#気づくのはいつも過ぎ去ってから

もう後悔したくないよ。

もう失いたくないよ。



君の後ろ姿しか見えない僕も

誰かの隣で笑う君を見るのも

眠れない夜を過ごすのも

好きな人ができたの、と微笑む

君の背中を押すのも

全部嫌なんだ。





君の隣は僕でありたい。

僕の隣は君であってほしい。





















こんな我儘な僕を愛してよ＿

時が過ぎてから気がついた。


やっぱり僕は


痛いくらいに君が好きなんだ。

君の笑い声が聞こえるのを

どこかで心待ちにしている僕がいる。


君の名前を密かに呟いては

ため息をつく僕がいる。


信じてもらえないとは思うけど

僕は君が好きだから。

気づくのはいつも

君を失ってからで


君と離れて＿。
君が居なくなって＿。

君が居た頃の過去を思い出して
今夜もまた余韻に浸る＿

もう遅いと分かっているのに


また会える日を夢見て＿。

あんなに楽しかった毎日も

今となっては正直つまらない。



君がいないだけなのに

ただそれだけなのに

僕と君が出会えたことを

〈運命〉だって

〈奇跡〉だって

信じていたあの時が、

一番輝いていたんだな

恋を自覚したあの日から

いつの間にか訪れた卒業の日まで


君の眩しい笑顔が

僕に向けられることはなかった＿

今までずっと当たり前だったことが


あっけなく崩れていくのに


何にもできない僕が嫌い。

一年前の今日

君はこの街を去っていった


元気ですか＿？

笑って毎日を過ごしていますか＿？


僕にとって君は

『守りたい、この子をずっと笑顔でいさせる』

初めてそう思ったから＿


あれは"恋"だったのかな


こんなか弱い僕だったけど＿

君のために『強くなろう』

そう思ったんだ


また会えた時には

強くなった僕を見てね＿

どんなに辛くても

どんなに苦しくても


君の手だけは離さないって

そう決めたのに

今まではその人の大切さを目の前にいなくなってからしった。
今回はもう大切さを知っている。

でも…
結局１番大切なことに気づくのは過ぎ去ってから。
そんなの嫌なんです。