閃・2024-08-03
閃影の唄
捨てる場所がないから
無理矢理繋いで仕舞い込んだ想い
頬を伝ったのは
涙なんて綺麗なものじゃなかった
君がくれた後悔と一緒に
下手くそに笑っていたかった
夏の空が好きなのは
真っ直ぐな青だから
一人でも抱きしめることはできるよ
感じる体温が違うだけで
眩しい光ほど
直ぐに消えて仕舞いそうで
君の色に僕を混ぜても
滲んだりはしないだろうね
線香花火はいつの間にか消えてしまう
まるで君みたいだったね
脆い繋ぎ目だったくせに
音も立てずに途切れていくから
まだ生きていようじゃなくて
まだ生きてやろうくらいでいたい
何もかも投げ出して
ずっと青に逃げていたい
虹色も合わさると濁っていくなら
綺麗なものは表面上の優しさなのか
囚われた感情を庇った
追いかけっこが止むと思ったから
翔び方を知らなくても
明日は風を吹かせてくれるよ
泣いてしまうのは
君が私にひどく優しくするから