はじめる

#物語

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全3439作品・

沢山綴った愛しい言葉も

今となっては過去の物語

彪蘭・2021-04-09
春恋
クラス替え
独り言
辛い
好きな人
ポエム
言葉
過去
物語
さよなら
大切な人
好きだった人
友達
親友
バイバイ

ずっと永遠に

君と僕との物語を描き続けたい。

これから先、どんなことがあっても。

約束するよ___

黒銀 澪夜・3日前
このままずっと
好きな人
恋人
独り言
ポエム
物語
永遠



「やだって、やだ、脩哉ッ」


「無理無理、興奮やべーわ」


脩哉は俺の腕の左右を束ね

舌なめずりで俺を見つめあげる。


曲がりなりにも


16年間男としてやってきたのに


脩哉の力は凄まじい。


あっという間に俺は自由を


奪われて


腹の底から突き上げる興奮に


全身の血液は沸騰した。



性という名の鳥籠シリーズ
MIRROR´MIRROR~スキナヒト
第4話 はじまりのおわり





「は…?好き?」


「うん」


目を逸らさずに頷く。


せっかく伝えた本音を

誤魔化すようなことは

したくなかった。



「マジの好き?」


「冗談でこんなキモい事言うかよ」


「えーと…それは、俺とヤレる好きって事?」



脩哉と……ヤる


彼の口から出た夢の様な話が


俺の頭を一気に加熱した。


今までの人生で一番


恥ずかしかったかもしれない。



俺の心ん中は女だったんだから


オブラート紙も何もない、


ストレートな性の言葉は


ありえないくらいに


心臓を高鳴らせた。



「おま、顔真っ赤だぞ」


わずかながら脩哉も


火照った頬を見せて


俺の首筋に触れ


この唇を眺めた。



やばい、やばいやばい


何だこの状況…


恥ずか死ぬ


感情が爆発しそうだった。


俺は必死に


茹でダコのような顔を


両腕で隠す。


恥ずかしさを逃そうと


苦肉の策を打ったのに


脩哉はそんな俺の腕を束ね


事もあろうに


ベッドへと押し倒したのだ。



「な、なんで…!」


「いや、男に告られたのはじめてだから」


心の中は女だ、


そんなややこしい事


言えるわけがない。


覗いた心を


心の奥底へと押し込んで


俺は脩哉を睨む。



「で、なんなわけ、この状況!」


「おもしれぇなって」


「は?」


「お前、俺とヤリたい?」


「し、知るか馬鹿野郎!」


「教えて、真央」


「教えて、って…」


「お前の好きはそういう好きなの?」


じっと、見つめられた。


見たこともないような眼差しだった。


絆される。


脩哉の目が俺を吸い込んで


脩哉に包まれたみたいだ。



脩哉


脩哉


脩哉、脩哉、脩哉



お前のことがこんなに好きだ



声にならない想いを胸に


俺は応えた。



震える唇でたった一言



「脩哉となら、出来るよ」



「へぇ、試してみる?」



待っていたかのように


即答されて顎をあげられた。


見下ろされる卑屈な笑みとは裏腹な


その眼光は俺を焼き尽くす。


際どい視線に汚され


汚された先から


快感に満ちていくようだ。




「やっぱ、待って、やだ」


「はぁ?待ったはねえけど?」


心臓が弾け飛びそうだった。


嫌がる俺の足の間に滑り込む


脩哉の膝。



「や、やだって。やだ、脩哉」


「無理無理、興奮やべーわ。なんか真央かわいい」


「かわ……っ」


言葉を無理に荒く繕ってきたら


可愛い物言いなんか出来なくなった。


女になりたいけど


男のままでいたいから


このまんまがいい。


でも


好きな男に「かわいい」


そう言われることの幸せを


俺はその時、初めて知った。



何をされても


構わねえや


そう思ったんだ。







“はじめて”の脩哉は


思ったより暴れん坊で


思ったよりずっと


優しかった。



大丈夫か?


何度も緩やかに動いて


身体中にキスをくれた。



そりゃあモテるはずだ。


校内を歩くだけで


黄色い悲鳴もたつさ。





優しすぎるから


期待、する。


俺も、例に漏れず…。



そこらの女より


真央がいい、


そんな想いで


俺を抱いたんじゃないかって。




これが俺の過ち。


女になりそこねた俺が


周りの望む真っ当な男になる事も


出来なくなった瞬間だった。

ひとひら☘☽・2021-04-17
幸介による小さな物語
幸介
MIRROR´MIRROR
スキナヒト
好きな人
チャラ男
遊び人
小説
物語
幸介/性と言う名の鳥籠シリーズ
過ち
独り言
君がいない
辛い
苦しい
叶わない恋
死にたい

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他に3439作品あります

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12時の鐘は

魔法を解かない。

アラキ・2021-04-11
シンデレラ
夜空
魔法
春恋
ポエム
童話
物語
ガラスの靴
恋愛
友情
同性愛
独り言
私の図書館
好きな人
ずっと
愛してる
世界を敵に回しても
プリンセス
お姫様
ずっと一緒
メンヘラ
ヤンデレ
君がいない

過激な表現があります


ご注意下さい( ⸝⸝ᵕᴗᵕ⸝⸝)







「真央……俺もう、ヤバいわ」


昇りつめるその動きとは裏腹な

脩哉の掠れ声に

俺まで弾け飛びそうだ。


「うん……いいよ」


耳元にそう添えて俺も

脩哉の身体をきつく抱いて

一緒に果てた。






こんなはずじゃ…なかったのに。


弾けた躯をぐったりと委ね合い

脩哉の荒い息遣いを肌で感じて

俺は、思うんだ。



どこで間違ったんだろう…?




性と言う名の鳥籠シリーズ

MIRROR´MIRROR~スキナヒト





過ち、というならば


出生した瞬間?


