はじめる

#物語

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全4138作品・

物語の主人公に憧れるけど

安直な結末なんて退屈だわ

佐藤・2024-01-06
物語
主人公
憧れ
安直
結末
退屈
願い事
大丈夫
辛い
苦しい
もしもし、あの日の君へ
ポエム

小説や映画の物語に憧れたとしても

それが自分の身に起こることは決してない

𝑆𝑡𝑒𝐼𝐼𝑎𝐿𝑢𝑎𖤐*̩̩͙⸝⋆☾·̩͙꙳・2024-01-11
憧れ
空を見上げて
物語
小説
映画
ストーリー
人生
恋愛
奇跡
生きる意味
生きる理由
運命
独り言
ポエム
悲しい
辛い
苦しい
つまらない
月に照らされた星
輝き煌めく流星群

今はモブキャラでも

いつか主人公になれる時が来ますか

𝑆𝑡𝑒𝐼𝐼𝑎𝐿𝑢𝑎𖤐*̩̩͙⸝⋆☾·̩͙꙳・2024-02-22
人生
未来
物語
映画
主人公
どんな未来が待とうとも
苦しい
辛い
幸せ
恋愛
友達
友情
運命の人
独り言
ポエム
月に照らされた星
輝き煌めく流星群

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あなたのおかげで

ヒロインになれた年

𝑆𝑡𝑒𝐼𝐼𝑎𝐿𝑢𝑎𖤐*̩̩͙⸝⋆☾·̩͙꙳・2023-12-28
2023年の想い出
元彼
思い出
想い出
主人公
物語
恋愛
あなたへ
あなた
垢抜け
感謝
ありがとう
過去の恋
独り言
ポエム
月に照らされた星

主人公になれなくても

誰かの脇役になりたかった

舞凪・2024-01-12
未完成の綴り物
まだ未完成の僕ら
主人公は嫌い
輝かしすぎるから
目立たないくらいの
脇役がちょうどいい
誰かの物語になりたい
孤独を埋めて欲しい
叶わないのなら
本にしてしまえ
想いを綴る
物語
ストーリー
ポエム
独り言
空を見上げて
疲れたら下を向いて
本を読もう

人生という物語はまだ終わらない終わらせない

IF_.・2日前
いふ日記
物語

物語の序盤に恋するのは

わたし的に好きではない

舞凪・2024-01-13
未完成の綴り物
まだ未完成の僕ら
主人公は嫌い
輝かしすぎるから
目立たないくらいの
脇役がちょうどいい
誰かの物語になりたい
孤独を埋めて欲しい
叶わないのなら
本にしてしまえ
想いを綴る
物語
ストーリー
ポエム
独り言
空を見上げて
疲れたら下を向いて
本を読もう

物語の続きを書くなら

飾らない君を書きたい

舞凪・2024-01-16
未完成の綴り物
まだ未完成の僕ら
主人公は嫌い
輝かしすぎるから
目立たないくらいの
脇役がちょうどいい
誰かの物語になりたい
孤独を埋めて欲しい
叶わないのなら
本にしてしまえ
想いを綴る
物語
ストーリー
ポエム
独り言
空を見上げて
疲れたら下を向いて
本を読もう

この先転ばない人生なんて

あって溜まったもんじゃない

舞凪・9時間前
未完成の綴り物
まだ未完成の僕ら
主人公は嫌い
輝かしすぎるから
目立たないくらいの
脇役がちょうどいい
誰かの物語になりたい
孤独を埋めて欲しい
叶わないのなら
本にしてしまえ
想いを綴る
物語
ストーリー
ポエム
独り言
空を見上げて
疲れたら下を向いて
本を読もう
ほっと一息
いくつになっても

薔薇一本添えるから

君が主人公になって

舞凪・2024-02-11
未完成の綴り物
まだ未完成の僕ら
主人公は嫌い
輝かしすぎるから
目立たないくらいの
脇役がちょうどいい
誰かの物語になりたい
孤独を埋めて欲しい
叶わないのなら
本にしてしまえ
想いを綴る
物語
ストーリー
ポエム
独り言
空を見上げて
疲れたら下を向いて
本を読もう
ほっと一息

分かりきってるから
傷つかないんだよって

背中をそっと見てた

どうせ目線の先に私は影さえも
映ってないと笑ってた

それでも、憧れちゃうんだ

ヒロインってのに

月見乃緋桜🌹・2024-01-07
アウト・オブ・トライアングル
主人公
ヒロイン
脇役
物語
憧れ
ナイスネイチャ
キャラソン
ウマ娘
歌詞
月見乃緋桜の歌詞集🌹

こわいよみんな

その顔の裏側が透けて

まるで仮面を剥ぎ取る獣


私は"平和主義"だよ?

