#春の訪れ

柔らかな風が心を揺らして
君を思い出したので
花を君に届けに行きます

6日目

何かの手違いで
好きになってくれないかな
なんて
あるはずのない期待を
胸に残して

春の湊と桜隠し花明りが零れて

水中花の美しさに見とれゆく時

うららかな光を夕波が運ぶ落日

蒼空に向けて飛ばした風船

何処まで続く地平線を目指し

僕の想いが君へ届く様に

此処で待っていますよ

夏の影迫る憂鬱で

今年最後の桜が散る

その花弁落ちる姿に

貴方を重ねるのは罪か

草木が芽吹き
小鳥が囀ずれば

息づかいとともに
もうすぐそこに
春が訪れる

風が
甘い匂いを連れてきて

私の居場所に
彩りは
鋭く五感をくすぐって

先輩にうまく想いが伝わらない
まま、春がやって来そうです。

そしてそのまま、
先輩へ想いを伝えられずに
先輩も春も去っていきそうです。

すぐに去っていくのなら、
私の先輩を想う気持ちも、
春風に乗せて行ってくれ。

もうすぐ春やね

まだ肌寒い今朝

散歩の途中で、鶯の囀りを聞きました

蕾の桜の木の何処にいるのかな？と

姿を探しましたが、見つかりませんでした

ホーケキョケキョ……ホー……クウ

まだ若い鶯だったのでしょうか

たどたどしい囀りに

幸せをもらいました

2024年3月19日 21時21分

遠く離れた貴方の所まで

この想い春風に乗せて

君がいるからこそ、私は笑える．

窓を開けたら
春の匂いがした
春、嫌いじゃないよ
でもまだ少し、冬の側にいたいの

2月13日の放課後、2人以外に誰もいない教室、
笑顔で受け取ってくれた1日早いバレンタイン

正直忘れられてると思ってた
渡せただけで満足だったし、工程全てが楽しかった

3月14日の朝、自分の机で勉強していた時、
目の前に誰かが立ち止まった。

友達かな？

そう思って顔を上げると君がいた

何も言わずに差し出されたホワイトデー

“ありがとう”

私は嬉しさのあまり上がりきった口角をマスクで隠した

幹肌を　切り裂くような　　風の　中に

わずかなる　何かを　　感じ取れるのか


春の　兆しを　　教わらずとも　知って


芽吹きの　気配を　　萌える　いのちを

その　細い　梢の　先に　　宿しながら

見上げるほどの　大樹も　　切に　望む

人よりも　誰よりも　待ち焦がれている


うららかな　陽の　光に　　踊る　春を

南風と　共に　舞い込む　暖かい　春を

「ぼくの大切な写真」


小さな駅のホームにおりると
ふわっと、桜の香りがする。
満開に咲いた桜たちは、
ひんやりとした春の風から
不完全なぼくのことを
まもってくれてるような気がする。

はらはら　ひらり

桜の花言葉ってなんだっけ、あれ
最近のぼくはわすれものばかりだ。

あの時ああすればよかったとか
あの子にこう言えばよかったとか
そういうの、全部。
今はこんなに悩んでいても
また春がくる頃には、あっさり
わすれてるかもしれないけど。

ふらふら　ひらり

ひとりであれこれ考えてたら
ぐらぐら、空もゆがんじゃうね。

たのしかったことも
かなしかったことも
ずっとおぼえていたいよ、でも
きみがくれた言葉のあたたかさとか、
そういうのだけは
わすれたままでもいいな、春。

ほろほろ　ひらり

桜香なごる、この世界で
ぼくの時間が散っていく。

わすれないように
色あせないように
きみが好きだったこの場所で
春刹那、シャッターをきる。