五百森 桜希・2023-02-15
光と闇
朝と夜
孤独
光と闇。
朝と夜。
光と朝は孤独じゃない希望を感じさせ、
闇と夜は孤独という絶望を感じさせる。
上げて下げるくらいなら
最初から独りの方がずっといい。
みんなが夜空の月を見ている間は
誰もぼくを見ないから
いつもより自分らしく
笑顔になれるかもしれない
ありがとう皆既月食
この世界には"光"が存在する。
皆が笑い、明るく楽しい世界だ。
この世界には反対の"闇"も存在する。
皆が泣き、暗く苦しい世界だ。
この世界の人はいつも"光"を求める。
「明るくなりたい。」「笑いたい。」
「幸せになりたい。」そう求める。
でも、俺は違う。
幸せにならなくて良いと思うし
笑いたいとも思わない。
どちらかと言われると"闇"を求める。
この世界には必ず反対の物が存在する。
幸せ:不幸 明るい:暗い 楽しい:辛い
人は"光"を求め、"闇"を求めない。
そして"闇"に目を向けない。
目を向けてもおかしいと批判する。
この世界には"光"も"闇"も必要だ。
どちらかがない世界は崩壊するだろう。
俺は少しでも"闇"に目を向けてほしい。
そして、"闇"にいてもおかしくない。
そう伝えたい。
きっと生き方には
『正解』も『不正解』も
ないんだよね
キボウ
その人自身がどの世界に光を見出して
どんな風に心を奪われるかの
違いがあるだけなんだ_
夜の闇は私の心を
蝕むものだと思ってた
でも、心に寄り添ってくれた
夜の光を知ってからは
夜の孤独も愛せるようになったんだ
空に輝く星は
もうそこにはなくて
今見えている世界も
理想を遠く離れ
はかない優しさが
かき消された日々
光は闇を消す
慎ましきものが
失われし世界へ
かほ
やっぱり私は幸せが怖い
思わぬ所に落とし穴があるから_
結びつく先に待ってるものが
光指す場であろうと
暗闇が広がる場所であろうと
自分らしくあれるならば
それを正しい選択と言っていいのではないか
“光”があるから“闇”がある
光を失うことは
闇に染まること
青空の下に
居場所はなかった
だけど光を求め
光に憧れるけど
光が強くなるほど
闇が深くなって
かほ
闇と 光を
交互に またぎながら
歩いてゆく 人生の 道は
若い 時代に 苦難の 時を 試されるか
大人世代に なってから 山坂を 経験するか
いずれにせよ 早かれ 遅かれ
どこかの 時点で 試練に 遭遇する
晴れた日の 碧い 空も また 一転して
黒雲に 覆われて 雨風 荒れる そんな日も
だから 見渡せば 人は 実のところ
平等に 幸 不幸 振り分けられているもの
光を知ってしまったから
闇が怖くなった
貴方の明媚な生まれつきの゙光゙は
私にとって死ぬほど美しい゙闇゙
暗闇の中に明かりを見つけ
心が少し和らぐ
ただ光と闇の境界線
黒はより深くなる
明かりに生きたものは
闇に恐怖を感じる
闇に生きたものは
明かりに心を閉じる
かほ
夜明け前
夏の夜明け前、
午前3時半をすぎた頃
空は白く明るくなり始め
虫の声だけが響く時間
静寂とは違う静けさに
少しだけ不気味さが漂う時は
夜の間に蠢いていたものの怪たちが
森の暗闇の中へと消えていくようだ
もう暫くすれば
夜の終わりを告げ
朝の到来を知らせる声が響く
その日、朝一番に鳴く鳥の声
今朝は誰がその役目を担うのか
耳を澄まして静かに待つ
夜と朝の狭間の時間