⿻・13時間前
…独り言
もうひとりの自分
フィクション
物語
こわーい
いくつになっても
創作






-短編小説 その二-

『紙と学ラン』

























































いつもの昼休み。昼飯も終わり、俺含めた友人グループ三人は、近い席にかたまりながらもぼーっと各々の時間を過ごしていた。


するとその友人のうち一人の植上ヨシトが「なあジンタ」と俺に話しかける。



「隣町の高校の生徒の、山田って奴のウワサ、知ってる?」


「え? 誰。男? 野郎の話には興味ないね」


「まあきけって」



そう笑ってヨシトが俺の肩を叩く。



「男なんだな」


「そいつ、めっちゃ変な奴らしくって」


「ふうん」



心霊体験を話すような声で、ヨシトは前のめりになり話し出す。



「その学校は俺らと違ってブレザーの高校なのに、山田って奴は学ランで登校したり、とある上級生の男につきまとったり、猫を解剖したりしてたんだって」



ある意味、心霊体験より怖い話だった。



「それ変な奴とか通り越して怖いわ。なんか今この制服の学ラン着てるの嫌になってきた」


「だろ? んで、一番怖いのがな」


「二人とも何してんのー」



友人グループ三人のうちのもう一人、日丸ケイサクが割って入ってくる。



「おーいー! いいとこだったのに!」



そう云いヨシトが体を反る。



「お前、これからってところで入ってくんなよ」



俺も残念な気持ちになり、ケイサクを睨んだ。




「何。お前は興味なさそうだったじゃん」


「オチっぽいとこの直前で話遮られたら誰でも続き気になるだろうが!」


「あー僕、完全に二人の邪魔しちゃった感じ?」



すごい顔をした俺に言われて、やっとケイサクはばつの悪そうな顔をする。



「こいつの顔見れば分かるだろ」



と、ヨシトが俺を見たあとにケイサクへ視線を戻す。



「あはは……でも僕もさっきから盗み聞きしてたけど、続き気になるよ。きかせてくれないかな」


「ああ、そのな、怖いことばっかりする山田って奴が」



そうヨシトが話すのを再開した途端、ガラガラと教室の扉が開いて担任が入ってくる。と同時に授業が始まるチャイムが鳴った。



「おおい……」


「ヨシト、運がないね」


「そのうちの一つはお前のせいだろうが」



ケイサクにヨシトが突っかかる、いつもの光景だった。



「もういいわ。ノートの端っこちぎってそこにオチ書くから読んで。二回書くのは面倒だし、席ちけえからジンタにだけ渡す」



 とヨシトが提案した。



「おう、サンキュ」


「ええ、僕は」


「ケイサクは授業終わりに俺んとこ来い、話してやるから」



早口気味で会話したあと、急いでそれぞれが席についた。うちのクラスの席順は現在、出席番号順関係なく、男女が縦横交互に並び完全にバラバラの状態である。


俺は一番窓側で一番前の席だ。右斜め後ろにヨシトの席、四つ後ろにケイサクの席がある。


「授業を始めます!」と担任の声がした。俺は教科書とノートを開く。だが実際、今右斜め後ろ側から聞こえる必死な筆記音にしか意識は向いていなかった。


ゆっくりと紙を破る音が聞こえる。


担任が黒板に文字を書いている隙に、右手を伸ばした。すると紙切れが手のひらに乗っかる感覚がしたので握る。


太ももの上に手を起き、担任やクラスメイトの視線を気にしながらぐちゃぐちゃになった紙をひらく。意外と長い文章が書いてあった。その代わりヨシトの書いた字はいつもに増して汚いけれど。


