浅黄・2025-03-15
ホワイトデー
僕の気持ちは
こんな小さな箱には
入り切らない
お返しにブランド物の櫛をくれた君
私があげたのは手作りチョコなのに
理由を聞いたら共に白髪になるまで
添い遂げたいなんてずるい君が好き
「 食べなくても大丈夫です 」
仕事終わり人伝に渡したケーキに対して
LINEも既読がつかないまま,
DMに送ったら返ってきた言葉は
「 食べたよ!ご馳走様,ありがとう 」
そんな言葉で
そう言って貰えて嬉しくてでも喜べなくて
本当に食べたのかなってずっと不安で
ずっと不安に思っている僕は
貴方からしたら
相当頭の可笑しい女でしょうね
両手に収まる気まぐれの甘さが
こんなに幸せなこと気づいてよ
お返しなんて期待しないから
真っ白な私に少しだけ君色を
甘い純白なんて心の奥も身体も
かじられた後じゃ叶わないのに
期待をしないと自分に言い聞かせたが
それでも沈む心があることも本当だろ
ハッピーホワイトデー?
黒が広がってしまう前に
白で心を染めてください
君は小さなぬいぐるみをくれた
歳に不相応だなんて拗ねたけど
寝る時、腕の中にはいつもこいつがいる。
真っ白な気持ちのままでいられたら
きっとこんなに泣かずに済んだよな
貴方と笑い合える世界が、
私にとって一番のホワイトデーのお返しなんです。
文字盤を滑る言葉が滲む。
空白のままの記入欄
絡まったままのネックレスが
胸を絞める鎖のようで
捨てた箱を掬いあげては
飾ることも儘ならない。
ホワイトデーの
お返しが無かった…
そんな、ささいなことで
僕も悩んでみたいものだ。
僕は
好きな人から
チョコを
― 個人的にではなく、全員に渡される、チロルチョコのようなものだったが…
もらえたのに
ホワイトデーには
カントリーマアムの
一袋しか
返せなかった。
今だったら
ねるねるねるねを
贈りたい。
私知ってるの。
貴方はすごく優しい人だってこと。
お菓子をプレゼントしたら、
すぐにお返しをくれる貴方。
そんな優しい貴方がとっても好き。
貴方が私を好きじゃないことは知ってるよ
期待とかもしてないよ、ほんとだよ
貴方は人の好意に感謝できる 素敵な人。
人の好意を 適当にあしらったりしない。
そういう貴方だがら、
きっともっと好かれるんだよね
貴方が優しいってこと、知りたくなかったなぁ
貴方の優しさに触れたら、
貴方の温かさを知ってしまったら、
貴方のこと余計に好きになっちゃったから
離れがたいなぁ。
せめて卒業までは、一緒にいたいな
先生、好きです。
✡
しかし
昔ほどバレンタインデーが派手ではない気がする。
だからホワイトデーなど、もっと地味で
食品スーパーでは
ホワイトデー特設など
見かけなかった。
ホワイトデーには
何を贈るのか
僕は知らなかった。
ホワイトデーのお菓子といえば
ねるねるねるねなのだ。
ねるねるねるねは
練れば練るほど
色が変わるのだ。