#病み

母とはよく口喧嘩をするけど、
お互い謝る事なく1､2日経てば
いつもどおりの関係だった

でも一度だけ‥

初めて掴み合いの喧嘩した翌日、
母が初めて謝ってくれた

「苦しめるために産んだわけじゃない」
って言ってくれた

…嬉しかった

友達と楽しい青春時代を過ごしたかった

でもそれは…もう一生叶わない

身勝手な父のせいで私は転校の繰り返し

友達とも親友とも疎遠になり… 今は独り

『生まれてこなければよかった』

ずっと胸に抱いていたけど
声には出してこなかった想い

でも‥私は以前､
一番言ってはいけない人に
言ってしまった

そしたら帰ってきた言葉は

「生まなきゃよかったね」と

案外あっさりしたものだった‥


怒られるか､泣かせてしまうかと思ったけど‥
そんな心配はいらなかった

子供の時 観たアニメで

「娘達の幸せを‥
　願わない父親なんていない!」

って台詞があったけど
うちは違うな…と当時思った

だってそうだったら‥

私の人生めちゃくちゃにして
苦しめるはずないもの

無理やり引き伸ばした皺

完璧な元通りなんて望んでない

ただ誰かに拭き取って欲しかった

正義を振りかざしたって
悲しみは　終わりはしない
塞いだ雲の すき間から
紅い月　微笑むだけ…

苦しみの果て


哀愁の海に溺れる

産まれてこれなかった赤ちゃんも

可哀想だけど‥

生まれてきたほうが可哀想な子どもだって

いると思うの‥

瓶の中に閉じ込められた硝子玉は

素直になれない私と似ている気がした

虚無感しかないのに
焦りも感じてる
よくわからない状態

この身は陽の目を知らないから

外の世界へ切り開くこともないの

例え短い足跡だとしても

自分にとっては大きな成長なの

跡になって塞がった言葉は

逃げ出すことも出来ないから

想い溜息で消化するしかないの

流す涙も乾いてしまったから

終わらない哀の日々に幕を下ろすの

ソワソワが止まらない

地に足がつかない感じ

なんだか辛い(泣)