そこにはこう書いてあった。



〝そのやばい奴・山田ってのが、うちの担任の山田だったんだよ!さっき話したのは全部うちのオヤジからきいた話。〟


〝山田がつきまとってた上級生が俺のオヤジだったらしい。三者面談で会ってから山田があの山田だって気づいたんだって。〟



驚きで声が出なかった。今そこにいる山田先生が昔、当時学校で上級生だったヨシトの父親につきまとったり、猫を解剖していたとは、とても信じられなかった。


山田先生は少し声が高めで少し背が低いけど、どこも変ではない普通に元気ないい先生という印象だ。


そろそろ授業に参加しなくてはと、ポケットに紙をしまって顔をあげた。心臓が止まりそうだった。


なぜなら、目の前に山田先生が立っていて、こちらをじっと見ていたからだ。恐怖で「あ」と震えた声が出る。


吸い込まれそうな黒い目で、数秒無言のまま見つめられる。山田先生に何度か怒られたことはあるけれど、その時とは違った意味で恐怖を感じている。



「十島ジンタくん。授業、ききましょうねっ」



 その笑顔と元気さが、今だけは俺を逃げ出したいような気分にさせた。










(終わり)






















































































































-登場人物(一応)-



●十島(トオシマ)ジンタ

●植上(ウエカミ)ヨシト

●日丸(ニチマル)ケイサク


★山田○○○

★植上○○○



★の二人のフルネームは、前回の短編『猫と学ラン』に出てきます。二個目のタグから飛んで、ぜひ確認してみてくださいね。


















































































-あとがき-


何となく短編が書きたくなって、書き始めたら自分でもびっくりした。まさかの、前回の短編『猫と学ラン』と繋がってたっていう。


本当にその気なかったのに、いつの間にか最初っからヨシトに山田の話させてるし。まじでキャラが私の先を歩いてる。元はコントに影響されて作った小説のキャラなんだけどね。


植上ヨシト。前回の『猫と学ラン』で主人公だった子と苗字を同じにしてしまいました。そして親子関係に。完全思いつき。


もうこれもはや、学ランシリーズだよ。一応この話単体だけでも読めるようになってますけども。一応前回『猫と学ラン』と今回『紙と学ラン』両方に共通のタグつけときました。二個目のタグです。


シリーズっつっても「その三」があるかどうかは分からないけど。


ここまで読んでくださりありがとうございました!今回の小説の感想をいただけたら幸いです。


連載小説(と言うのも恐れ多い文章力ですが今は便宜上そう言わせてください)の方も執筆しております。もし良ければ読んでみてください。


その連載小説か、または全く別の短編、もしくはこの短編小説学ランのシリーズが更新されるかもしれません。作者にも分からない。

筧沙織>整理/超低浮上中・2024-01-30
小説
短編小説『学ラン』シリーズ
小説/from:沙織
短編小説
創作
物語
独り言
学ラン
高校生
友達
先輩
先生
思い出の欠片
想い出の欠片



第一章-五話「時戻り」





 赤い花が広がった。


 数時間前、金属バットで親父を殴った。親父はまだ生きている。そのことに僕は安心するわけでもなく、救急車を呼んだ込山って男を恨むわけでもなかった。何故かはっきりと残念とは思えなかった。


 下しか見れない。警察官が、硬く丈夫そうな手で僕を外に連れていく。その制服の厚い生地が背中にあたって、現実感が増す。拳銃、暴発しないかななんて考える。


 春夏秋冬、母さんがしんだ時も、通ったいつもの出入口が、とてつもなく嫌に感じた。



    *




「藤竹!」



そう云って赤い光の奥から大きく手を振りながら近づいてくる人影の一人は、摩訶不思議株式会社営業課、込山さんだった。最初に会った時と同じスーツ姿だ。思わず藤竹と私は「えっ」と声を揃えて驚く。



「ねえ、なんで込山さんいるの」



 分かるはずもないのに混乱して藤竹に訊く。



「さ、さあ……俺なんか怖い」と、この寒さからか少しの怖さからか自分の腕を抱いて目を細める藤竹。



 ここは県内、摩訶不思議株式会社の本社もこの県内にあると藤竹から聞いた。単なる偶然だと思う。というか、あちらの込山さん側からすれば、黒装束という怪しい格好をしている藤竹を見つけられない方が変か。



