寧々・2025-08-02
ポエム
涙の理由
優しさ
泣いている君に
理由なんて聞かないよ
ただ隣にいて、呼吸を合わせたいんだ
好きでも一緒にいられない恋がある
好きだからこそ離れる恋もある
自分のキャラを作るために
常にキャストでいないといけなくて
演じて嗚咽するを繰り返す生活
思い出しては涙ばかり
きっとあたしには君しかいない
右目から出るのは嬉し涙
左目から出るのは悲し涙
両目から出る涙の意味は何ですか
涙で濡れた染みの数だけ
想いの栞が募っていたの
小さくなっていく
君の背中を見てる僕の目には
温かい雫が流れていた
零れ落ちる想いは
行く宛失くしたひとしずく
断ち切る哀しみひとしずく
西陽の 傾きが 伸びる 影を 長くする
真冬の 午後3時半
病室の 父に 会いにゆく
言葉を 話せなくなった 父では あるけれど
瞳を じっと のぞき込めば 心は 通じ合う
言いたいことが 上手く 伝わらない 悔しさ
動きたくても 体の 自由が 効かない 哀しさ
そういった もどかしい 思いも 涙目は 語る
それでも こうして 家族に 囲まれる 時間は
父にとって どれほどの 命の糧に なっていることか
静かに 時の 流れる この 部屋には
花瓶に 挿した 花の 1輪も 置けない
でも たとえ 花が 香らなくても
わたしたちの 間には
『心』という 名の 『愛』が 咲いている
どんな 花にも 勝って 愛の 香りが 芳しい
涙を我慢しなくていいよ
泣いてもいいんだよ?
無理して笑う理由なんて一つもない
色とりどりの 夏恋たちが
想い出の あちこちで 飛んでは 跳ねる
このままじゃ 落ち着かないから
すくい上げ つかまえては 泳がせてみる
着水したら 途端に 大人しくなるのね
眺めていたら 何だか 泣けてきた
こんなに きれいな 想い出の数々に 彩られて来た
そんな 嬉しさに 気づかずにいたなんて……
私が泣くのは、
悲しいから?寂しいから?
誰かに心配されたいから?
同情してほしいから?
全部違う。
私が泣くのは認めてほしいから
涙の数だけ
あぁやっぱり
す
き
なんだなって
思い知らされる
溢れそうな星を耐えながら
マイペースな真っ暗な夜空を
私は独り無言で眺めてた
色々色々色々色々、
私に頼れるからって
求められても全部は無理だよ.