#育休

もう一度 , もう一度

貴方とぎゅーしたいな 。

今度は , 今度こそはずっと離さないから 。

先生　お誕生日おめでとう。

出産がんばって。 無事でありますように。

俺はこうとしか何も言えないけど ,

愛してる　世界一。素敵な歳を。

"最後の学級通信 ,"


そこに貴方は

「自分のことを大切にしてあげてくださいね」

　そう書いた。


ごめんね , そんな事出来そうにないや 。

貴方との最後の記憶 _ 。

どんどん薄れていくのが恐くて,

毎日必死に思い出しているの

幸せになってね、って言えない俺は酷いかな。

だって俺が幸せにしたかった。

君の"なんでもないよ"が嫌いだった ,


君の"なんでもないよ"が寂しかった ,

別に君じゃなくて良かったのかもしれないけど

それでも今俺が手を繋ぎたいのは君だし

欲しいのは"誰か"じゃなくて君の体温だし

選べる未来があるなら君の隣に居たいと思うし

そういう,"君じゃなきゃだめだよ"
　　　　　　
　　　　　　　　　っていう気持ちは

どうすれば伝わるのかなあ。

貴方の隣に永遠に居れる事,

誓えたらどれだけ幸せだったか。

もう、良いかな,と思う。うん、諦めよう。

だって理不尽な事なんていくらでもあって

そんなどうしようもないものにひとり抗って

生きていくのは,

　　　　ひどくしんどいような気がしたのだ。

おやすみ 。

僕の好きな君を僕より好きな人は居ないし

君を好きな僕の代わりは誰にも務まらないから


たまに僕を思い出して

　　　　　　哀しくなったりすれば良いのに。

俺は貴方の隣で泣きじゃくった

貴方は俺に「みんな味方だよ」と呟いた

貴方は俺に「大好きだよ」と言った

それでも俺は泣きやめなかった

貴方は泣いた

貴方は俺にずっと寄り添ってくれた

肩を摩ってくれて 優しい声で,

世界一嬉しかったこと,言ってくれたんだ


ぎゅーしてくれた

俺は自分なりに貴方にくっついたつもり

それでもあの子達よりはだめだった

嫌悪感を感じた

でも,それでもあの日俺は嬉しかったんだ

すごく。世界一幸せだった。

でも人生一悲しかった。今にも死にたかった


それでも

心からちゃんと,

出産頑張ってねって思えたんだ _ 。


あの日を記憶から消させない為に。

ちゃんと、ちゃんと 愛してる 、

"大丈夫"は魔法の言葉だけれど

幾度も言い聞かせたその言葉は

一度たりとも俺を救ってはくれなかったね。

人生こんなもんなら

最初から産まれてこなければ。

先生 , 会いたいよ 。

こっから内側には入ってこないでって,

そう、言われたような気がして,

そうか、"ここまで"なのか、と,

君の心に触れさせて欲しかった

泣かないで,じゃなく、

　　　　　　　泣いていいよ,と伝えたかった

君の弱さも愛せる,と証明したかった、だけど

俺じゃだめだったのかなあ、なんて。