#言えないから、癒えないまま

心ある罪人が増産され

罪の無い人間が死んだ

今日は何人が星になっただろう

君が世界を卒業したって


僕は君から卒業出来ないんだ

逃避行を夢見て沈んでゆく

君の瞳に映る僕は醜いかい

言葉に言霊が宿るなら

"僕には生きる理由がある"

と口にすれば

生きて良いと思えますか.

泣くには世界は優し過ぎて

笑うには世界は残酷過ぎて


無垢なままじゃ生きられない

そんな生がなんとなく辛くて

恋に近くて愛に遠くて

僕の聲だけを聴いて欲しくて

言いたかったのに、

言えなかったから

この指が

するりと抜けた

“死にたい”やら“辛い”やら

本当は言いたかったんだよな

“消えたい”やら“苦しい”やら

本当は言いたかったんだろ

そんな世界を創ったのは｢私達｣

貴方と私の言葉の重さが

僅かに違うと知った時点で

貴方に別れを告げていれば

こんな痛みを感じないで済んだかしら

愛と呼ぶにはもどかしくて


でもそれくらい君に恋をしていた




君が私に手を伸ばしてくれた時


魔法使いなのかなって思ったよ


それくらい救われてました



私は君のことを好きになった


好きになるのにそう時間はかからなかった


でも君の瞳に映れなかった


君には好きな人がいたから




君の好きな人は


もう君のことを好きじゃない人


でも君の好きな人


だから心苦しかったんだ


せめて「好きだよ」って言えれたら


私の心は軽くなるんだろうな


でも君の心は重くなるんだろうな


苦笑いして、


「ありがとう」


ただそれだけを呟くんでしょ




そんなの、分かってた。




だから私、頑張ったんだよ


誰も褒めてはくれないけど


出来るだけ友達で居られるように


君の傍で笑顔を作ってた



でもある時、言えばよかったって思った


どれだけ君を傷つける事になっても


負担になるんだとしても


後悔するよりマシなんだって



君は星になっちゃったね、


お昼から星になるとかおかしいよ


せめて星は星らしく夜にしなさいっ、


なんて言っても遅いんだよね



言えばよかったな


例え重いんだとしても


例え君に迷惑かけたとしても


君への想いを叫べるくらい


喉が張り裂けそうなくらい


君が、貴方が、大好きだから







「愛してる。」






その言葉の返事は来世でしか聴けない

廻って巡って蘇って

もう此処へは戻らないのね

嗚呼、ただ愛してた

枯れた喉に泪を捧げても

未練が届くはずも無く

『タスケテ』


この四文字が言えたのなら、


世界はどんなに輝くのだろう。

言えないよ

『本当は、誰も信じてない』なんて


『本当に、誰も信じれない』なんて

君と過ごした日々たち

今ではただの思い出

でも君のせいで泣きたくなるの

だからまた好きになって

言えないから、癒えなかった