書くとココロが軽くなる 貴方が亡くなって四度目の春
近くの公園に
梅を見に行ったのは
まだ病気が分かる前の年だった
今年も梅が綺麗に咲いたって
満開だって
見に行きたいけど
ひとりじゃ寂しすぎるよね
何かの手違いで
好きになってくれないかな
なんて
あるはずのない期待を
胸に残して
窓から差し込む光は
もう春の色
そろそろ窓を開けて
春の風を入れましょう
いつまでも
閉じこもってはいられない
あなたの笑顔を
思いながら
新しい朝を
かみしめています
玄関先の鉢植えが
伸びてきた
桜の蕾もふくらんで
もうすっかり春の日差し
人の世の営みなど
関わりなく季節はめぐる
一緒に春を愛でる人は
もういないけれど
夜中に降った雨は
黄砂も花粉も洗い落として
車も少しきれいになりました
まだしばらくは
すっきりしないお天気で
桜の開花も気になるけれど
もうすっかり春なんだね
雨上がりが待ち遠しい
そんな朝です
外に出ると
夏のような日差し
だけど家の中は
ひんやりと肌寒い
季節の狭間は
気持ちもどっちつかずで
何より
着るものに困るね
夏の影迫る憂鬱で
今年最後の桜が散る
その花弁落ちる姿に
貴方を重ねるのは罪か
冬から春へと移ろう、この季節が嫌いだ。
少しずつ和らぐ痛いほどの寒さも、
突き刺すような冷たさのない柔らかな風も。
暖かくなった陽射しに飲まれて明るくなる人々も、
全部全部大嫌いだ。
まだ痛さの残る冷たい雨の中を
自転車で全速力で走り抜ける。
ショートカットにした髪が額に張り付く。
メイクが崩れていくのが分かる。
それでも私は傘をささない。
泣いているのがバレてしまうから。
ただ冷たさに身を任せる。
雨は涙すら洗い流してくれるような気がして。
こんなことなら、
初めから出会わなければよかったのに。
草木が芽吹き
小鳥が囀ずれば
息づかいとともに
もうすぐそこに
春が訪れる
風が
甘い匂いを連れてきて
私の居場所に
彩りは
鋭く五感をくすぐって
蒼空に向けて飛ばした風船
何処まで続く地平線を目指し
僕の想いが君へ届く様に
此処で待っていますよ
暖かい風が髪を揺らす
花の匂いが鼻をつつく
ｲｻﾞﾅ
僕らを誘う春が居る
僕らの知らない春が来る
想いを抱いて今、羽を広げる時
遠く離れた貴方の所まで
この想い春風に乗せて
窓を開けたら
春の匂いがした
春、嫌いじゃないよ
でもまだ少し、冬の側にいたいの
2月13日の放課後、2人以外に誰もいない教室、
笑顔で受け取ってくれた1日早いバレンタイン
正直忘れられてると思ってた
渡せただけで満足だったし、工程全てが楽しかった
3月14日の朝、自分の机で勉強していた時、
目の前に誰かが立ち止まった。
友達かな？
そう思って顔を上げると君がいた
何も言わずに差し出されたホワイトデー
“ありがとう”
私は嬉しさのあまり上がりきった口角をマスクで隠した
私たちは、一人ひとりの持つ
言葉の力を信じています。
