#三日月に僕の恋を託す

遠く見た事のない街へ思いを馳せては

最後の言葉だけ言わない

あなたと繋がる唯一の場所

【三日月に僕の恋を託す】






これは、この世界の片隅の

本当に小さな物語












『＿＿月が綺麗ですね』



彼女の告白は確かこうだった













なんて思い出しながら




いつもの様に外を呆然と眺めていた







夕方の空


まだ空は明るいのに

月が出ていた







『綺麗な月だねえ』



振り返ればそこに加徳がいた




「まだ目立ってないけどね」






『一ノ瀬はさ、やっぱり満月が

1番好き？』







「確かに、満月もいいけど

僕は新月が好きなんだ」








『月ほぼないじゃん』





そう笑う加徳



バカにしてるともとれるだろうか


僕もそう思ってた



だけど、僕は知っている



加徳は誰かをバカにするような人じゃ

ないことを







加徳は周りの事がしっかり見えてることを








そして




加徳は感情表現が下手くそなとこも












「僕には月なんて無くても

綺麗な月みたいなもんがすぐ

近くで光ってるからこれに月も

加わってしまうと眩しくて死ぬ」



冗談半分、本気半分の気持ちで

君に笑ってみせる








君が黙ってしまうもんだから

僕はまた空を見上げた









『やっぱり、一ノ瀬は変だねえ』







絞り出すような声




見なくても君の表情が手にとるように

わかる







「何、泣いてんだよ」





『泣いてないし！

こっちみてないんだから

デマを言うな！』

















3日後彼女はこの世を去った





加徳が僕に心配させないように

隠し事をしていた事





その隠し事が重い病気になって

しまったのだということ







その病気は治らないのだということ











全て知ってたよ






全部知ってた








君ってば、何も言わないから





僕だって何も言えなかったよ










「君がいないと上手く笑えねえよ」




震える声




君に届けと振り絞った声







涙で滲んだその空には三日月が登ってた









『私はね1番三日月が好きなんだ』



あの日話したことを思い出す








「なんで？」














『三日月って中途半端じゃん？

ほら、私みたいに』







中途半端な三日月に僕は涙する

　 必　 　 大　 　 人　 　
　 ず　こ　丈　 　 差　 手
　 し　の　夫　 し　伸　を
誰　も　世　　　そ　指　ば　真
も　前　界　　　こ　だ　し　っ
思　を　の　　　が　け　て　直
っ　指　全　　　あ　立　　　ぐ
ち　さ　員　　　な　て　　　　
ゃ　す　が　　　た　て　　　　
い　な　　　　　の　ご　　　　
な　ん　　　　　進　ら　　　　
い　て　　　　　む　ん　　　　
か　 　　　　　 道　　　　　　
ら　　　　　　　　　　　　　　
|　　　　　　　　　　　　　　

𓂃◌𓈒𓐍

⊿タグ紹介 ⊿


「三日月に僕の恋を託す」


・意味不明なタグの誕生ですね

・使ってくれると懐きます((は

・贈り物は必ずします

悠和

僕しか知らない君への想いは
三日月に託して
いつの日か想いが届くようにと
夜空に輝く星に願う。

『幸せになってね。』

僕の最期の強がりでした


君へ精一杯の“サヨナラ”を

この三日月に込めて。

抱えきれなくなった
僕の「好き」を

三日月に託していいですか？

僕の恋は呆気なく終わった。
これからも一緒にいると思ってたから
未だに信じられてない。
君は最期に
「幸せになってね」と言った。
最期まで僕を気遣ってくれた。
僕は君と出会えて幸せだったよ。
それだけで世界一の幸せ者だと思う。
でも君が言うならもっと幸せにならないとね。
ありがとう、僕の愛しき人。
君も幸せになるんだよ。

君に届かぬこの恋を

みなの目を惑わす三日月に託し

僕の恋心を伝えてほしくて

〔三日月に僕の恋を託す〕



















僕には愛する彼女がいる。


優しくて

可愛くて

ドジで

暖かい彼女だ。


僕には勿体ないくらいいい人だ。


出会いだとか


これまでの話をすると


幸せすぎでただの惚気話になってしまう。


















完璧に見えるその彼女の


僕だけが知っている一面がある。

















彼女は先輩とも後輩とも


誰とでも親しく、笑顔で接する。


僕だって初めはその一人だった。


















彼女は、結構弱かった。


彼女は、完璧でも何でもなかった。


彼女も、僕と同じ人だった。




















人の目が気になって


心配で、すぐ弱って、苦しんで、


毎日毎日、誰も知らないところで


一人で声を潜めて泣いていた。

















今は僕がそばに居る。


泣きたい時は、泣いて欲しいし、


笑いたい時は、笑って欲しい。


僕がどんな時だって守るから。


















月が綺麗な夜に


今日は2人で散歩をする。


人通りが少なく、


星が綺麗に見える、


2人が初めて出会った道を。



















三日月が月の光に照らされる

ネックレス。

















僕が選んだ。


彼女へのプレゼント。



















三日月をモチーフとしたものは


願いを叶えるお守りとされたり、


三日月にお祈りすることで


幸運に恵まれるという言い伝えが


あるそうだ。





















彼女は一生懸命に毎日を


生きている。


そんな彼女には幸せになって欲しい。


彼女が追い続けてる


夢は叶ってほしいし、


幸せになって欲しい。

















僕が隣に居たい。


僕が支え続けたい。



そう約束したから。















僕はずっと隣にいるつもりだった。


永遠を誓って


死ぬまで彼女の暖かな手を


握っていたかったんだ。


















僕は彼女にプレゼントしたものと


同じものをもうひとつ買っていた。


















『どうか。どうか、お願いです。


彼女の隣に居れない僕の代わりに


彼女を幸せにしてあげてください。』

ここから遠いのんびりとした時間

同じ三日月を眺めてたのなら

半年後の君の隣にいる時

僕の代わりに伝えてほしい

1度言葉にしたらもう戻れない
貴方の中では終わったこと？
私はまだ何も変わってない
日々想いが大きくなる
でももう伝えれない

僕のかわりに君が伝えて？