はじめる

#🌙:☆

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全12作品・

第十章 似ているあの子


私が先生になってから約半年が過ぎた
先生というのは実際やってみると
とても大変で、中々思うように
上手くいかず私は少し気を落としていた

そんな時、私は昔から屋上に行って
気持ちを落ち着かせていた

今日も生徒が帰った放課後
私は屋上に行った

するとそこには街を眺めている
あの女の子の姿があった
私に気づいたようで振り返った

「あなたは…朝霧永空さん?
どうしてここに」

焦った表情で私の質問に答えた

「あ、あの!こ、これは違うんです…!
ただここから見える景色が好きで…」

「そんなに焦らなくても大丈夫よ
私も景色を眺めたくて来ただけだから」

「そう…だったんですね…」

「私は落ち込むことがあるとここに来るの
この景色を見ていると嫌なことや悩み事
全て洗い流してくれる気がして
永空さんも何か不安なことがあった?」

私がそう聞くと黙って下を向いてしまった
しばらくすると口を開いた

「私、昔から勉強が得意じゃなくて…
小学生の頃はなんとかついて
いけてたんですけど中学になった途端、
一気に難しくなって、みんな出来てるのに
私だけ出来なくて…なんでこんな問題も
解けないんだって怒られて
みんなと差が開いていくことが怖かった…
それに私、自分から誰かに話しかけるのも
苦手だったから聞きたくても中々
聞けなかったんです…」

「そうだったんだね、
今は授業ついていけてる?
もし良かったら放課後私が教えてあげるからいつでも言ってね
私が話し相手になるわ」

「え、いいんですか…?」

「ええ、もちろん」

その時の彼女は、永遠と同じ
暗い瞳をしていた

そう、私はいつの間にか朝霧さんと
永遠を重ね合わせていたのだ

だからこそ彼女には永遠と同じ未来を
辿ってほしくなかった



第十一章へ続く___。

etoile*☂︎*̣̩⋆̩・2日前
🌙:☆

第九章 託された夢


永遠が亡くなってから
約七年の月日が経った

私は中学を卒業して高校に進学し
大学に行くことを選んだ

そして大学も無事卒業した私の進路は
クリエイティブスクールの先生

今年、入学してくる子達の
担任を任された

クリエイティブスクールというのは
簡単に説明すると不登校だった子達や
勉強が苦手で力を充分に発揮できなかった
子達がゆっくり学ぶ学校のことだ

クリエイティブスクールには高校と同じ
全日制と自分で選べる単位制がある

私が先生をする学校は全日制

今日はその入学式
私はとても緊張していた

今まで生徒側だった私が、先生として
入学式に出ることになるなんて
なんか変な感じがした

あの頃は校長先生の話が長いだとか
色々思っていたっけ

私は生徒の表情などを見ながら
この先どんなふうにやっていくのかの
イメージを考えていた

そんなことを考えているうちに
入学式が終わった

教室に戻った後、配布物を配ったら
今日は終わりで主なことは明日から

次の日

高校でいうホームルームの
ようなものが始まった
まずは私の自己紹介

「皆さんおはようございます
皆さんのクラスの担任になりました。
朝比奈白乃です。今年入ったばかりの
新人なので分からないことも沢山あると
思いますが、皆さんと一緒に学べて
いけたら嬉しいです。
よろしくお願いします」