「込山さんはあんたのストーカーとかじゃなく同期さんでしょうが。ただの偶然でしょ」


「同期っていうか俺あんま出勤してないから会った回数少ないし……」



 車内でも同じようなことを言っていた気がする。込山さんはいつも藤竹に心の距離をとられている。そんなことは露知らず込山さんは駆け足のスピードを緩めながら、切れ長な目を細めて笑っている。



「それでもあっちは気にかけてくれてるってことじゃないの。前に家まで来てくれたし」


「藤竹! なんでここに?」



 膝に手をついて少し息を切らしながらも笑顔を崩さず込山さんは云う。走ったことによるものとは別で、疲れているように見えるのは気のせいだろうか。その後ろから眼鏡をかけた同じくスーツ姿の女性が早足でやってきている。



「あー、知り合いに会いに来たってとこかな?」と、藤竹は分かりやすく込山さんから目線を外して誤魔化す。


「へえ……あっ、あの時の! 藤竹のお友達ですよね!」


「ええ……まあ」



 込山さんが私に気づき、〝お友達〟なんて余計なことを云う。実は藤竹の家で込山さんと初めて会った時、本人が寝ているのをいいことに、調子に乗って自分のことを込山さんに『藤竹の友達です』なんて説明をしてしまったのだ。



「ちょ、込山に俺と友達って言ってくれたの!?」


「うっさい!」


「理不尽」



 嬉しそうな顔をする藤竹に、完全な否定はできなかった。



「ふっ」



 いつの間にか込山の隣にいた、眼鏡の女性が静かに笑う。向き合ってくだらない会話をしていた私と藤竹が同時にその女性を見る。



「あ、この人は最近入ってきた人でね。でも年齢的には俺の二個上の」


「蓮見鷹世といいます。どうぞよろしく」



 女性ではあるけれど、中性的な人だった。一見すると自分で切ったかのような長めのショートカット。前髪が右目を隠していて、残りの前髪を左耳にかけている。ずり落ち気味の半月型の眼鏡の奥に、三白眼の目が力強くあった。怖い印象の見た目だが、その落ち着いた声を聞くと不思議と怖いとは思わない。けれど哀しい雰囲気を漂わせていた。



「藤竹骨です! 一応込山と同期です」


「一応って言うな。あっ、馬瀬千寿子と申します。私は、こいつの……えっと」



 なんと言うべきか考えてしまって言葉に詰まる。



「お友達、ですよね」



 耳から垂れ下がった前髪をひっかけ直しながら、微笑んで云われた。年上の、大人の余裕だろうか。一応私も成人済みだがそれでもどこか遠く感じた。



「……まあ、正確には隣にいるだけというか。〝見つけてもらった〟というか。家がお向かいさんってだけで。今も、連れてこられただけですし。その、違いますけど。一応そんな感じです」



 恥ずかしさと、〝思い出してしまう〟つらさを、抑え込もうと早口になる。顔が熱い。



「一応って言うなよーっ!」



 言い返されてしまった。



「ところで、二人はこの夜中に何を? 正直言って隈すごいけど」



 真面目な声になって訊く藤竹。だが深く被った黒装束のフードに隠れてその横顔が見えない。車の中でも感じたようにいつもだけれど、こういう時の藤竹はどこか既視感があって。


 確かに藤竹の言う通り、二人の目の下には隈がくっきりとあった。瞼も半分落ちきっている。どことなく言葉も消え入るようで心配だ。



「あーやっぱ分かる? 残業ってやつだな。時間も忘れてそこらじゅう訪ねてた。それにあんま寝てねえんだ」


「だろうね。睡眠は大事だよ」



 無理はしていない様子だが、明らかに声がかすれている込山さん。藤竹は返答が早く、いつの間にか二人を観察するような目をしていた。



「そうだよな……。しかもこんな寝てない状態で限定品売りまくっちまうし。俺クビかなあ」


「限定品を粗末に売るのは、開発に携わった人間としていただけないけど。クビにはならないと思うよ」



 〝限定品〟それを二人はこの夜中に売っていたようだった。私から見ても駄目ではあると思うが、ボロボロな二人を見て責める気にはなれなかった。というかほぼ初対面だし。藤竹もそれほど怒ってはいないようだ。



