#明けない夜を願って

夜が明けたって


私の気持ちが明けるわけじゃないのに

君と重ねた日々、記憶
夢には終わりがあって
別れを告げる時がくる
それでも、進むんだ

泣きたい君の手を取って


僕らふたりぼっちの逃避行

夜が明けて仕舞ったら

次の夜の過ごし方でも

話しながら家を出ようよ

明日が不安なら

明日なんて来なければいいのに

反対側の世界は

誰かの光に溢れすぎるから

この闇に縋り続けるの

いつも家庭に持ち込まれた言葉のナイフ

この　夜が　　永遠に　続いていれば　いいのに


天空の　星座に　　語りかける


朝が　訪れたら


わたしたちの　神話も　　崩壊して　しまうから




闇に　身を　委ねて　　愛し合う


それが　　間違いだなんて　　誰にも　言わせない

"月が綺麗ですね"

可惜夜の隠し事

積み重ねた負の感情
呼吸をするように
幾度も吐き出しては誤魔化した
いつまでも揺らぐ心
一縷の望みを夢見求めて＿＿

勝手に言った恋に不器用な愛が降る夜

夜を燃やす

明け始めた空に


声も出せずに

怯えているの

夜が明ければ
それぞれの居場所へ
帰る

嘘の上塗りで
作ったスケジュールの
この夜は

想いとは裏腹に
呆気なく過ぎていく


もうお遊びは
おしまい

心に言い聞かせて

無理してなんかない

頑張ってなんかない

逃げてばっかで

苦しくなって

だからといって向き合うのも怖くて

全てを投げ出したくて

もう何も考えたくなくて

しにたいって思ったの


頑張りすぎて辛いんじゃないの

走り続けて苦しいんじゃないの

わたしのこと
美化しないでよ

強がりばかりだったんだよ
ただの弱虫だったんだよ

無償の優しさも

全肯定も

望んでいたもののはずなのに

きっと与えられてしまえば

すごく不安になって
怖くなると思う