いや、父親のアレと


母親のアレとが結びついた瞬間か。


俺は、“私”だ。


せっかく可愛らしい真央という名を


父母から授けられておきながら


俺に与えられる服は


黒や青、頑張っても精々赤だった。


純白のフリフリつきのドレスが着たくて


物心着いた頃に母に強請ったことがある。


その時の母の引きつった顔と言ったら。



タイトルをつけるとすれば


The困惑、The混乱、The青ざめ


そんな言葉がよく合うと思う。



それはそれきり、


両親がひいた“男”というレールの上を


必死に歩くことにしていた。




「好きな子いないの?」


母がにこやかに聞けば


「二組の麻耶ちゃん」


嘘をついた。


本当は


男の子が好きだった。



大人になったら


女になれるんじゃないか


そんな馬鹿馬鹿しい願いより


大人になったら


ちゃんとした男になろう


そう心に誓っていた。


それがみんなが幸せになる方法だと


言い聞かせてた。




それがどうだろう。


今のこの状況はなんだろう。


男のにおいが充満した部屋。


無造作に脱ぎ捨てられた服。


あらゆる体液に塗れて

湿り冷たくなったベッド。


裸の俺と、裸の脩哉。


しかも、脩哉は


「もしもし?どーした?ん、今度の日曜日?おー、俺も誘おうと思ってたんだよ。……あったりまえじゃん、好きだよ。え?やりたい?俺も俺も」


終わったばかりだというのに

女と電話をしている。


片腕に抱えた俺の髪の毛を

いたずらしながら、だ。


ふと見上げれば


嫌でも目に入る。



好きな男の笑顔。


俺がこいつに


させてやれない顔だ。



こんなはずじゃ、なかった


その想いを小さなため息にして


葬るのは一体これで何度目のことだろう。





「また電話ちょーだい。声聞けると嬉しいから。おー、じゃあなー」



機嫌よく弾む声で通話を終えて


スマホを放り投げた脩哉は


甘えるように顔を擦り付けて来る。


「今の子、誰」


「愛花」


「新しい彼女?」


「んー…いや、セフレ?」



笑いながら最低な物言いをする彼を


睨みつけて俺は


わざとらしく溜め息をあげた。



すると脩哉は黄昏時の


伸び始めた不精な髭を


ぐりぐりと肩に押し付け始める。


地味に痛い……。


「……何か御用ですかー」


「いじけんなって」


「いじけてなんかない」


「いいだろ?俺ら別に付き合ってるわけでもねーし」


「だったらこの関係ってなんだろうな」


「んー……セフレ?」


「馬鹿野郎」


「いってっ!」


心底、脩哉の軽さに苛立って


俺は彼の頭に拳を振り下ろす。


「真央くんこっわーいッ」


頭を擦る脩哉の笑顔に


殊更苛立って、


みっともない程


毛のある膝を抱いて呟いた。



「お前さ、女遊びやめろよ」


「えー?なんで」


「お前に遊ばれる女が可哀想」


「男のお前はかわいそーじゃないの?」


“男”の。


その言葉が心に突き刺さった。


「俺は……っ」


上手く言葉が出てこない。


一息つき今にも泣き出しそうな心に


そっと蓋をして


気のない言葉を返した。




「別に」


「へぇー?その割には俺の事咥えると離さねえじゃん?」

「下ネタやめろ」


脩哉はころころと


箸がころげた様に笑った。





女好きでお調子者で


適当で自由人


勝手気ままに


手当り次第



そんな高倉脩哉に


俺、矢野真央の心は


見事にフォールドされている。




鏡よ鏡


脩哉が世界で一番


大好きなのはだあれ?




目の前でベッドの上の


俺たちを映す鏡に


心の中で問いかけた。



俺じゃない女の名前が


鏡から返ってきたら


すっぱりと諦められるのに。



「なぁ真央」


「……なんだよ」


「またしたくなった」


「俺はもうヤダ」


「えー?」


白い歯をこぼしながら


唇を塞ぎ舌でそこをこじ開ける。


そして俺はまた流される。


流されて溺れていくんだ。



淡い期待を胸に…。



鏡よ鏡


脩哉の一番好きな人は


オレですか?














|ω・)


こんばんは


幸介、改め幸(さち)です


(◍˃ ᵕ ˂◍)



私、幸の近況を報告すると


今、女の体に戻ろうと


お仕事頑張って


彼と一緒にお金を貯めて


頑張っているところです


\(* ॑꒳ ॑* )/


声帯の手術して


女の子の声を


取り戻しました



本当は書きかけの小説に


手をつけなければならないんですが



時間が空いちゃって


本人もどこまで進めたかすら


覚えていない状態なので


今後ゆっくり


読み返してから


手をつけたいと思います




鳥籠シリーズ


第…四弾?になるのかな?



今回は


チョー遊び人VS男でいたいMTF



を、コンセプトに


緩く激しく書いていけたらいいなって


思ってます(´・ω・`)


ていうかこれ


アップ出来るかな??


引っかかる予感しかない笑

ひとひら☘☽・2021-04-14
幸介
幸介/性と言う名の鳥籠シリーズ
幸介による小さな物語
MIRROR´MIRROR
独り言
ポエム
好きな人
スキナヒト
君がいない
大切な人
辛い
片想い
小説
物語
mtf
MTFを超えて

    モノガタリ  ワキヤク
所詮,私は世の中の邪魔者。

ばらちゃん。・2021-04-06
脇役
物語の脇役
物語
世の中
邪魔者
君の1番になりたかった。
嫉妬
嫉妬深い
好きな人
友達
家族
恋愛
失恋
失恋ポエム
恋?
片思い
片想い
ポエム
ポエム?
病み
独り言

