ええ。
知っていましたよ。
心とやらが、
複雑怪奇なことは。
けれども、
知っているのと、
目の当たりにするのとでは、
大違い。
何がどうなって、
そのような思考に成るのか、
私には、
理解が追い付きませんでした。
起きて、食べて、寝る。という、
我らとは違うことだけが明白で、
この手に答えは掴めませんでした。
ですが、その事が、
あの人に惹かれない理由には、
なり得ませんでした。
知れば知るほど、
得たいの知れない暖かな、
それでいて、
何かが渦巻くような感覚が、
押し寄せてくるのです。
今になって思えば、
あの時もう すでに、
手の施しようがないほどに、
この身体は、
あの人で一杯だったようです。
STK・2026-01-19 #私の中の住人が言う