「お前優しいな。ほんとごめんな。あーこんままさっきのこと忘れられそう」


「さっき?」と私に問われ、込山さんは顔をさらに暗くして、背後のマンションやパトカーを振り返って見た。



 それにつられ、蓮見さんも目を細め、黙って振り返る。四人のデコボコの影が、薄く長く伸びている。



「限定品である〝時戻りの石〟を、さっき訪問販売で売ってたんですよ。熊川緑郎って中学生の男の子に。まあこれも若干だめだったと思うんだけど」



 静かに込山さんが語り出す。



「家に上がらせてもらって商品説明しててさ。俺蓮見さんの所謂教育係っていうか。だから一緒に行動してたんだけど。時戻りの石買ってもらって、さあ帰ろうって時に蓮見さんが見ちゃって。その……倒れて気を失ってる緑郎くんのお父さんを」


「うわあ」と、藤竹は無意識に声を出しているようだった。


「混乱したけど、緑郎くんに訊いたら『僕がやりました、殴りました』って言うもんだからさ。警察呼んどいた方がいいよねってことになって。蓮見さんに通報は頼んで、俺は緑郎くんが逃げないように腕掴んでたんだけど。何故か緑郎くん逃げようとも隠れようともしないし。暴れたりもしなくて」


「あのパトカー込山たちが呼んだの!?」



 注目するところがおかしい。その緑郎という男の子が父親を殴ってしまった方よりも、パトカーを込山さんと蓮見さんが呼んだことに驚いている。やはり藤竹は時々ずれている。



「ああ。緑郎くんのお父さん幸いにもまだ息があって、さっき救急車で運ばれていったよ。緑郎くんはまだ家ん中。俺たちさっきまで色々警察に訊かれててな。正直言って疲れてる。寝たい。ただでさえ寝不足なのに」


「それはしんどいな。お疲れ。蓮見さんもお疲れ様です」


「いえ」と、どこか遠くを眺めていた蓮見さんが、向き直って藤竹に少し頭を下げた。


「というか、その時戻りの石? ってなんなんです」



 純粋な疑問が口に出ていた。なんだか一人置いてけぼりな私に、藤竹が私に云う。



「ああそれはな」



・・・



 藤竹と摩訶不思議株式会社が共同開発した期間限定販売の商品であることなど改めてざっと、〝時戻りの石〟についての説明を受けた。



「ああ、さっき車の中で言ってたやつがこれか。なんだか難しいな。私には無理。名前まんま時戻りできるものってことだけ頭に入れとく」


「ああ、それでいい。まあ馬瀬は俺の作るもんに興味ないもんな!」


「覚えたって無駄っちゃあ無駄かな」


「おおい、なんてこと云うんだ! 覚えといて損はないぞ? 事前知識ありで誰かが時戻りするのを見てると、他の人とは違って時間が改変されても記憶を失わないんだぜ! しかも記憶があることで行動に関しても改変の影響を受けず、その日の行動がなかったことにはならないで、自分や物がどっかに消えたりせず、立ってる場所も変わらずだ」


「あー……でもだんだん事前知識ってやつを持ってる人が増えると記憶を保持できちゃう人が増えるわけだから、時戻りの石の意味がなくなってきそう。あ、だから期間限定?」


「そうなんだ。ここが難所でね。今の俺の技術じゃこの部分が取り除けなかった。意外と難しかったんだ。思えば今まで作ってきた商品たちは、使用者個人の身体や内面に焦点を当てるようなものが多かった気がする。だが、過去へ意識が飛んで行くタイムリープをするこの時戻りの石は、改変などで周りに大きな影響を及ぼす。こういうのを作るのは苦手分野かな。悪用される可能性も増えちゃうしさ。まあ期間限定だからこそ、この商品は輝くのかもしれないね」