「なあ、脩哉」

「んー?」


にやつきながら


手元のスマホのLINEに


目を落とす脩哉は


気のない相槌を打つ。



苛立ちながらも


静かな声で彼に問いかけた。



「俺たちってなんでこんな関係になったか覚えてる?」

「んー、……なんだっけ?真央は覚えてんの?」

「……まさか」


「だよな!なんとなくなんじゃねえの?」


「あーね」


忘れるわけがない。


忘れる脩哉がおかしいんだ。


そしてこんな最低男に


心奪われてしまった俺は


もっと、おかしい。



未だ、セフレと


いかがわしいLINEをしながら


含み笑う脩哉を眺めて俺は


自嘲して息をついた。





性と言う名の鳥籠シリーズ
MIRROR´MIRROR~スキナヒト
第三話



俺たちが


脩哉曰く“セフレ”になったのは


2年半前


高校1年の春だった。






あの日はクラスメイト数人で


花見をする予定だったのに


天気はあいにくの雨。


イベントごとが大好きな脩哉は


土砂降りの中を傘もささず


仏頂面で俺の家を尋ねてきたのだった。





「げ、脩哉、お前どーしたの。ずぶ濡れじゃん」



雨に濡れた脩哉は


いつもより男が上がって見えて


俺の鼓動は否応なく


呼応し合っていた。




今にも泣き出しそうな脩哉は


やがて駄々を


こねるこどものように呟く。





「……真央、花見いかねえ?」


「は?この雨だぞ、お前バカなの?」


「だってせっかく企画したのに……」


珍しくしゅんとした脩哉は

捨てられた子犬のようで


俺の中に芽生えた、

小さな母性がくすぐられる。



だからといって、


この雨の中を花見なんて


一発アウト。


奇人変人の仲間入り、


高確率の風邪の予感


自殺行為のように思えた。



脩哉は人の家の靴磨きに使う、


使用済みのタオルを


むんずと掴むと


振りかぶって髪を拭う。



「あ、おい、それ靴拭くやつ」


「別に構わねえよ」


「汚ねえよ?」


「んなことより、花見したい」


脩哉の願いとは裏腹に


外の雨は強さを増すばかり。



「そんなこと言ったって、なぁ……あ!」


「あー?」


「脩哉、花見さ、俺ん家でしようよ」


「あー?お前ん家に桜の木あんの?」


「ある!飛びっきりのやつ!」


「おー!?」


瞬時にして


捨て犬の顔に


光が灯る。


あ、笑った…。


つられて俺も笑む。




脩哉の笑顔は嬉しい。


俺が笑顔にした、


その達成感が


とても幸せだった。





「で?」


「え?で、って?」


「何このゴミ」


「ゴッゴミ!?」



脩哉は俺の“とっておき”の桜を


ゴミと言い放つ。


「幼稚園の工作の時間に作った思い出の桜だぞ」


「えー…なんか引くんですけど」


薄ら笑いを浮かべて


眉を下げた脩哉の視線を追うと


ローテーブルの上に置いた、


工作のような絵。



よくよく見れば


桜はピンクか白と


相場は決まっているのに


ちぎった7色の折り紙を


クレヨンで描いた、


オレンジ色の枝いっぱいに


散りばめてある。


「桜ってレインボーだったか?」

「いえ、ピンク色です」

「木の色って橙色だったか?」

「いえ、茶色です」


穴があったら入りたい。


どうしてこんな絵を書いた、


幼稚園時代の俺。


どうしてこんなもんで


花見しようなんて


思ったんだ、俺。



顔から火が出そうで


項垂れて小さく丸まりながら


顔色を窺うように脩哉を見上げた。



目が合って数秒。


バツの悪い時間が流れたかと思うと


にぃっと白い歯を見せて笑った脩哉は


俺の肩を叩いて告げた。



「いーじゃん」


「え?」


「よーし、花見だ花見ー」


脩哉は持参してきた雨粒だらけの


コンビニ袋を逆さまにすると


ポッキーやらジュースを


机の上にバラバラとまき


ローテーブルの前に腰を下ろした。




心底思う。


脩哉は根はとても優しい奴だ。


普段は適当でお調子者で


ため息つくことも


しばしばあるけれど


肝心な時には


こうして優しさの中に


抱き留めてくれる。



そんな不器用な温かさが

大好きなんだと実感して

ふいに目頭が熱くなる。




「なぁー真央」


「んー?」


ポッキーを頬張りながら

唐突に脩哉は俺を呼ぶ。


「好きな奴とかいないわけ?」

「な、なんだよ急に」

「…なんだよ、その反応」


苦笑いをひとつ落として


脩哉はコーラを飲み干し


まるでおっさんが


ビールでも呑んだように


大袈裟に息をはいた。



そして俺をしげしげ見つめると


やがて、こう吐く。




「俺らもう相当長くダチやってるけど、真央のそういう話聞いてやった事ねえなって」


この時だ。


俺に悪魔が囁いたのは。


優しさに絆されて


花見の雰囲気に酔わされて


狭い部屋…脩哉の匂いにやられて



こいつなら


想いを伝えてもいいんじゃないかって。



こいつなら


俺の気持ちちゃんと


受け止めてくれるんじゃないかって。



付き合えなくてもいい


想いを伝えて終わりにしよう。


ちゃんと気持ちにケリつけて


両親が望む男になろう。




次の瞬間には伝えてた。



「……お前だよ」


「あー?」


「俺の、好きな奴」



視線をもたげて

脩哉の目をじっと見つめた。


笑い話にならないように


本気だぞ、


脩哉の瞳に釘を打った。



脩哉の目は、揺れていた。

ひとひら☘☽・2021-04-16
幸介による小さな物語
幸介/性と言う名の鳥籠シリーズ
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MTFを超えて
チャラ男
遊び人
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苦しい

Another Life~What is love


「あんたは死んだんだよ」


この少年は、

何を言っているんだろう。



死んだ?


私が?



嘘だよ。



だって私は


これから、結婚式にいくんだもん。



こんなに幸せなのに?


今も心は温かいのに?


冬馬は、どこ?



髪の毛についていた


桜の花びらが、真っ暗な


足元に向かい、はらりと落ちた。



少年はふわふわと宙を浮いて


一瞬で私の耳元に唇を添わせる。



「どうして死んだか、知りたいの?」



「え…?」



とくんと、心臓は脈打つ。


「あんたはね、母親を救って死んだんだ」



母親



そのキーワードに反応する様に


私の中身全てが煮え滾った。


「そんなわけ、ない!」


怒りに震え、気が遠くなる。


少年は視線で私を舐め上げ


舌を出して笑った。


「本当さ」


その目に嘘はない。


それでも


「適当な事、言わないで!」


心が拒絶する。


そうしなければ私という器が

原型を止められぬほどの

憤りを感じていた。



少年は笑う。


「じゃあ見てみる?生前の君を」


「……え」


呆気にとられる私に


少年の手のひらがかざされた。




「さぁ惑え、魂よ。過ぎ去りし日の箱を開け」



少年のその言葉を最期に


私の意識は斬り落とされた。









|・ω・`)


完全に写真からの


思いつきです笑


久しぶりに書き始めると


さして面白くないかなって


いうようなものも


書きたくてたまんない



物書きとしての性ですね


|ω・`)





