撫でた。

リリリ୨୧* 。 ゚・2023-03-05
リリリ夢小説3
𓏸𓂂︎🪞𓈒みたリリのお隣はB組の魔法使い︎❤︎𓈒𓂂𓏸
みたリリྀི𝐃𝐫𝐞𝐚𝐦𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲︎❤︎

ツイステ夢小説コラボ


今回は、お友達のヒメちゃんとのコラボ小説です😆

 


⚠創作キャラが登場します。夢思考に理解のない方はここでバッグしてくだい。

・捏造あり

・エペル・フェルミエ君に心当たりのある方はUターン

・ラギー・ブッチ君に心当たりのある方はUターン


ご了承ください。













『食堂スイート!!』



ある日の昼休み。


エリーは食堂の隅に、ぽつんと一人で座っていた。


いつも昼食を共にしているエペルは、部活関連の用事があるそうでいない。


友人が片手で数え切れるくらいしかいないエリーにとって、それはなんとも残念な事だった。


好物のパンプキンスープを口に運びながら、エリーは外を見つめる。


「(たまには、一人でお昼を過ごすのも、いいですわね。)」


そんな事を思いながら、食事を進ませる。


すると、パタパタ、とこちらに駆けてくる音が、エリーの耳に入った。


「ねぇ、あなた!」


そう、明るい声で声をかけたきたのは


ピンク色のうさぎの耳を持つ、見知らぬ少女だった。


「…えと…私、でしょうか…?」  


周りに人はいないが、確認のためエリーは尋ねる。


「そうだよ~一人?」


そう活気に答える少女は、首を傾げる。



「はい。…あの、あなたは…?」


「あ、そっか、初めましてだよね~。私はヒメ・クローク。2年生だよ~。」


少女は、おさげを揺らし、エリーに顔を近づけ、自身の名を言う。


それに続け、エリーも小さく頭を下げ、自己紹介をした。


「2年生…先輩ですね。私は1年のエリー・トレイン…えと、トレイン先生の…」


「あ、娘ちゃんでしょ~!」


エリーが続きを話す前に、クロークが思い出した、といったように言う。


「あら、ご存知で…?」


「うん。トレイン先生の娘が入学した、って、私達の間じゃ話題になったんだ~!」


名前と顔までは知らなかったんだけど…、と頭をかき、クロークは苦笑いをする。


「まあ…そうだったんですね。クローク先輩…ご交友深めさせていただけると幸いですわ。」


その場に立ち上がり、小さく頭を下げたエリーに、クロークは戸惑ったように声をあげる。


「わわっ、そんな固くならずに~!こちらこそ、よろしくね!…ねえところで、さ…」


クロークは、ジィ、っと目線をエリーのそばに置いてあるバスケットに移動させる。


「はい?なんでしょう。」


「その…エリーちゃんから甘い匂いがして…!」


甘い匂い…、少し考え、エリーは、あ、と呟いた。


「これ…でしょうか。」


「そう~!すっごく良い香りがして…何が入ってるの~?」


エリーの目の前の椅子を引き、そこに座ったクロークの瞳は、キラキラと輝いている。


「クッキーです。昨晩焼きましたの。…もし良かったら…食べますか?」


「いいの~!?」


先程よりも一層に瞳を輝かせるクロークに、ふふ、とエリーは笑いかける。


「勿論です。是非どうぞ。少々作りすぎてしまったので。」


「じゃあお言葉に甘えて…」


わあ~!と声をあげ、クロークはバスケットの中のクッキーに手を伸ばす。


そして一口。


サクッ、という音が、よく聞こえた。



「ん~!!なにこれすっごく美味しい~!」


クロークは二口、三口とクッキーを食べる手を進ませる。


「まあ、本当ですか?」


今度は、エリーが瞳を明るくさせた。


「本当、本当~!このクッキー…りんご入ってる、よね…?」


クロークが首を傾げる。


「はい!りんごのクッキーです。こちらは、いちごとチョコレートのクッキーで…良ければこちらも食べてみてください。」


エリーは、ピンク色のクッキーをクロークに差し出す。


「良いの~!?」


「ええ。勿論ですよ。」


クッキーを受け取り、クロークは大きな一口でそれを食べた。


「こっちはほろほろしてる…!苺の甘酸っぱさが、チョコのほろ苦さとマッチして…絶品だあ~!」


早口になりながら、食レポをするクロークは、立ち上がり、ん~!、と声をあげる。


「そんなに喜んでいただけるなんて…光栄ですわ。」


ふふ、と笑いながら、エリーは小さくお辞儀をする。


「本当に美味しいよこれ~!…あ、そうだ…」


すると、何かを思いついたようにクロークが手を叩いた。


「このクッキー、作り方、教えてもらったりって…できる?その、あげたい人がいるっていうか~…。」


少し頬を赤らめながらそう言うクロークは、まさに、恋する乙女。


色々と察しのついたエリーは、満面の笑みで頷く。


「勿論です!」



新しくできた、素敵な友人に、改めてよろしく、の意味もこめて。







以上です!

