#月の光

｢如何なる苦しみが

訪れようとも

自身に課せられた宿命から

逃げるような娘ではあらぬ

今後一切

勝手な真似は許さぬ

娘と共に居った者にも

手出しは許さぬ」



第一家臣へと告げられる

母上様の言葉が

宮の広間に響く



踵を返し

足を止めた庭園の渡り廊下

月の光が悲しみを照らす


｢もう、逢うことは許されぬのか｣


静かに呟いた

夜空に月の光が差すように


お前が俺の闇を取り払ってくれた


今度は俺がお前の闇


取り払うための手を貸したい

ひっそり出てきた

月の光が

私には希望の光に見えたんだ

月の光がどんなに輝いても

浮かぶ君への想いに辛くなるだけさ

美しいもの全てが消えるその日には

全て忘れてしまえるの？

どう変わるかじゃねえよ？

どう変えたいかなんだよ
どう変えるかなんだよ


疲れ切ってあんたが
その場にしゃがみ込んだなら

俺もしばらく一緒に休んで
月の光ん中で二人で笑い合おう


そんでもまだ
疲れたってえ駄々こねるなら

俺が引っ張りあげて
おぶってさ一直線の
幸せの道歩いてやるよ


あんた恥ずかしがり屋だから
すぐに私も一緒に歩く
てえ言うんだろ？

そうしたら
手え結んで歩こう
この道は幸せ直通だ

ほら向こうに
光だって見えるよ

さっきまで

煌々と輝く月が

夜の街を照らしていたのに



雲は夜空に広がり

ぼんやりと隙間から見える月は

切なさを増していく



ねぇ、お月様

もう一度照らして


大丈夫だよって


そう、言ってほしい

冷たい月の光

君みたいで悲しくなる

抱きしめたくなる

ねぇ、こっちおいで…

「月が綺麗だね」って

送った月の写真見て

あなたは言った。

「綺麗だね､､､」って返したけど

夏目漱石が訳したその意味を

知ってて、でも知らないフリで言ったのかな

それとも 知らないのか、知ってて言ったの？

なんてね､､､

いつも曖昧で、 遠慮して､､､

でも締まっておけない気持ちが

今夜の月の光で膨らんでしまうのです､､､

ピアノの発表会

延期！

ヤッター！

まだ、完成してないんだよね…

月明かりが綺麗で

月明かりに照らされて


泣きたくなる

僕の汚れた心を

浄化できるのはキミだけ

僕は天国には行けないかもしれないけど

キミと過ごすこの時間は

天国以上だ

いつも優しく包み込む月の光は

とても柔らかく美しい

そしてとても儚い

私の光が必要なら

どこまでも輝いてみせるから

ずっと傍にいてね

離れちゃダメだよ？

暗闇を照らす

青白く優しいその光は

私と君を繋ぐその手にそっと温もりを伝えた

見えない世界に

色と温もりを伝えてくれた

あなたは自ら輝くことはできない

それでもあなたは

満ち欠けしながら優しい温もりを伝えてくれる

なくてはならない光なの

私は好きよ

月の光

今は雲に隠れていようとも

やがて空は晴れ

その輝きが

姿を見せるだろう



だから

下を向かないで

顔を上げて

その目に月の光が

映るまで

静かに時を待つの



雲は雨を降らし

あなたの頬を

濡らすこともあるでしょう

それでもね

ほら

雲は流れ

その隙間に

藍色の空が見えてくると

月の光が

あなたを

照らし始めるの



諦めないでいて

やがて降り注ぐ月の光は

きっと

あなたを幸せで

包み込んでくれるから

願わくば


深い闇の中で


泣くあなたを





優しく


月の光が


包んでくれますように