どうしよう


気分で不定期更新にでも


しちゃいましょうかね


(´・ω・`)笑



まずは鳥籠(*´ω`*)
お目汚し失礼しました⋆*ೄ






ひとひら☘☽・2021-04-16
幸介による小さな物語
小説
ファンタジー
物語
君がいない
好きな人
ポエム
辛い
小説
独り言
苦しい
幸介

「う……ごめ、かっこわりぃ」


まるで子どものように


泣きじゃくる脩哉に


心が焼けつきそうだった。



「脩哉……っ」


堪らずに俺は脩哉を


抱き締めていた。


どうか脩哉の心が


早く癒えますように


そんな想いを込めて。





性と言う名の鳥かごシリーズ
MIRROR´MIRROR~スキナヒト~
第11話 愛する人




何処をどう走っただろう。

頭の中に描くのは

担任からもらった、

脩哉の家までの地図と


彼の姉と歩いた道。


涙の粒は


アスファルトを踏む足の振動で


目じりから零れ落ち


無理に吹かされた風が


それを攫っていく。



身体を突き動かす、


逢いたい、その想いが


加速して俺は走りきった。




喉の奥に痛みを感じるほど


上がる息。


目の前には愛しい人の家。



脩哉の、家。




「脩…哉」


涙が溢れ、想いが零れた。


逢いたい、逢いたい、逢いたい



いざ、と玄関先の門に近づいた時



「待てよ!」


家の裏からそれは聴こえた。


荒立てたその声は


脩哉のものに似ていて


誘われるように俺は


その声のする方へ


歩み始める。


道角を曲がりかけると


やはり脩哉がそこには居た。


「脩……」


名を呼びかけて


息を飲み


塀の影へ身を潜める。



脩哉は


後ろ姿の女性と一緒にいた。



女性の手首を掴み


真剣な眼差しで


女性を瞳にうつしていた。




脩哉は荒がって訴える。



「…なんでだよ、なんで?」


「決めた事なんだ」


「嫌だよ!ユカが居なくなるなんて嫌だっ」



ユカ……


あの人が、ユカ。


脩哉が俺を抱き締めて


キスをした時に


呟いた名の人物……。



眩暈すら起こし


世界がぐらりと揺れた気がした。



思わず俺が塀から


身を乗り出したその時だった。



「もう。やめてよ、家の中じゃないんだよ?」


そう言って、女性が脩哉の手を


振りほどき脩哉に背を向ける。



その時、俺の目に映ったユカの姿は


いつか俺に笑いかけてくれた、


身なりの整ったナチュラル美人。



…脩哉のお姉さんだった。



「真央くん……」


「ま、真央、お前なんで」



大変な修羅場に居合わせたものだ。


二人のただならぬ雰囲気に


先程まで零れていた涙は


どこかへ引っ込んで


ただ、呆然と脩哉の瞳を


見つめ続けていた。







・・・




「ほい、カフェオレ」


いつもと変わらぬ笑顔で


公園の自動販売機で


買ってきたペットボトルを


差し出す脩哉の目は、


僅かに充血している。


木の生い茂る少しばかり


不気味な公園のベンチで


「サンキュ」


短くそう呟くと俺は


脩哉に手渡されたカフェオレで


喉を潤した。



聴きたいことは山ほどあるのに


頭の中が混乱していてうまく言葉が出ない。


それでも何とか紡いだ言葉。


「脩哉……」


「ん?」


「今日ごめんな」


「なーにがぁ?」


わざとらしく大声で


ベンチから跳ね立つと


脩哉は俺に向き合ってそう言った。



「鞄顔に当たった…痛かったろ」


俺の不機嫌は嫉妬だ。


脩哉の顔が見れない。


脩哉は息をつくと


俺の頭を無造作に撫でて笑う。



「気にすんなー?大丈夫だよ」


こんな笑顔、反則だ。


優しくされるだけ


込み上げた涙と共に


本音が溢れた。



「俺……嫉妬したんだ」


「ん?」


「ユカに」


けらけらと軽い笑い声を響かせて


脩哉はそーなのぉ?とおどける。


でも、分かる。


これでも5年半

ずっと側で彼を見てきたんだ。


分かりやすい、嘘だった。


これは脩哉の無理な笑いだ。


声に乗って伝播した辛さが


膝で握った拳に力を込めさせた。



「ユカって……姉さんだったのかよ」


「まぁね」


ほら、目がマジになった。


虚ろな目で宙を眺める脩哉に


俺の胸は締め付けられる。


「どういうこと?」


「えー?」


「はぐらかすなよ。お前、俺にチューしながら……ユカって姉さんの名前呼んだんだぞ……聞く権利も俺にはないわけ?」


そこまで言わせて


はじめて脩哉は


天を仰ぎ見て独白した。



「血は……繋がってない」


「なんで?」


「俺は母さんの、ユカは父さんの連れ子なんだよ。俺は8歳で向こうは15歳の時に出逢った」


真夏だと言うのに


こんなにも夜風は冷たい。


ザワザワと揺れる木々は


まるで俺の心の様だった。



「中一の時、母さんが男作って出ていった。ユカの父さんは仕事が忙しい人で家に帰って来なかった。中一って言ったら小学生に毛生えたようなもんで、支えてくれる存在ももちろん必要で、だんだんとユカに依存していってさ」


悲哀に満ちた脩哉は

時折、自嘲するように

静かに鼻を鳴らして

微笑を蓄える。



「ユカの父さんが死んだのが中二の時。ユカはファザコンだったから、寂しさもあっただろうし、大学を中退して働く事への不安もあったんだろうね。そこからはなし崩しで、中二の時から約一年、俺ユカと付き合ってたんだ」


俺ユカと付き合ってたんだ


その言葉が頭の中にこだまする。


しかし脩哉は


あー、と唸ると続けた。


「ごめん、言い過ぎたわ!付き合ってなかった、そんな約束してなかった、俺とユカはただのセフレだわ。ユカに血は繋がらなくても姉弟でこんな関係良くないって言われて、1年で終わったけど」

