#拙い

高校二年生の男子生徒が

遮断機の下りている踏切をくぐって

電車にはねられて死亡するニュースを見た

｢およそ5万人が、電車の遅延による影響を受けました｣

人がひとり亡くなっているのに

報道されたのは、駅前で電車を待つ大勢の人

人の命より、電車の心配をしているように見えた

｢お前が死んだせいで、会社に遅れた｣

｢こんなところで死なないでくれよ。
迷惑かかるんだよ｣

生きていても、迷惑をかけていて

死んでまでも、迷惑をかけるなんて、

私たちの居場所はどこにあるのでしょうか

形の拙い関係でも

君と僕にとって

たったひとつだけの

縋り寄ることのできる居場所だから

風が吹き抜けていく

この清々しいほど青い空に

私は君を想う

思い出すのは

笑いあったこの3年間

ここは終わりではない

ここはひとつの幕開け


不器用で拙い愛だったけれど

私は確かにあなたを愛していた

スタインウェイが弾きたい！

最高峰のグランドピアノは、
桜音の拙い演奏でも
キラキラしてる。
色がつく。

今年こそは、ピティナに出るぞ！

逃げよう
なんて笑って君は、僕の手を引いて、
そのまま、夜を走った。
あの湖まで行こう。
僕らだけの居場所。
誰も知らない月明かりをたどって、
だからきっと、そこでは神様だって、
僕らを見つけることはできない。
生きていることを信じられなくなって、
優しさすら痛くなって、
それはまだ僕が子供だってことなんだろう。
君は僕の眼をみて、いつも笑う。
綺麗だね。なんて、笑う。
ふと、意味もなく、
痛い、なんて呟いたあとに、
零れ落ちる涙を掬うことができるなら。
大丈夫だよ。
手を、繋いでいよう。
夜明けが来ても、生きていられるように。
かなしみは半分にならなくても、
かなしみも、痛みも苦しみも、
一緒に感じることはできるよ。
帰り道も、朝も、
いつか居場所になればなんて
自分勝手でもいいからって言いながら、
明日を、待ったまま、
そのまま、今は少しだけ、息を吸う約束。

拙い恋　拙い愛は
君の元で　大輪の花を咲かせる

昔の作品を読み返すと
拙いなと思って
やり直すことが多い

やっぱり下手でも
その時その時で
一生懸命書いた作品だから

簡単に消したら
もったいないと思います

拙いと思っても
日々作品を書いてると
いくらかは
進歩してくるもので

やり直したとき
以前より愛着のある
良い作品になるんだよ

貴方の悩みは、本当に大きい。


そりゃ、背負いきれなくなる。

話して少し楽になるなら、
ゆっくりでいい、拙くてもいいなら、
私のできる限りのことはする。

花霞
いつも見えない横顔と
花のれんに
手翳す乙女。

桜吹雪やら満開の桜並木に包まれたこの空間に、いつもは見せてくれないあの人の笑った顔を、遠目に枝垂れ桜の暖簾に手を掛けてみていたあの頃の若い私。