いろは🌈・2018-12-26
好きな百人一首
百人一首
35番歌
人はいさ心も知らずふるさとは
花ぞ昔の香に匂ひける
意味
人の心はわかりませんが
昔なじみの里の梅の花の香りだけは
変わっておりません
41番歌
恋すてふわが名はまだき立ちにけり
人知れずこと思ひそめしか
意味
私が恋をしているという評判は早くも
広まってしまった
誰にも知られないようにひそかに思い
はじめたのだけれど
13番歌
筑波嶺の峰より落つるみなの川
恋ぞつもりて淵となりぬる
意味
筑波山の峰から流れ落ちるみなの川が
積もり積もって深い淵となるように
私の恋心もどんどん深くなるばかりだ
40番歌
忍ぶれど色に出でにけりわが恋は
ものや思ふと人の問ふまで
意味
忍びこらえていたけれど、とうとう
その素振りに出てしまった
何か物思いをしているのですか
と人が尋ねる程に
14番歌
道奥のしのぶもぢずりたれゆゑに
乱れそめにしわれならなくに
意味
道奥産のしのぶずりの乱れ模様のように
私の心も乱れているのは
他ならぬ貴方のせいなのです
51番歌
かくとだにえやは伊吹のさしも草
さしも知らじな燃ゆる思ひを
意味
こんなにも貴方を思っていることを
口に出して言うことができるでしょうか
ましてや伊吹山のさしも草のように
燃える様な思いを
貴方はご存じないでしょう
39番歌
浅茅生の小野の篠原忍ぶれど
あまりてなどか人の恋しき
意味
浅茅の生えた小野の篠原、その「しの」のように
貴方への思いを忍びこらえているけれど
忍びきれない
どうしてこんなに恋しいのだろう
46番歌
由良の門を渡る舟人かぢを絶え
ゆくへも知らぬ恋のみちかな
意味
由良の海峡を漕ぎ渡る船人が
櫂がなくなって行方もしらず漂うように
どうなるかわからない
恋の道であることよ
かくとだに えやはいぶきの さしも草
さしも知らじな 燃ゆる思ひを
朝ぼらけ
有明の月と
見るまでに
吉野の里に
降れる白雪
恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり
人知れずこそ 思ひそめしか
【意味】
「恋をしている」という噂がもう立ってしまった。誰にも知られないように、心ひそかに思いはじめたばかりなのに。
今来んと
言いしばかりに
長月の
有明の月を
待ちいでつるかな
ちはやふる
神代も聞かず竜田川
からくれないに
水くくるとは
難波江の
葦のかりねの
一夜ゆえ
身をつくしてや
恋わたるべき
瀬を早み
岩にせかるる滝川の
割れても末に逢わむとぞ思ふ