「脩…哉……」


思い返せば脩哉は


中学三年の冬あたりから


女遊びが激しくなった。


それはユカに振られた傷を


癒す為だったのだと


想像するに容易い。



やがて脩哉の目が潤んだかと思うと


あっという間に涙が零れる。


声もなく


笑顔のまま


ぼろぼろと。


壊れかけの水道のように


ぼたぼたと落ちる涙は


公園の地面へと消えていく。



「ユカ……結婚、すんだって」


「え」


「幸せに……なるんだって」


そして、一際大きく


「俺を置いて家を出るんだって!」


脩哉は叫んで泣いた。


まるで小さな子どもが


欲しいものが手に入らず


泣きじゃくるように


何度も何度も涙を拭いながら


悲痛に、泣いた。




「う……ごめ、かっこわりぃ」


我に返ったように


そう呟いたがそんな事


俺は構わなかった。



脩哉の涙なんて


これまでただの1度も


見たことがない。



心が焼けつきそうだ。



何か


何か俺に出来ることは



急いて考えあぐねた俺は




「脩哉……っ」


堪らずに脩哉を


抱き締めていた。


これが正解なのかどうかはわからない。


これで癒されるとも思えない。




ただ痛いほど


脩哉の気持ちが分かる。


愛しい人に置いていかれる寂しさ


失恋した辛さ



今、まさに俺もその時だ。



「脩哉……俺がいるよ、大丈夫、俺がいるから」



いつもチャラけた女好き。



そんな脩哉の秘密は


想うよりもっとずっと苦く


俺の心に広がっていった。

ひとひら☘☽・2021-04-27
幸介
幸介/性と言う名の鳥籠シリーズ
MIRROR´MIRROR
MTF
このままずっと
夢を見させて
好きな人
スキナヒト
ポエム
辛い
寂しい
悲しい
姉弟
近親者
独り言
小説
物語
幸介による小さな物語


処刑場 LOOK AT ME
~非力という名の罪~
前編


「じゃあお願いしますね」


「わかりました」



私はその日、両親に捨てられた。


どんなに泣いても


どんなに叫んでも


両親は私を見送るでもなく


私が車に乗せられる前に


肩を抱き合い家の中へ


入っていった。



中では妹が


お母さんのお乳を求めて



泣いていた。




お父さん、お母さん


私を見てよ


涙ながらに叫んだけれど



もう二人に声は、届かない




虚しさが込み上げては


絶望になっていく。



虚ろな瞳が移すのは


施設へ向かい走る車の窓外


稲穂の光る秋の夕暮れだった。



「ほら、入りなさい」


施設へ連れてきてくれたおじさんが


私に優しく声をかけた。



不安でいっぱいの中


私は意を決して施設の扉をくぐる。



「え」



そこには見渡す限り


沢山の仲間がいた。


経緯はわからない。


体が痣だらけの子もいた。


目いっぱいの涙を


やっとの事で堪える子もいた。


泣き喚く子もいたし


心がからっぽになってしまったように


ずっと宙を見つめている子もいた。



どの子も傷ついて


どの子も目の色は暗い。


私は今、どんな顔をしているだろう。



疲れ果てて


部屋の片隅に腰を下ろすと


男の子が身を寄せるように


私の隣に陣取った。



「よ、新入り?」


「……うん。君は、長いの?」


「いやぁ、俺も昨日来たばっか」


彼は、眉間に皺を寄せ


やっとこ笑った。


手ひらには火傷の痕が


生々しく残っている。



「その火傷…」


「父さんにやられた。苛立つとどうしようもなくなるみたいで、俺の体にタバコ押し付けるんだよね」


「捨てられたの?」


「家出した」


彼は、ゆっくりと傾いて


私の肩に頭を預けた。


彼の傷みが伝わって


身体中から涙が噴き出る様だ。



「辛かったんだね」


「うん」


うん、なんて


可愛らしい相槌をうつ彼に


心がきゅんと跳ねた。



私も身体の力を抜いてみる。


自然と彼の方に体は傾いた。


彼も私も、


嫌がらなかった。


当たり前のことのように


互いの存在の重たさを受け止める。



深く息衝くと


鼻をくすぐる彼の香りに


嗅ごうと思ったわけじゃないよ


心の中で


そんな変な言い訳をした。


生命が、跳ねる。


鼓動が脈打つ。


私たちは生きていた。



信じていた人に裏切られても


ひどい暴力を受けても


どんなに死にたいと思っても


捨てられても



命は悲鳴を上げるように


拙くも時を刻むように動き続ける。



その鼓動ひとつひとつが


「生きたい」


そう叫んでいた。




きっと、誰より尊い命をもって


私たちはこの世を駆けている。




「ねえ」


「ん?」


「生きようね」


「え」


「このまま幸せになれないなんてさ、悔しいよ。君も私も」


彼は私の言葉を聞くと


大きく息をつき笑った。



「そーだな、生きよう」



生きよう、


生きたいね


彼と私はその約束を


確かめ合うように


幾度も幾度も口にした。

ひとひら☘☽・2日前
幸介
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「dissection:re」

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【碧空】




空模様と同じだ。

晴れたり曇ったり雨も降りゃ、

雷も落ちる。

面倒臭えもんだぜ…


デニール・ヤング(宇宙兄弟)







ボロい鉄製の扉を開けようとする。


…その前に毎回脳裏をよぎる記憶がある。




あの意味分からない位晴れた日の教室。

青春が咲き誇る中、

その青を食べていた俺らの記憶を。





アイツは可哀想な子だった。


可哀想だった。



風の噂で聞いたけど、

親が無差別殺人に巻き込まれて亡くなったらしい。



その後、精神的に問題を抱え学校に行けなくなったそうだ。


一言で言えるものではないだろけど…。




この教室での彼は触れてはいけない

"禁忌"となっている。



「可哀想だから」

そんな風が彼を中心に吹き荒れている。

それはもう強烈に。


台風の目となる彼は全く気にも留めていない様だけど。




正直、そんな話も興味は無かった。

とにかく他の誰かとかどうでも良かった。


昔はこんな無頓着じゃ無かったはずだったけど。






俺は幼少期に両親が離婚して、親権争いに勝手に巻き込まれて父親に引き取られた。


その父親はというと


離婚後から仕事やギャンブルでのフラストレーションを溜めて、


俺に当たった。


殴られた。

蹴られた。

傷付けられた。

壊された。



痣が出来て血が出る程に。

それ以上に心が喰らいつくされた。


それが学校にバレて後に施設に入った。

居場所は無かった。


今は親権問題もあってなぜか母方の実家に居候している。



簡潔に言えばこうだ。




クソな人生だと思う。


本当にクソだ。



だからいつからか冷めた。

全てに冷めた。


青春なんてぶち壊れればいいんだよ。

全員な。



全てに対して苛つくんだよ。


天才キッズ?

は?

ふざけんなよ



お前らは恵まれてんだ。

努力?才能?

