#天への手紙

最愛の父へ捧ぐ言の葉

世界でたった一人の私の父。
私の魂を生命として
誕生させてくれた父。
優しかったあの笑顔
手の温もり
愛情深い眼差し…
決して忘れることはありません。

貴方がこの世を去って早一年。
クリスマスのイルミネーション輝く日に
貴方は空のイルミネーション_
星となってしまいました。
もともと、野に吹く微風のような
月の光のような…空気のような人だった。
だからこそ、
貴方の死は未だに
受け止められないのです。
生前でさえ存在したのかしていないのか…
分からないような人だったんだから。
もしかしたら、
今も生きているのではないか…
そんな気さえします。
そうかと思えば貴方の存在自体が
幻覚であったかもしれないと…
錯覚してしまうのです。
でも、貴方の存在は
決して幻覚なんかじゃない。
だって、貴方が残した二つの生命が
この世に存在しているのですから。
貴方が残した『軌跡』は今も
この世で生きているのです。
それこそ、『奇跡』でしょう。
貴方がこの世を去っても尚
貴方の遺伝子はこの世に
『在る』のですから。

私達姉妹が生きている限り
貴方の起こした『奇跡』は
来世まで続きます。
そしてまた、私達が
歴史に『軌跡』を残します。
そうして命は繋がっていきます。

だから、お父さん。
私の命を産み出してくれてありがとう。
愛しています。


















この想い天へ届け

最愛の貴女へ捧ぐ言の葉

貴女がこの世を去って
四年もの年月が経過しました。
四年分の星が夜空を駆け巡りました。
忘れもしないあの夜のあの瞬間。
私の中で何かが欠けてしまいました。
別の世界へと旅立った
貴女の後を追う為に
何度死を望んだことか。
絶望の淵を彷徨い
何度足を踏み外しかけただろう。

貴女は何に苦しみ
何に怯えていたのですか…
貴女は自らを手にかけたとき
何を感じていたのですか…
貴女はロープが首に食い込むそのとき
何を思ったのでしょうか。

貴女が追い詰められていたことは
知らなかった。
貴女と最後に話した日
貴女は元気がないように思えた。
でも、特別違和感は感じなかった。
感じることが出来なかった。
長旅で疲れたのだろう_と。
そう思っただけだった。

しかし、その約1ヶ月後。
突然の別れは私を待ってはくれなかった。
私達家族が予期できなかった死。
突然の訃報に私は狂いました。
家中を駆け回り、狂い叫んだそうです。
私は当然記憶はないのですが
妹がはっきりと私の
その姿を覚えていました。
とにかく私の狂いようは
凄まじかったらしいのです。

それでも、案外私はすぐ正気に
戻りました。
遠方から来る親戚に気を遣えるほどに。

そして、貴女に弔辞を読みました。
貴女に贈る最初で最後の手紙が
まさかこんな形になるとは…
思ってもいませんでした。

まだ、一緒に旅行に行きたかった。
美味しいものを食べたかった。
沢山話したかった。

その願い虚しく貴女は
空へ舞いました。

寂しくて…悲しくて
虚無感に押し潰されそうです。

それでも、私は生きて行きます。
いつか、私がしっかりこの世で責務を
全うして、貴女のいる世界へと
旅立ったとき…
抱き締めてほしいのです。
『久しぶり』と華のような笑顔で
笑いかけてほしいのです。

それだけが私の貴女に対する願いです。
貴女は永遠に私の希望です。光です。

愛しています





















この想い天へ届け

天への手紙

祖父へ

無口でちょっと近寄りがたい
存在だった祖父。
でも、それ以上に
優しさと愛情を感じていました。
話さなくても、側に居てくれるだけで
安心感がありました。

私達は『血の繋がり』は
ありませんでした。
しかし、それ以上に『家族の絆』を
感じていました。
それは、間違いなく祖父の
人徳のある人柄のお陰だったと
私は思うのです。
血の繋がりなんて関係ない。
家族の絆さえあれば良い。と
祖父のお陰で強く実感しました。

じじ、私達のお爺ちゃんになってくれて
ありがとう。
じじの、優しくてたまに見せた
無邪気な笑顔は私の記憶のスクリーンに
鮮明に刻み込まれています。
一生涯忘れません。
これからも、見守っていて下さい。
大好きだよ。






















この想い天へ届け