春くん・2024-05-12
青い夏
母の日
ポエム
他愛もない心地よさと寂しさは空を彩る
夏に焼けた素肌の口吻は半分は青くて
この想いが甘くなる日を目指す
卒業しても遠く離れても
青い夏を追いかけたあの頃のように
どこか切なくて嫌いと思ってしまうのに、
何故か「終わらないで」なんて願ってしまうのは、
長いようで短い、矛盾だらけの季節。
青い青い夏。
青春と夏は似ている気がする。
青夏。
青の霞むような花溢れ
自転車で上ったあの坂道が
コンクリートを叩いたローファーが
今は遠く懐かしく
草笛吹いて手を叩き
夏の蒼空に唄うたう
「あの頃誰もが夢見てた」
「この先だって夢見るさ」
日焼けた指を絡める帰り道
あの頃僕らは子どもで居たの
夏の海はキミの瞳と同じ淡い青色だった
君の幻を見た学生時代に流した青い涙
あのね聞いて。あの夏は私にとって淡くて苦い最後の夏の思い出だっだの。青い空の下で1人泣いたあの頃には、もう、戻りたくないよ、。
風が吹き抜ける、木々がざわめく
一面青の中に、浮かんだ白
太陽が川に跳ね返って、輝く
喚く蝉、遠くに聞こえる車の音
手を伸ばせば届きそうなところの陽炎
そして身を焦がすような___
影が重なる、貴方は立ち止まって
私にほんの少しの風を届ける。
「 」
そう言って貴方は笑ったっけ。
暑いのに、どこか涼しげで、
この世の秘密を知り尽くした顔で。
夏は嫌いだ、暑いから、
眩しいから、羨ましいから、
それなのにどこか憎めないから。
今にも消えてしまいそうな貴女と僕の
二人の世界が永遠に続くかのような
一瞬の夏。
そんな夏を
「文学的な夏」と呼んでみたいと思った。
♡
春は自分を偽り始め
夏は少し自分を出し
秋は仮面をつけて
冬は鎧を纏って自分を殺す