俺はお前らの環境が憎い。



俺だって最大限に努力したよ。

無理して頑張ったよ。



夢なんて持てなかった。

いいよなお前らは



そして最高に教わった事。

「自分しか信じるな」

息をつく様に裏切られたから覚えた。



もう、誰も信じないんだよ。

自分が傷つくだけだ。



そう。強く強く思っていた。


でも、

「禁忌」




担任教師の突発的な席替えによって、

俺の後ろの席に来た。


そこからだった。



類は友を呼ぶという言葉がある様に

実は同類だった俺らは何故だが仲良くなった。



きっかけはあまり覚えてない。


ただ、二人共群れるタイプではなく孤立していたから


何となく互いにそれを認知して他愛も無い話を始めた覚えはある。




でも、俺らはあまり喋らなかった。

普通の友人関係に比べれば。



世間話もしないし、高校生っぽい話もしなかった。


本当に喋らなかった。

「じゃあな」

「ああ」


と3日に一回ぐらい喋るだけだった。


そんな会話だけで満足だった。



まだ、互いにに予防線を張って。

殻に閉じ籠もっていた。


踏み込まれないように、

自分だけの世界に入り込まれないように。




たが、今でも記憶に残ってることがある。


今でも笑えるくらい鮮明に。



いつも通り友達なのか何なのかよく分からない日々を過ごす中で、



学校は体育祭を迎えた。

高校生活最後の。



当然ながら「禁忌」と「クソ」俺ら二人は準備から全く参加しなかった。



体育祭当日。


かなり勝ち負けを重視して気合いの入ったクラスメートに対して、



ドライアイスな俺らは初夏の日照りを恨んだ。

太陽を睨みつけて、青空に喧嘩を売った。



様々な競技や茶番を繰り返したようだが、


うちのクラスは負けた。


一位と僅差だった。



その後、帰宅となったのだけど、


黒板に無駄な寄せ書きとかしてある教室でボロ泣きする女子クラスメート。


何故か告白大会が始まる廊下。


これでもかと言うぐらい群れる女子に、満更でもない男子。




正直、素直な感情としては気持ちが悪かった。

それは禁忌も同感だったようで、

俺らは顔を合わせながらアイスを食った。



17。セブンティーンアイス。

こっそり昼休みに体育祭を抜け出して買って来て、

クラスのクーラーボックスに隠しつつぶち込んでおいた。



俺は清涼感強めのチョコミント。

彼は少し高いリッチなバニラ。


「どれにする?奢ってやるよ」

と尋ねたとき、

彼はイヤらしい笑顔で指を堂々と指した。


その指の先には

"北海道産とれたてリッチバニラ"

…禁忌は俺の金なのに遠慮を知らなかった。


普通のより50円ぐらい高いんだぞ!?



窓際の席の俺らは、そこから二人で外の空を眺めてアイスを味わっていた。


するととても明瞭で涼しい風が吹きこんだ。


「なんで高めなの買ったんだよ?」

そう尋ねる。

彼はまだアイスを食べながら少し楽しそうに窓の外を眺めていた。

「いいじゃん別に」



「この空間気持ち悪いな」

「ねー」

彼は少し笑う。



そして真顔言った。


「中指立てて黙らせようかと思った」

「ははっ。イイねそれは」


あまりにも真顔でいうのでとてつもなく面白かった。

そして、なんか楽しいと思えた。



"楽しい" "面白い"なんて感情はいつぶりだろうか。


この空気は嫌いじゃない。



互いに聞きたいことは一緒だったらしい。


『何があったの?』



綺麗にハモった。


やっぱり互いの振る舞いに思う所はあったんだろう。

だって、俺らは普通じゃない生徒だからな



確かそのあとは長く喋った。


過去のこと。

嫌だったこと。

傷ついたこと。

痛んだこと。

今のことも。

死にたかったことだって。




話した内容はかなり前の記憶だから、薄れている部分もある。


だが、一つだけくっきりと輪郭を遺しているものがある。



それは、


「人を助けるとは何か」


という話。



綺麗事を言われ慣れた俺らは、


まだまだティーンエージャーなのに哲学に至った。



「手を差し伸べるとか、綺麗事羅列する奴とか寄り添うとか鬱陶しいよな」



「そうだね。自分が救えるって思ってる時点で傲慢だよ」


「だってどうやったって両親返ってこないし」



その笑っていいのか分からない際どいジョークに

「グラックジョーク過ぎない?」

と返すと彼は



「一つ結論に達した事があるんだよ」


自信満々で言った。


そして、続けた。


「人を助けること」

「それは」


彼はアイスを食べる手を止めてこちらに向き直して言った。



「歩幅を合わせること」



「これだと思うよ」



俺はそれを聞いた瞬間人生で一番納得した。

首がもげるほど頷けた。




彼は続ける。


「僕らは歩くスピードが遅いじゃん?」


「ゴールもいまいち分かんないし」



「まぁ、遅いというか」

「レールから脱線したというか」

「後ろに歩いてるというか、なんだけど」



「それなのにしっかりとした足で歩けて、歩幅が大きくてさ」



「普通というレールのもっと前にいるやつの言葉なんて聞きたくもないよ」



「綺麗事が嫌われる理由はそれも多いと思うよ」

「いじめられてる子に夢を持て」

「死にたい子に生きろってなんて言ってもさ」

「何も響かないと思うでしょ?」



「そうだな」
 
深ーく頷く。



「子供と大人でも歩幅が違う」


「だから僕らは違和感を感じるんじゃないかな?」


「多分、道徳の教科書でも書いてなんかないよ」



「手を差し伸べるじゃ無くて」


「手を繋いで一緒の歩幅で共に彷徨い、共に傷むこと」


「苦しんでる人の向かう方角へ一緒に向かう」



「多分これしか無いと思う」

「きっと僕らは歩幅が合ってるんだよ」





今でも忘れられない思い出だ。

どれだけカレンダーをめくっても忘れられない。

このことを彼は覚えているのだろうか?




「禁忌」と「クソ」

である俺らの歩幅は



今も歩幅は合っているんだろうか?

