明日でまたひとつ歳をとる
またひとつ大人になる
僕は昔、大人になるのが嫌だった。
まぁ、今も嫌だけど、
歳はとるものだから受け入れるしかない。
理由はすごく単純なことで、
お母さん=大人
同じ大人っていう文字になるのがとても嫌だった。
子供の頃は大人と接することすら無理やった。
施設に入りたても、先生たちと話すのも怖かった。
だからずっと部屋にこもってたけど。
施設って入ったら1人に担当の先生がつくんだけど、初めてついた僕の担当の先生はゆっくり僕と向き合ってくれた。その先生には感謝しきれないぐらい。
まぁ、学園の全員の先生たちにも
感謝しきれないぐらい良くしてもらった。
僕が入った施設の先生達は、
とても温かい人達ばかりだった。
今まで触れたことの無い温かさを、
学園の先生達は教えてくれた。
だから卒園した今でも、
たまに学園に遊びに行ってる。
先生たちはとてもすごく良い人達。
お母さんが亡くなった時も、
僕達はもう卒園してたのに、
躊躇なく寄り添ってくれた。
本当に感謝してもしきれない。
でも、新しく接する大人の人とかには
まだ怖さはあるけど。
僕はまだ大人を受け入れられていない。
なぜ生物は歳をとるんだろう。
なぜ大人にならないといけないんだろう。
生きてるのが日に日に辛くて苦しい。
出来損ないの僕が生きてる意味も、
これから生きる意味も僕には無い。
周りには、
「そんなことないよ」
「大丈夫だよ、良くなるよ」
「今は出来なくても大丈夫だよ」
「そんなに気にしないていいんだよ」
「必要のない人間なんていないんだよ」
でもね、それを言われる度
僕はどん底に落ちるんだよ。