ごめんね、急に。
寂しくなってしまって、
君に会いたくなったんだ。
やっぱり、君は変わらないね。
そりゃ、そうだよね。
もう、君の年齢は止まったままで、
増えたりしないもんね。
それでもさ、今でも何回も思うよ。
君の お腹が出て、
笑いシワが深く入った顔を
見たかったなぁって。
一緒に年齢を重ねていけると思って
疑わなかったからさ、
不意にね、
寂しさがやって来るんだ。
ねぇ、君は今、どこにいるの?
私のこと見ててくれてるの?
君の笑った顔は焼き付いてるから
忘れないけど、
君の声と匂いは、
いつか忘れてしまうのかな。
そうだとしたら嫌だな。
忘れたくないな。
今では、記憶の中を旅した時にしか
君に会えないから。
夢にも出てきてくれなくなったよね。
夢に出てきてくれるのは、
「ちゃんと成仏できたからだよ」
って聞いたけど、
やっぱり これも、寂しいんだ。
ホッとする事でもあるのにね。
そう言えば、
あの時も嫌だったな。
泣いても 泣いても 君はいなくて、
泣いても 泣いても
キミを好きな想いは減らなくて、
1週間前に会って、
名前を呼んでくれてたのにって…。
夢だったら
どんなに良かったかって、
ホントに思うものなんだね。
君で知りたくなかったな。
今では、泣かなくはなったけど、
涙でも、
流しきれない想いがあるんだって、
初めて分かったよ。
ねぇ、そちらに季節はありますか?
こちらは、あなたが居なくなって、
24回目の春を迎えようとしています。
今年も相変わらず、
桜は キレイに咲くでしょう。
笑ったときの君みたいに。