いや、合わせよう。



科学的な話だが、



一つ一つテンポの違うメトロノームを複数隣接させると、時間経過で同じテンポになるらしい。


本当の話だ。


歩幅がずれていたとしても。

これからも何度だって手を繋いで傷もう。



決意をして、ドアノブを捻る。

あの日の様な空気が髪を撫でた。

ender・2021-04-09
感想くれると嬉しいです
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人生
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生きる
学校
青春
dissection:re

切ない恋心


いつもいつも


置いて行かれた私


すれ違っていた事にも


気付けないまま


いつだって


貴方の事を想っていた


天の川に願った


空に向かって手を伸ばした


空を切る感覚


虚無が私を支配する


ずっと貴方の傍に


傍らに


添い遂げたかったの


夕陽の逆光を浴びた蜻蛉


指先に止まり


また飛び立つ


私もいつか


貴方の元に


飛び立ちたいと


独り悲しく


置いて行かれた家で


願い続けている


もう貴方が


私の事を


忘れていると


知っているまま


雨音が響いていますね___


それくらいは


伝えたっていいでしょ?

なー・2021-04-15
ポエム
物語
貴方の傍に居たかった


「dissection:re」

file 4


【live≒live】






陽の光が差す机上のディスプレイに頭痛を覚える。


カルテは本当に本当に面倒くさい。


学生にとって最たる面倒くささである宿題と同じくらいだ。




ブラインドタッチではあるのだが、


文字数が画面を超えて迫ってくる。




目の前の無機質な言葉達ををこれでもかという位睨む。



当然、何にもならないんだけど。




気分転換にコンビニで買った無糖紅茶を飲む。

普通の紅茶は飲めない。

甘い。




と、その時に毎回変な音を立てる鉄製の扉が開く。




彼だろう。


「今回は本当に急ぎだすぐに準備しろ。」




顔は平静さを保っているが、語調に若干の焦りを感じた。


珍しいことだ。

微かに息も切れている。



その稀有な状況に驚きながら同意した。

「分かった」



画面から逃げ出す理由にもなるので特段拒否もしなかった。



腕を上にめいいっぱい伸ばし、


息をついて椅子にかけてある白衣とコートを手にとった。



とりあえず車に乗ったところで彼が話し始める。



「簡潔に言う」



彼は警察車両のサイレンをかき鳴らしながらアクセルをベタ踏みしている。


勿論、法定速度は超過。



そんな中でも彼は端的に話す。


「人気の配信者が自殺行為を配信してる」


「駅が特定されたらしく、うちの署に通報が入った」


「それがこれだ。」



差し出されたスマホの画面は有名動画投稿サイトを表示している。



その画面の中には人が平日ゆえにまばらなホーム。


と、その縁に立っていると思われる視点の華奢な少女の後ろ姿が写っている。




「通報があって直ぐ仲間が彼女を調査した所」


「まぁ、通報で全て教えられたけどな」



「学生ながらも動画配信者として活動」


「端麗な顔立ちと明るさで人気を博したが」



「一ヶ月前頃。動画で彼氏はいないと発言していたが彼氏の存在が発覚し炎上」



「しかも、そのカレとやらがこれまた人気の同業者なんだと」



「二人で外出した際に目撃情報がかなり数多くネット上にばら撒かれて発覚したらしい」


「ケツが甘かったな」



「容姿で売っていたことが仇になった」


「プラス、良いイメージを裏切られて視聴者は逆上」



「週刊誌やネットニュースなんかにも取り上げられ続けて」


「誹謗中傷をクソほど喰らい、謝罪をしたがそれでも油をまかれ続けたみてぇだな」



彼は物凄い勢いで喋ったからか、フーと息を吐き出してその2倍の息を吸った。



「学校に連絡をしたが、欠席の連絡は無かったらしい」


「そもそも前からそんな感じだったから、特別気にも留めていなかったそうだ」



「家族に連絡をしたが、平日とのこともあって親は仕事」


「今大至急連絡を取ろうとしている」



「今までの件で上司も仲間もお前を認識しているから、俺が取り敢えず車を最速で出させてもらった」


「他のヤツは状況確認と動画サイトや連絡等のアプローチ」


「勿論、現場に向かってる奴も俺らだけじゃない」



彼は少しだけこちらに目線を向けて口を動かす


「お前に出来ることは数少ないかもしれない」


「時間が掛かって大問題になるよりも、素早く処理指導にあたってくれたほうが助かるんだよ」



「それに、助けるという選択肢も細すぎる糸だが信じる他無い」



なるほど。それでか。


「了解」


そう頷いて息を大きく吐いて言う。


「自殺現場とか平気でパシャパシャ撮られてSNSに挙げられるもんな。今は」


彼は眉をひそめて少し嘲笑した。



「そうだな。ヘーキで衝突した電車撮って罵詈雑言よ」


「肖像権っていうのは難しいもんで俺らも踏み込めねぇ。全く冷酷なもんだ」



手元のスマホは生気が無い顔を浮かべる彼女。



それに、

無惨なほどに荒れ狂う刃が表示されている


「嘘でしょ」


「裏切ったのはお前だろ」


「死んだっていいことないよ?」


「人気取り戻しに必死過ぎw」


「再生稼ぎかよ」


「死なないで!」


「警察は?」


「なんでみんなそんな事言うの!」




無秩序。

人は適正な秩序のもとにある事を誰も知らない世界。



人を助けられる唯一の方法。


一緒に苦しみ、辛い思いを共有しながらゴールを探していつまでも一緒に歩き続ける事。

それだけだ。



それに

生きる=辛い


の方程式が成立してしまうと、

そこから抜け出すのには時間がかかる。



最高の方法=死


という等式も同時に作られてしまう可能性が高いからだ。




舌を巻に巻いて早口で聞いた。


「次の電車まであと何分だ?」



「このまま同じペースで飛ばして5分。厳しいかもしれない」


彼は一拍おいて嘆いた。


「電車を運営する会社に電車を止めて欲しいと慰留したところ、酷いほど無視された」


「"信憑性が無い"と一点張りだ
ダイヤ1分も狂わせたくないんだろうな」



「会社からすれば仕方ねぇのかもしれねぇけどな。余裕がなさ過ぎるんだよどいつもこいつも」



「お前も分かっていると思うが、今日は平日だ」


「昼間で無論人が少ない上、周りの乗客は何も気づかないだろう」


「ただ単に顔色の悪い少女が電車待ってるだけだからな」




一言声を張った。

「もっと飛ばせるか?」



彼はアクセルを踏みにじり同調した。

「廃車になったって経費で落としてやるよ」



手元には今にも泣き出しそうな、でも笑っているような顔。


