はじめる

#何故全裸だったのでしょうか????????

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全1作品・

〈小説〉


ー注意ー
・bのlかも......
・神秘的に書きたかった!!!!
・稚拙な文でございます
・前編です










〈君との契り〉



愛なんて、知らない。



少し霧がかかって

肌寒い日。

少し目を擦って

布団を畳む


だだっ広い和室に

ただぽつんと置かれた布団

もう見慣れたが、

随分とこの部屋は寂しいものだ。

いや、

この部屋以外も何も置いていない

ただ埃被っている畳があるだけだ。


その部屋を後にして

障子を開け、縁側に出る。

庭にある紅葉がもうすぐ色付きそうだ

今年も綺麗に彩るだろうか


風が吹いて

体をブルっと震わせる

台所に行って

ご飯を作らなければと

足早に台所に向かう


僕は一人暮らしだ。

六歳から今までこの家で過ごしてきた

山の奥にある小さな小さな村

その村から歩いて十分程度の所にある

僕の家


この家は不思議なことに

玄関前に鳥居がある

聞いたところによると、

この辺は神様が出入りするとか、


神様のお嫁様にされる、とか。


だから、この一人暮らしは

俗に言う「花嫁修業」と

言われるものだろうな。


まぁ、僕は男だから

妊娠も出来ないし

きっとお嫁様になることは

ないだろうと、心に言い聞かせる。


神様が此処に降りてきて、

僕を何時連れ去るのか、

僕にも、誰にも分からかない。

朝、ふと起きているのか

昼、うたた寝してる時にいるのか

夜、眠る前にいるのか。


けれど、一つ言い伝えがある。

それは、神様は"秋の新月の日"に

白い着物を身に纏い

周りの神霊達が鈴を鳴らしながら

鳥居の真ん中を歩き

代々この家に"献上"された者達が

連れ去られるらしい。


神様は、紅葉が色付く前に

僕を連れ去ってしまうのか。

十年近く見守ってきた

あの紅く燃え上がるような

儚い紅葉を、見られずまま

連れ去られるのか。

少し寂しくなってきてしまった


ネギと大根が入っている味噌汁

唐揚げと漬物

それに主食の白米


それをお盆に乗せて

居間に運ぶ

広い部屋に、ただ一つの机。

静かな部屋で

独り手を合わせて、


「今日もいただきます」


ただ一人、黙々と食べ進める。

母と、父と、姉と、弟と、

一緒に机を囲んで食べたご飯が

懐かしい。

少し涙ぐみ、グッと堪える。


「ご馳走様でした」


また手を合わせ

台所で皿を洗う。


こんな生活が

十年以上続いているんだ。

何で僕なんだろう

他の人でもよかったじゃん

家族ともっといたかった

何回も考えて

何回も思ったけれど、

次第に"しょうがない"と

頭が理解した。

理解しないと、壊れてしまうから。


実はこの村ではしきたりがある

とても昔に、

神様を怒らせた子供達がいたそうだ。

子供達はその一週間後に

急死したらしいが、

神様の仕業だか

未だに解明されていないようで。

それでも神様の怒りは治まらず、

村に雨を降らせなかったり

地震をおこしたり

火事をおこしたり

その災害を止めるべく

考えたのが

"生贄"だった。

村の人間達は、

七歳未満の容姿の良い

子供を探し、

村から離れた所に

家を作り、

生贄はここだぞと

鳥居と言うしるしをつけ、

子供をそこに独りで

住まわせたらしい。


大人達は

食物を定期的に持ってきたが

子供に会わずに

十年以上、独りにした。


十五年くらいか。

そのくらい経ったある日、

定期的に届けていた

食物が減っていないことに

気付いた村の一人が

その当時の村長に報告した。


単刀直入に言ってしまうと、

その子供は跡形もなく

いなくなっていたらしい。

その子供が最後に座っていたであろう

その場所に、置き手紙が一つ。


「許してやろう

次も楽しみにしている」


子供の字では、

なかったという。


その子供がいなくなった直後は

とても穏やかな時が続いた


神様の言っていた

"次"とは

その年に一つ、

災害がおこる時。

それが"次"の合図だそうだ


その年に運悪く

生まれてきたのが僕だった

僕の容姿は特別醜くはない

僕以外に一人候補者がいたが、

その子は病に伏せてしまって

僕になってしまった。


今年で十七歳

もうすぐ、迎えが来ても

おかしくない年になってしまった。


そう言えば、

もうすぐ新月だったな。

縁側で茶を飲み

考えていた


太陽が暖かい

包まれるような感覚に陥って

こくり、こくり、と

眠りそうになる。


「このまま、連れ去られて

この寂しさを紛らわしてほしい」


なんて、僕は贅沢すぎる。


鈴の音が聞こえたと同時に、

僕の意識は途切れた。



「やっと、会えた。」



















「ん......」


いつもより

布団がふわふわしている気がする

そして暖かくて、

固くて.........固い?


「あ、起きた?」


僕の寝ている横に

物凄い美貌の男が

僕の目を真っ直ぐに見つめていた

何より、驚いたのは

......全裸だったんだ。


「ぎゃあああああ」

「うわっうるさっ」

「あっ、すみませ、」


そう言いかけると

とても美しい顔が近づいて

僕の唇に口付けを落とす

あまりに一瞬のことで

混乱してる僕に

優しく笑いかける美しい人


「"ごめん"はあまり好きじゃないね」

「そう、でしたか。」

「ごめんね、いきなりキスして」


甘い声で囁かれると

自分が自分でなくなりそうで

とても怖いけど、とても心地よかった。


「そういえば、自己紹介してないね

俺から紹介するね。

名前は"常若ノ神"っていう

堅苦しい名前があるけど

気軽に"常若(とこわか)"って

呼んでもらっていいからね」


「僕、僕の名前は、伽和(ときわ)です

呼び捨てで呼んでもらって構わないです

えっと...年齢は十七歳です。

これから、よろしくお願いします、」

「うん、よろしくね。伽和くん」

「はい、えっと、だ、旦那様?」


上目遣いになってしまっただろうか、

尻軽なやつに見えただろうか、

ピタッと止まった

だ、、旦那様を見て

不安が積もっていくばかりで。


「あ、もしかして、

旦那様って嫌でしたか?

じ、じゃあ直すので。

えっと、」


凄く惨めに見えただろうな

こんな焦って

きっと空回ってる

というか、何でこんなに

旦那様の目を気にしてるんだろう

あぁ、もう何もわかんなくなってきた。


頭がこんがらがって

まだ、時が止まっている

旦那様を見て

泣きそうになって俯く。


こんなことになるなら、

言わなければよかった。


冷たく沈んだ体が

暖かい何かが包んだ


「いや、凄く、凄く嬉しい。」


旦那様は

それを噛み締めるように

言っていた


少ししか見えなかったけど

真っ赤になった旦那様の顔が

とても可愛らしくて、愛おしくて、


あ、これは、僕、


恋をしている。


〈ー続け!ー〉

游來・2022-11-18
君との契
長編小説
bのl
何故全裸だったのでしょうか????????
思った以上に長くなったので
前編後編に分けることにしました
それに加えて学級閉鎖で五連休になったんで
余裕で書きまくります
続け!!!!
BL小説

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アプリ『NOTE15』で作られました。

他に1作品あります

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