今回は、クロークちゃんとエリーちゃん、二人の出会い編を書いてみました!

予想以上に時間かかっちゃってごめんね😭


次は三人の小説を書きたいな~😆💕

リリリ୨୧* 。 ゚・2022-12-17
リリリ夢小説3
𓏸𓂂︎🪞𓈒みたリリのお隣はB組の魔法使い︎❤︎𓈒𓂂𓏸
みたリリྀི𝐃𝐫𝐞𝐚𝐦𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲︎❤︎

み~にゃありがとう!!


本当に、ピッタリ100連目だったけど、とにかくすり抜けなくて良かった😭


もうちょっとでエペル君の誕生日だし、頑張って石貯めます💪

リリリ୨୧* 。 ゚・2023-03-22
𓏸𓂂︎🪞𓈒みたリリのお隣はB組の魔法使い︎❤︎𓈒𓂂𓏸
みたリリྀི𝐃𝐫𝐞𝐚𝐦𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲︎❤︎

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に55作品あります

アプリでもっとみる

 












































今日ね、異世界転生でもしたのか
なんなのかはわかんないけど、
夢にれーなが出てきて、
れーなとお話してた~~👶🏻🎶♡︎

れーなと、というよりも、レナと、
って言った方が正しいのかも…???

なんか…飛行術の授業中なのかな、??
ツイステの芝生っぽいお外あるじゃん、
あそこで箒持ってるレオナさんを2人で眺めながら
「 やっぱりレオナさんってかっこいいなあ。
さすがレーナの彼氏さんだよね 」
『 うん。本当にかっこいい。
でもたまについていけない事もあるけど笑 』

みたいなことを話してた❕
ツイステの世界に行けたことももちろんだけど、
れーなとお会いできたことがなによりも
嬉しすぎた🤝🏻☆彡

次はりーたんも夢に遊びに来てね~~🐰💘
共に推しくんが授業してる姿を眺めながら
語りましょう👊🏻♡︎♡︎

最近は小説とか書かなくなったけど、
れなりりみたの3人合わせた小説
また書きたいな~~ ……とか❕❕♡︎ノ ̫<
機会あったら書いてもいいですか??
てかいますぐ書きます❕書きたい❕⭐

あと、りーたんとれーなが書いてる小説の感想、
後から一気に書いて送るか投稿するので
覚悟しておいて下さい…🫶🏻🫶🏻

秘密さん・2023-04-09
レオラギの姫たちお呼び出しです𓂃𓈒𓏸︎︎︎︎❄🤍
𓏸𓂂︎🪞𓈒みたリリのお隣はB組の魔法使い︎❤︎𓈒𓂂𓏸
꒰ঌみたれな、実戦魔法のお時間です🪄⭐
🐇みたれなは超絶かわいい双子ちゃん!🐈
みたリリྀི𝐃𝐫𝐞𝐚𝐦𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲︎❤︎

ツイステ夢小説コラボ


今回は、お友達のみーにゃとのコラボ小説です😆

 