全てに絶望してしまった人の顔。

目が生きていない顔。


なぜか自分達の発しているサイレン音が残酷さを増幅させていた。




『〇〇駅』


駐車スペースに車を停めて、

ドアを取れそうになるくらいの力で開け閉めする。


ホームにダッシュしようとして一歩目を踏み出そうとした時だった。




電車が急停止する摩擦と人生で一度も聞いたことの無い音が鼓膜を突き刺した。




…間に合わなかった。



その刹那の瞬間から数秒。


現実を理解した瞬間


「チッ」


と舌打ちが出た。



横の彼は掛かってきた車内の無線を無視して


「クソっ」


とコンクリートの地面を強く蹴り上げた。




その後、少しだけ遅れて駆けつけた彼の同僚と共に彼女の元へ。




…不思議だった。



普通人間は死を迎えたとき、大量に尿や体液を出す。
異臭も放つ。



だが、彼女はそんなものが一切無かった。


むしろ、花園の様な綺麗な香りがした。



他の警察官とも話しながら彼が尋ねた。

「解剖どうする?結果は明らかかもしれないが。」



淡い絶望と共に呟いた。

「ああ。やるよ」




その後日、

解剖室に彼女の終わった姿。


結果はやはり明らかだった。



遺品で画面が酷いくらい割れたスマホがあった。


推測するに、自分の配信用。


あと、コメント閲覧用。





彼に聞きたいことがあったので呼び出した。


無謀な質問だったけど。



自分でも答は分かりきっていたし。

ただ、発散したかった。



「コメントした奴らは罪に問えるのか?」



「無理だな。そんな法律が今の所無いんだ。なかなか立件するのが難しい」


「近年でもインターネットの名誉毀損での逮捕っていうのは数えられるくらいしかない」


「民事なら司法に訴え掛けることは一応出来る。でも、刑事事件には中々ならないな」


彼は残念で無力感ある顔を浮かべた。

同じ事を思ってくれている様だった。



「彼女の詳細だ」


「家族は四人家族。妹さんがいたそうだ」


「家庭では何か異常は無かったみたいだが」
 

「担任教師やクラスメートの話的には学校でも炎上後に孤立してしまったみたいだな」


「あと、彼氏ともあの一件から別れたらしい」


彼は痛そうに語を繋ぐ。


「居場所が無かったんだな」


「だが、遺書が無い。ということは分かるだろ?」



頷く。

「最後の最後まで助けて欲しかったんだな」


そう。


遺書というのは案外計画的な行為であったことの裏付けになったりする。



推測ではあるが、何とか耐え忍んでいた心が我慢出来なくなって破裂してしまったのだろう。



自分で言った瞬間、この世界が憎くて憎くてたまらなかった。



あともう一つ質問があった。


「金はどうなるんだ?」


普通、電車での自殺行為は多額の金が自殺者の家族に請求される。



彼は少し上を向いて目を瞑る。

そして冷酷な宣言をした。



「お前がいてくれたおかげで色々なことが迅速に動いた」


「だから、鉄道会社としてもマイナスはあまり多くない」



「信じられないくらいの額では無いだろうが」

「当たり前にに家族に請求された」



「金額は俺も詳しい所まで踏み込めてはいない」


「が、払えなくて請求を破棄すれば住居や身ぐるみごとパーだ」



「そうじゃなくても、彼女の命が家族の首を絞めたのは間違いがない」



悔しかったので叫ぶように喋った。


「おかしいだろ。家族は十字架を経済的にも精神的にも背負い続けなきゃいけない」


「それは辛くて苦しくてたまらないはず」


「なのにどうして画面の外で誹謗中傷してた奴らはのうのうと生きれるんだ?」


「あいつらは十字架を背負わすだけ背負わせて逃げたんだぞ!!」


「なのに、また誰かが"電車自殺なんか"とか言うんだぜ!?」


彼はゆっくり頷いた。


「でも、コレが現実だ」



二人はそこから感傷に浸ってしまった。

静寂が頬を冷たく突き刺した。




ただこれだけは正しいと思えるのは


「自由は秩序や規律の上にある」

大人になると自由が増えるのはなんでか?

自制が効くようになるからだ。



なんで学校でもには校則というルールがあるのか。

自由に溺れてしまわないように。



時折というか、いつもいつも。


ネットだから、SNSだからと

「自由」


を履き違える馬鹿がいる。



想像力が足りない。

学校で教わったはずなのに。



ルールを守るから自由が生

違うか?



それに言葉というものは凶器になり兼ねない。

心は目には見えない。


が、人間の一番大切な器官だ。

ということを誰もが忘れる。



言葉は凶器になる。


これから彼女がニュースでどう報道されるのかは知らない。


誹謗中傷されたやつが悪者になるのかもしれないし、ならないのかもしれない。


もしかしたらこの苦しそうだけど開放されたような幸せを見せる彼女が悪者になるのかもしれない。



でも、その時だけ

「悪口はだめだよ!」

「ネットの使い方を!」

なんて言ったって無駄だ。




毎日、いつまでも覚えてなきゃいけない。

そう言うやつは流行に乗ってるだけだ。



息をするように心に留めておかなきゃいけない。


じゃないと、じゃないと、

彼女が不憫過ぎる。




悔しいのか何なのかよく分からないが、

「ああ!何でだよ!!」

なんて彼と三人の部屋で叫んでみても、

その声は無情に響くだけで、



この世界は普通に回っていた。

ender・2021-04-16
dissection:re
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誹謗中傷
悪口
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終わらない物語を望んだ。

どんな人生だとしても

自由に描くことができるから

絶対に存在しないものを。

天音・3日前
永遠
物語
矛盾

俺はただ


願い続けていた


あの天の川に向かって


らしくも無い


"神"なんかに


願ったりして


ようやく気付いたんだ


願ったって


叶いはしない


ずっとお前の


傍に居たいだなんて


ずっとお前を


守っていたいだなんて


願ったくせに


置いて行ってしまった


彼奴は今


何を思っているのだろう


夕空に羽ばたく鴉を


空虚に見上げてみる


彼奴の顔が思い浮かんで


首を振って消えて


また思い浮かぶ


俺はただ


彼奴が幸せなら


それでいい


照り輝く日輪が


俺の肌を焼いていく


まるで


素直になってやれ


とでも言うように


雨音が響いていますね___


俺だって


この言葉の意味くらい


知ってるんだよ

なー・2021-04-15
ポエム
物語
守りたかっただけなんだ

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