(フウマ)風磨・2025-02-01
水天一色(フウマのポエム)
短詩(フウマ)
どんな生活をしていようと
今の自分を大切にしたい
【背景、死ねないあなたへ】
死ぬ勇気がない、僕は臆病者だ
生きてて ごめんなさい
死ねなくて ごめんなさい
死ぬ勇気が足りなくて
本当に ごめんなさい
この世に生きてて
本当に ごめんなさい
そんなに謝るなよ
死ぬのが怖いのは
痛がる自分を護ってるんだ
キミはもう自分を愛してる
そうじゃなきゃ
痛みをかばったりしないだろ
勇姿を振り絞って
死のうとしたキミ自身を
褒めてあげてよ
【大空になりたい】
今日も空がきれいでした
それだけで生きる価値はある
この空を見れるのは
生きる人たちだけ
盲(めしい)の君にも
見せたかったよ
見れない変わりに
僕は手を握った
君の大空になりたい
朝も昼も夜も
僕にとっては同じさ
明るいか暗いかの違いさ
どうせ明日も同じさ
そう、思っていたのに
なぜ、空だけは違う色を見せる?
俺に、私に、僕に、
何を見せたいんだろう?
自分だけの色を見せて、
とでも言いたいのだろうか
寒くて心はホワイトアウト
僕の姿もブラックアウト
【イジメ理論】
「いじめられてばかりで
イライラするなぁ」
「やられっぱなしでムカつかないの?」
「少しはやり返せよ」
「お前を見てるとイライラするんだよ」
そうですか
そんな思考しか出来ないのですね
あなたたちにはがっかりです
だからイジメは止まらないのですよ
分からないんだ
追い詰められる恐怖というものを
わからないんだ
傷つけられたからこそ
人には優しくありたい
誰よりも痛みを知っているから
感情的になって
相手を追いつめても意味ないんだよ
そんなんじゃ
いつまで経っても伝わらない
キミには、この傷みが見えるかい?
キミは、この傷みをどう思う?
感情豊かな人が
羨ましいと思いながら
今日も私は心を閉じる
【良い大人と善い大人】
よく大人は言う
「良い大人なんだからしっかりして」
「良い大人がぬいぐるみを持って恥ずかしい」
「良い大人がゲームばかりして頭が悪くなる」
などというが
それらを作っているのもまた
「善い大人だ」
でも「良い大人ではない」
善い大人だからしっかりしていて
善い大人だから
良いぬいぐるみが作れて
善い大人だから頭がよく
良いゲームが作れるたんだ
この違い「いい大人」ならわかるだろ
あなたも〝もう良い大人なんだから〟
【からっぽなボク】
あんまり人の欠点ばかりを
正していると
やがてキミ自身が
答えとなってしまうよ
そうしてキミは
自分自身を見失い見本となる
正しいことばかりしか
出来なくなってしまう
それが僕という くだらない人間
そんな人間には なりたくないだろ
【壊れた心】
本当に痛い時は声など出ない
「痛い、痛い」と言えるのであれば
君の心はまだ大丈夫だ
自分の痛みにすら
無関心に陥った時にこそ
危機感を感じろ
心が壊れかけている証拠
痛みを感じてこそ、人に優しくできる
視野を広げると
この傷もまた広がる
【人生はビリヤード】
人生に ゴールなどない
ビリヤード台が世界だとしたら
「死」は穴(ポケット)
「生」は白い球(キューボール)か
色んな球にぶつかって
キューボールはポケットへ……
だから休憩が必要なのだ
選ぼうとするから迷うんだ
いっそ自分で決めてしまえ
僕の人生は幸せでした
過去形でしか語れない虚しいな
からっぽになってしまったから
どれだけ自分が恵まれていたのか
失われてから知った