#欺瞞

ほら、ねぇ

その欺瞞に充ちた

眼で

私を視つめて

人はさ、疑っているから「信じるよ」
って言葉が出るんだよ

私は臆病だ
人に嫌われるのが怖い
人を信じることは出来ない
私は臆病で
心は欺瞞に満ちている

私は臆病だ
私は臆病だ
なぜ心に石を投げる？
なぜ自我を引き裂こうとする？

私は臆病で
現状維持しか出来なくて
私は怠惰で
こわくてめんどくさくて
心を大事に出来ないのは
なんでだろう

欺瞞

周りと上手くやるために
騙し騙し嘘を吐いた。
自分はできると、
特別だと思い
自分の心を偽った。
嘘で固めた友情に
偽りの関係に
騙して立った頂の地に
一体なんの意味がある。
それは結局嘘で
自分さえも騙した
自己欺瞞の表れで
いつか崩れるその場所に
周りに合わせた偽善に
一体なにを思い
なにを馳せるのだろうか。

欺瞞は水底に黒く固まっていて
水の流れに少しづつ剥がれて戻って
またくっついて
砂塵のように
辺りを満たしたかと思えば
また底へ沈みこんで
1歩踏み込むと泥が浮かび上がって
また沈むまで待って
そうやって自分を騙しながら
ほらまだ綺麗だ
なんて
上澄みの水を掬っては
言っている
傷だらけの足元は
その水に浸かっているというのに

身に付けたものは
嘘と誤魔化しと欺瞞


「大丈夫」「平気」「気にしないで」
なんてさ

嘘とか欺瞞に溢れる世界