まるやままるこ・2018-12-02
病気
白血病
急性骨髄性白血病
母が近々ディズニーに行くから、
そのためにバッテリーの話をしてた。
『こことここを繋げるんだよ?
こうやっちゃダメだからね。』
私が話してる時に母の電話が鳴った。
相手は、母のいとこからだった。
いきなりくるLINE電話。
『なんで○○から??』
母は不思議そうに言った。
私の部屋から出て、廊下で話してた。
おばちゃんの声は大きくて、
自室にいた私の耳にも容易に聞こえた。
『うちのじーちゃんがさ、
あと1ヶ月ももたないらしいんだわ。』
じーちゃんて、誰だろう。
おばちゃんの子供は私のはとこたちで、
わたしのはとこたちのじーちゃんは……
『じーちゃんの希望でお別れ会を日曜にやりたいんだけど、空いてるかな?』
追いつけないまま話が進んでく。
電話が終わり、私が聞いた。
『じーちゃんて、だれ?』
『○○おじさんだよ。』
『え、ありえない。
お土産渡しに行った時元気だった。
車も乗れてた。
なんで…』
しばらく泣いた。
母は父親や兄に伝えに行った。
おじさんの余命を唯一知らないのが、
隣の県立大に通ってて、
一人で暮らしている大学4年のはとこ。
お別れ会の日、はとこは海外へ旅行に。
旅行から帰ってきてから知らせよう、
そうみんなで決めたらしい。
母が言ってた。
『まるにも、本当だったらテストが終わってから伝えようと思ってた。』
お別れ会は、日曜から土曜日に変更に。
何も出来ない。
医者もお手上げ。
今は動けても、そのうち寝たきりに。
土曜日、笑っていられるかな。
余命が短くなる日々、
いつ大海を知れるのだろうか