#彼氏目線

短編*小さな嫉妬

*本作品は
作者でも読み返すと
赤面する程
ベタベタなバカップルの
お話になっております



その事をご配慮の上
ご了承いただけた方のみ
お進み下さい笑







｢やっ、触れないで｣


君は僕を拒絶した。


さっきまで


あんなに笑ってくれていたのに。




｢理由を…聞かせてよ｣




震えながら君は


君の肩を抱いて


僕を見もせずに声を放つ。




｢……キス、したでしょ？｣



｢……誰が？｣



｢あなたが｣



｢君と？｣



｢違う……ジェリーと｣



僕は思わず噴き出した。



｢あ、ひどっ！｣


｢だって、まさか君が僕の飼い犬にヤキモチ妬くなんて｣


君は、キャリアウーマン。


そこそこのポストで


男顔負けにバリバリ


仕事をこなしてる。



でも、思いがけないところで


変なヤキモチを妬くんだから。




｢ジェリーは僕の相棒みたいなものだよ｣


｢相棒とキスするの？｣


｢それはほらジェリーが勝手に、ね？｣


君はふくれっ面。


面倒だけど、


これがまた可愛らしい。



元来、重たいのは



好きではないけれど



どうしてかな


君なら許せる。



僕は君の肩に腕を回す。



｢やだってば！｣


｢僕は抱き締めたいんだけど、駄目？｣



しばらく僕を睨む様に見つめて


やがて、言いにくそうに呟く。



｢そ……そこまで言うなら｣



｢ついでにキスもしたいんだけど？｣


｢ジェリーとしたじゃない｣



やれやれ


僕のお姫様は


とっても頑固。


僕は


しかたないなと笑い


君の肩をぎゅっと抱く。



｢ユウ？｣


耳元に呟く君の名に


君はぴくんと反応して


顔を赤く染め上げた。



｢な、何よ｣


｢僕がキスしたいと思う相手は君だけだよ｣



そう告げて奪う唇は


とても柔らかく


舌はつるつるとして


食べてしまいたい程に美味だ。




小さな嫉妬心の素になった、


ジェリーは


くぅーんと鳴いて


僕達のキスから


目を背けた。




さあて


君をどう料理しようか。



一度唇を解放して



不敵に笑むと君は



僕の首に腕を回して



｢やだ、やめないで。もっと｣


そう、囁いた。



ほら、僕の彼女


かわいいだろ？



これはもう


自制心も吹っ飛んでしまうね。

楽しそうに桜並木を歩き
花びらを拾い集める。
そんな君の笑顔が1番可愛い

今年の夏はさ

一緒に海に行って

沢山楽しもう

俺が楽しませてあげる


そう言える年にはならないね

今年も

俺の隣はお前だけ

ずっと空けといてやる

だから頑張って行ってこい

歴代の元カレ達よ
あの子と出会うのが少し
早かったくらいで結局は
今一緒にいるのは僕ですよ
出会う順番が違えば
所詮、お前らなんて
触れることはおろか
あんなことやこんな事さえも
できずにいたわけです
むしろ感謝して欲しいもんだ
崇めたまえ 喜びたまえ
そして無駄に歴史に残ったこと
謝ってくれよ

何も出来ない僕に

｢嫌いにならないよ｣って

言ってくれる君は

いつまでその言葉を

言ってくれるのだろうか

いつまでそばにいてくれるのだろうか

ある日

君は僕の前に現れた

初めて見た時

天使だと思った

不器用なりに好きだと伝えてくるとこ
付き合わなきゃわからなかったこと

君の後ろ姿も横顔も俺のために着てくれたその服も　
写真に撮って見せびらかしたいんだ
「こいつ俺の彼女なんだ」って
それぐらい俺は好きなんだ
大切にしたいんだ

いっつも俺塩対応やから
部活とか勉強のことばっかり
考えてるように見えるかもしれんけど
ほんまは毎日お前のこと思ってるで?

髪が長くて おしとやかで おとなっぽくて
そんなひとが 理想だったのに
短い髪を揺らして
元気いっぱいに笑い
子どものように コロコロと表情を変える
そんなきみを すきになった。

理想とかタイプとか いつの間にか、
どうでもよくなった。

それはぜんぶ、きみになった。

LINEの通知オンに俺の心臓は馬鹿みたいにうるさくなる。

久しぶりって制服を着て笑う君を見て俺はまた恋に落ちる

目と目をあわせたら
はにかむその笑顔を
いつまでも近くで
見惚れていたいな。

君の隣で歩けて
君の綺麗な横顔を見れて
幸せだよ

無邪気に笑う君の笑顔が
僕の一番の宝物＿