 藤竹は嬉しそうに語る。



「出てくるぞ」と、込山さんがマンションの方向を指差した。



 見ると、警察官に肩を掴まれて俯きながら出てくる少年の姿があった。部屋着のような姿だ。胸が痛む。それは熊川という少年やその父親への同情の気持ちなのかは分からなかった。



「嘘だろ、下駄少年」



 藤竹の一言で分かった。今すぐそこで連行されている熊川緑郎と、藤竹を呼び出した下駄少年は同一人物だと。



「え、何知り合いだった?」


「俺らをここに呼んだ、少年だよ」


「は? え、藤竹と馬瀬さんは緑郎くんに呼び出されたって? ……まじか」



 込山さんは混乱した様子で、髪の毛をわしゃわしゃと掻く。



「……まずいな」



 藤竹が視線を逸らさないまま、身構えた。


 私にはその意味がよく分からなかったが、込山さんも蓮見さんも何かを察したように、じっと少年を見ていた。


 熊川少年が、ズボンのポケットから何かを取り出す。桃色の、石のような塊だ。それを自分の口に運んだ。


 藤竹が叫ぶ。



「くそ、時戻りだ!!」









(終わり)

















































-登場人物-


●馬瀬千寿子

読み:ませ ちずこ

主人公「私」。女性。少し下向きな性格。二話から藤竹に借りた大きいパーカーを羽織っている。藤竹と友人の仲。藤竹のことを「変人」「馬鹿」と言うことが多い。だがなんだかんだで一緒にいる。

太陽が出ている時間のことを夜と呼ぶ。


●藤竹骨

読み:ふじたけ こつ

謎が多い男性。推定二十代?少々天然(馬鹿)。だが薬を開発するほどの頭脳は持ち合わせている。

摩訶不思議株式会社営業課所属(だが幽霊社員)。それとは別に星屋という看板を掲げ、自身で開発した不思議な薬を夜な夜な売っている売人。運転免許取得済。

昔、昼夜の概念が今とは逆だったと言い、自身も太陽が出ている昼に起きて月が浮かぶ夜に寝る。この説はこの世界ではおかしい、そんな藤竹を周りは変人と呼ぶ。


●熊川緑郎

読み:くまがわ ろくろう

一話で主人公「僕」だった「下駄少年」。男性。中学二年生(成長期)。わりと冷静で達観しているけど、少し精神的に不安定。サンダル感覚で下駄を履く。父親が嫌い。

一人だけ友達がいる。その友人はオカルト好きで「昔は昼と夜が逆だったんだよ」と藤竹のようなことを言う、そこらをフラフラしているような人間らしい(一話参照)。

馬瀬と同じく、太陽が出ている時間のことを夜と呼ぶ。


●込山蛇蓮

読み:こみやま じゃれん

摩訶不思議株式会社営業課勤務の男性。年齢不明。藤竹とは会社の同期。だが藤竹にはそんなに仲良いとは思われてない。そのことは込山本人は知らない。

蛇っぽい顔らしい。


●蓮見鷹世

読み:はすみ たかよ

摩訶不思議株式会社営業課所属。女性。番外編「転機」で主人公だった。年齢は番外編冒頭の描写からして少なくとも三十は越えている。

眼鏡をかけている。



































-あとがき-


ここまで読んで下さりありがとうございました!


毎回振り返れるように登場人物まとめてるけど、ちょっと長いからもっと短くしないとな。


この小説が昼夜の概念逆な世界観なのは、ファンタジー感を出したかったからです。普通の私たちが住んでいるような世界の中で藤竹みたいな奴がいては違和感がすごいので。いやどちらにせよ変な人だから違和感すごいか。


ちなみにですが、この次の投稿で、とあるキャラクターの心情のポエム?詩?を書きました。タグからも飛べます。誰の話なのかは秘密です。いずれ分かるようにしてあります。


最後に。もし良ければですが、感想をいただけたら幸いです。六話はまた投稿すると思います。そちらも良ければ見てください。ありがとうございました。

筧沙織>整理/超低浮上中・2024-01-18
『こんな夜には星屋がひらく。』
小説
創作
物語
小説/from:沙織
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花が散る