⚠創作キャラが登場します。夢思考に理解のない方はここでバッグしてくだい。

・捏造あり

・トレイ・クローバーに心当たりのある方はUターン

・ラギー・ブッチ君に心当たりのある方はUターン


ご了承ください。













『真夜中トリック!!』



ハロウィーン。


普段は閉ざされているナイトレイブンカレッジの門が開き、一般人でも出入りが可能になる数少ない日。


生徒たちは、休む暇もないほどに、接客などの対応を行う。


そんな中、二人の少女が、束の間の休憩時間を過ごしていた。



「あ゛ーー、忙しいよぉー!」


へたり、と机の上に脱力したように倒れるのは、ハーツラビュル寮のヒメ・クローク。


「去年よりも、人が増えたような気がするよ。お疲れ、ヒメ。」


はは、と疲れなど微塵も見せない笑い声を漏らしたのは、オクタヴィネル寮のスカーレット・ビクシーガル。


スカーレットは、どうぞ、とティーカップをヒメに差し出した。


「アールグレイだ。疲労回復、冷え性改善の効能があるよ。よければ。」


「レットちゃん~…!」


紅茶の香ばしい香りが、ヒメの鋭敏な鼻に届く。


スカーレットは、ふふ、と微笑みを浮かべながらヒメの前の席に座った。


「…それにしても」


スカーレットは、じっ、とヒメの格好を見た。


今年のハーツラビュル寮のテーマはスケルトン。


胸のあたりが、ハートの形にくり抜かれており、その中には薔薇の花が敷き詰められていた。


一般生徒は下はズボンだが、ヒメのものは裾が不揃いのスカートになっており、透け気味のレースが覆うような形になっている。


タイツのプリントは骨のようになっていて、全身からスケルトンを感じさせられる装いだ。


邪魔だから、と外している帽子のデザインも凝っている。


「ヒメのいつもの装いとは、ギャップあって良いね。」


そう笑いかけると、ヒメは少し顔を赤らめ「わ~い」と嬉しそうな声を出した。


「レットちゃんも似合ってるよ、マミー!」


スカーレットも同様、周りのオクタヴィネル寮生とは少し違ったタイプの衣装を着ていた。


包帯が垂れたようなプリーツスカートに、靴下は履かず、膝上まで包帯をぐるぐると巻いている。


髪飾りは、骨のイラストが入ったリボンだ。


「ありがとう。そう率直に褒められると照れるな。…ヒメ、ゴムが解けているよ。よければ私が直そうか?」


対応に追われ走り回っていたのか、子供たちにもみくちゃにされたのか、ヒメのトレードマークであるおさげは、ぐちゃぐちゃにかき乱されていた。


「ほんと?ありがとう、レットちゃん!」


スカーレットはヒメの後ろに立ち、どこからか櫛を出した。


「レットちゃん、上手だね~。」


「ありがとう。父さんが不器用だったからかな。自分で何度も練習していたんだ。」


慣れた手つきで、あっという間に綺麗な状態に戻したスカーレットに、ヒメはおぉ、と小さく歓声をあげた。


「ねね、もしよかったら、お揃いにしない?髪型!」


「おや、いいのかい?」


「勿論だよ!」と、ヒメはニパッ、と笑い自身が座っていた席にスカーレットを座らせた。


「…そういえば、もうトレイ先輩には会った?」


手を動かしながら、ヒメはスカーレットの恋人の名を出す。


「見かけはしたが…忙しそうだったから、声はかけなかったよ。」


そう答えると、ヒメが気落ちしたように声を漏らす。


「そっかぁ…レットちゃんもかぁ」


「…もしかして、ヒメもかい?」


尋ねると、ヒメは「うぅ…」と、今にも泣き出しそうな声を漏らした。


「ラギーくん、いつもカッコイイけど、今日は特にすっっごくカッコ良くてね!…だから、女の子達に囲まれてたんだ…。」


顔は見えないが、ヒメが不服そうに口を膨らませている様子が、スカーレットには容易に想像できた。


「ブッチは、君にしか興味がないさ。」


ふふ、と小さく笑いながらスカーレットが言う。


ヒメは「うーん」と微妙な声を出しながら、髪を結い続けた。



「よし、完成~!」


どうだ!、とヒメが魔法で鏡を出し、スカーレットに渡す。


普段とは違い、おさげでまとめられた髪を物珍しそうに触りながら、スカーレットはまた微笑んだ。


「ありがとう。新鮮だよ。」


「いーえ!おさげのレットちゃんも可愛いよ~!」


ヒメは、へへ、とほんわかとした笑顔をスカーレットに向けるが、やはりどこか寂しげな様子だ。


「…ヒメは本当に、ブッチのことが好きなんだね。」


スカーレットが小さく微笑む。


「うん。」


なんの迷いもなく告げたヒメに、スカーレットは更にふふっ、と笑った。


「だってラギーくんは…」


「待った、ヒメ。」


急に言葉を止められたヒメは、首を傾げる。


「…それは、本人に言ってあげるといいよ。」


スカーレットは、マジカルペンに手をかける。


「え…?」


マジカルペンから放たれた光は扉にあたり、そしてゆっくりと扉が開いていった。


「…な」


ヒメは耳が良い。


しかし、スカーレットとのお喋りに夢中になっていて、気づかなかったのだ。


扉の向こう側に、人がいることに。




「…ラギーくん!?」



「…ヒメちゃん、奇遇ッスね。」


歯切れの悪い表情を見せながら、ヒメの恋人…ラギー・ブッチは、あはは…、と笑った。


「それじゃあヒメ、私は先に失礼するよ。髪、ありがとう。」


そう言って去っていくスカーレットの背中を見送ってから、ヒメはすぐに視線をラギーに移した。


「えっと…どこから、聞いてたの?」


「…ヒメちゃんが、オレの話してるところから…ッスかね。」


一瞬、シン、とした空気が流れる。


数秒経ってその空気を打ち破ったのは、ヒメだった。


「あの子達、ラギーくんに連絡先…聞いてたよね。」


スカートをきゅ、と握り、教えたの、とか細い声で尋ねる。


すると、ラギーの手がヒメの右手に重なった。


「全部断ッスよ。」


ラギーは、キシシ、と笑う。


「オレには、マイペースで気分屋でオシャレさんで。オレのこと、大好きなお姫様がいるからね。」


ヒメは、ラギーの手を握る力を強めた。


「じゃあラギーくんは…世話好きで、お金に目ざとくって…優しくて、カッコイイわたしの王子様だね。」


へへ、とはにかむと、ラギーは片方の手で頭をかく。


「オレ、王子って柄じゃないんスけど…。」


照れたようにそう言うラギーに、ヒメは首を横に振る。




「ラギーくんは、わたしの…ヒメ・クロークの、王子様だよ。」



二人は目を合わす。


そして、また微笑んだ。





「ラギーくん」


「ヒメちゃん」






「「HappyHalloween」」




二人の声が、重なった。

リリリ୨୧* 。 ゚・2023-12-29
リリリ夢小説3
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