学校に行ったら、先輩が私を
人気のないところに呼び出して、
返事をしてくれた。

先輩、彼女いるんだって。
やっぱりね。そうだと思ったよ。
表向きはいないっていう設定だけど、
いるんだって。

先輩曰く、その彼女さんに
僕のこと好きですか?って聞いたら
嫌いって言われたらしい。
だから、彼女と言える存在なのかは
先輩にも分からないんだって。

そんな話をされた後、先輩に
 ご褒美です。触れていいですよ。
って言われて、手を差し出された。
前に冗談交じりで
先輩の手に触れたいです、ハグしたいです
という内容を伝えたときのことを
覚えてくれてたみたいで。

ただ、いざ好きな人の手に触れるとなると
緊張するわ心拍数上がるわで手も震えて
触れられなくて。
立ったままだと緊張で倒れてしまいそう…
そう思い、椅子に座って心を落ち着かせて
思い切って先輩の手を両手で握った。

恥ずかしくて離してしまいそうだったけど、
ここで離したらもう二度とできないから、
手を握ったまま親指で手の甲を撫でたり、
薬指で手のひらをなぞったりして、
手を握りながら心拍数を抑えた。

落ち着いてから先輩の手を離すと、
 次はハグですね。確か…10秒間。
と言われ、両手を広げて立ってくれた。
立って倒れてしまうのが怖くて、
でも手に触れることはできたから
立って手に触れるようになってから
にしようと思って、
椅子に座ったまま先輩に
…まずは手からでもいいですか。
と言って、また手を出してもらった。

2回目だからか、初めよりは
時間がかからずに触れることができた。
そして、先輩の手に触れたまま立って、
先輩と向かい合って。
立って手に触れながら心拍数を抑えるために
同じように触れてたら、さっきとは違って
先輩の手に時々私の手を握るかのように
少し力が入ったりしてて。
…純粋に嬉しいな。
と、このときの私は思っていた。

そんなことを考えてたら、
ふいに先輩が繋いでる手を引っ張って、
強制的にハグをした。

手を繋ぐのは私から触れたから、
ハグも私からするんだと無意識下で思ってた。
けど、違った。
先輩が私と繋いでる手を引き寄せて、
ハグしてくれて。
驚いて一瞬動けなかったけど、
嬉しくて、先輩をぎゅぅ…って抱きしめた。
先輩も、手を添えるような感じだったけど、
ハグしてくれて。
少し経ってから先輩が
 1…2…3…
って数え始めて。しかも数えるのに合わせて
先輩がぎゅっ、と力を込めてハグしてくれた。
ハグするのもいいけど、ハグされる方が、
比べ物にならないくらい嬉しかった。

だめな私は、顔を見せなくなくて、
10秒経っても離れたくなくて、
数え終わっても抱きついていた。
先輩は、10秒終わったらとんとんって
背中を優しく叩いてくれたけど、
何も言わずにまた手を腰にまわして
優しく添えてくれて。

正直な所、腰なんて触られることないから
凄く…緊張した。
先輩と同じくらいの身長だから先輩の首が
私に触れて。
先輩の体温が、鼓動が、私に伝わってきた。

甘えたい。

私の脳内は
一つの感情で埋め尽くされていた。

…人の声が聞こえて、私は先輩から離れた。
先輩も、少し警戒していたけど、
私はこの時間が嬉しかった。

幸せすぎて、家に帰ってからも
勉強に集中出来なくて。
オキシトシンの過剰摂取かな。
本来は30秒が適切みたいだけど、
あのとき、30秒はとっくに超えてたよ。
夢みたいな時間だった。

あのときのことが頭から離れない。

キレイな先輩の手、
案外しっかりしていた先輩の体、
ふわふわの髪の毛、
トク、トク、と聞こえた先輩の鼓動、
先輩の落ち着いた匂い、

全部、大好きで。



明日からはいつも通り。
この先触れることもなく、
今までと変わらないように過ごす。

……なんて、できるのかな。

おみくじでも
恋愛 自我を抑えよ
って書いてたし。

普段通り振舞えるように、

……頑張ろう。

つーの・2024-01-05
先輩
好きな人
片想い
告白
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みたいな
本当の話

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