緊張していたがちゃんと言えて
私はホッとした

ホームルームが終わり一時間目は
自己紹介代わりにみんなにプリントを
書いてもらうことにした

みんなが書いているのを
教室を周りながら見ていると

私が知っている名前によく似た
名前の子を見つけた

その子の名前は朝霧永空という女の子
雰囲気もどこか永遠に似ていて
私はその子のことを知りたくなった



第十章へ続く___。

etoile*☂︎*̣̩⋆̩・2023-02-10
🌙:☆

第五章 隠し事


星を見に行って数日経ったある日から
永遠は急に学校に来なくなった

また体調が悪くなってしまったのだろうか
私はあの夜、外に出てしまったのが
原因なんじゃないかと自分を責めた

今までなら体調が悪くても
たまに学校に来ていた

しかし、今回は一ヶ月経っても
永遠が学校に来ることはなかった

先生に聞いても教えられないと言われ
プリントを届けに行っても
特に「ありがとう」以外何も言われない

私は嫌な予感がした
だから今日、覚悟を決めて
永遠のお母さんに聞いてみようと思う

いつものようにプリントを持って
永遠の家に向かう

ピンポーン ガチャ

「今日も来てくれたのね
本当に毎日ありがとう、白乃ちゃん」

「あ、あの…!永遠ってやっぱり
体調が悪くて来れないんですか…?」

「いつかは言わなきゃいけない日が
来ると思っていたわ。白乃ちゃん
落ち着いて聞いて欲しいの
永遠は今、××病院で入院していてね…
今まで黙っててごめんなさい」

嫌な予感が当たってしまった

「あ…え…そうなん…ですか…」

私は何を言われたのか理解できなかった
教えてもらったお礼を言った後
急いでその病院へ向かった

「す、すみません!雨雲永遠さんの
病室ってどこですか?私友達で…」

「お友達の方ですね、今手続き
しますので少々お待ちください」

手続きが終わり私は早歩きで
永遠の病室まで向かった

「ここだ」

私はなるべく音を
立てないようにとそっと開けた

中にはベッドで横になっている永遠がいた

「と、永遠…!」

永遠は私の声に反応して振り返った

「白乃!?どうしてここに…」

「プリントを届けに行った時
私が聞いたの、それで…!」

「お母さんには言わないでって
言っておいたんだけどな…
ごめん白乃、きっと心配すると
思って今まで言わなかった
私、心臓に持病があるの」



第六章へ続く___。

etoile*☂︎*̣̩⋆̩・2023-01-19
🌙:☆

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に12作品あります

アプリでもっとみる

第七章 違和感


次の日、私は学校を休んだ
食欲もなくベッドから起き上がる
事すら出来なかった

その日は一日中考えていた
それで出た答えは

永遠に残された短い時間の中で
沢山の思い出を作ること

いつまでも私が落ち込んでいるのは
きっと永遠も望まない

だから私は気持ちを切り替えて
今まで通り永遠と接することにした

それから私は毎日、放課後
永遠に会いに行くようになった

私が永遠の余命を知ってから
約一ヶ月が過ぎたある日のことだった

「永遠ー!今日も来たよ!」

「あ、白乃!」

「ん?何書いてるの?手紙?」

「あ!ダメ!見ちゃダメだよ…!」

永遠は咄嗟に書いているものを隠した

「えー、見たかったなぁ」

その日も永遠と沢山話をすることが
出来て楽しかった

学校でのことを話したり
永遠に勉強を教えてもらったり
折り紙を一緒に折ったりもした

でも今日の永遠はいつもと
ちょっと違う気がした

何かを悟られまいと
必死に隠しているように見えたから

私は後にこの違和感を永遠に
その場で聞かなかっことを後悔する



第八章へ続く___。

etoile*☂︎*̣̩⋆̩・2023-01-21
🌙:☆

ハグレモノ同士の約束


作 etoile


cast

アサヒナ シノ
朝比奈 白乃
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
幼い頃、両親が離婚し母親と二人で
暮らしている中学一年生の女の子。
中学に入ってから人生で初めて出来た
本当の友達のことをとても大切にしている
空気を読むのが苦手だが
明るくて優しい性格

アマグモ トワ
雨雲 永遠
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
昔から身体が弱く、幼少期のほとんどを
病院で過ごした為幼稚園には
行ったことがない。
中学に入ってから初めて声を
かけてくれた白乃のことが好き。
口数が少なく、内気で自己主張を
あまりしない中学一年生の女の子

アサギリ トア
朝霧 永空
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
コミニュケーションが得意ではなく
自分から人に話しかけることが苦手
元々、暗くて口数の少ない子だったが
ある出会いが彼女を変え、明るい性格に
なった。十八歳の女の子



久しぶりに書きました
もし良ければ見て下さい。
今日から明日から一章ずつ
投稿していきます
書きながら投稿するので何章で完結
するかはまだ分かりません
ひとことから以前書いた作品に
タグで飛べるのでもし良ければ
見てみて下さい

etoile*☂︎*̣̩⋆̩・2023-01-14
🌙:☆

第一章 色白の女の子


あの時の約束、私は果たすことが
出来たのだろうか。
澄んだ空気を深く吸い込んだ後
ドアを開け、教卓に立ち私は言う


皆さん、おはようございます___。



今日は中学校の入学式
今まで私は友達と長く続いたことがない
理由は自分でも分かっている。

私は空気を読むのが苦手で友達が出来ても
いつも余計な一言を言ってしまい
気づくと私は一人になっている。

中学校では少しでも
「 空気を読めるようにする 」
というのが私の目標だ

入学式の途中、
私は気になる子を見つけた。
肌がとても白く、寧ろ青白かった

入学式が終わったら
声をかけようと思っていたが、
終わった後、その子の姿はどこにも
見当たらなかった

私は諦めて、明日
声をかけることにした

次の日、あの子は少し
遅れて学校に来た。
昼休み、私はあの子に
話しかけに行った

「ねぇねぇ!」

私が声をかけると驚いたのか
少しビクッとした後
ゆっくりと顔を上げた

「私は朝比奈白乃、よろしくね!
えっと、名前聞いてもいい…?」

「わ、私は雨雲永遠。よろしく…」

「私のことは白乃でいいよ!
永遠って呼んでもいいかな?」

「…うん」

「永遠って名前、すごく素敵だね!」

永遠は少し困った顔をしたまま
何も言わない

「あ…ご、ごめん!また私」

「ありがとう」

永遠が小さな声でボソッと言った
私はまた余計なことを言って
しまったんじゃないかと
焦っていたがその言葉にホッとした

中学で初めて出来た友達
今までと同じ失敗は今度こそ
しないようにと私は思った



第二章へ続く___。

etoile*☂︎*̣̩⋆̩・2023-01-15
🌙:☆

第四章 君の笑顔


冬が過ぎ春が来た。私達ももう三年生

進路のことについて、しっかり考え
なければいけない時期になっていた

しかし私は未だに
やりたいことが見つからずにいた

永遠はというと、少し体調が
良くなってきたみたいで
前よりも学校に来れる日が増えた

最近永遠は、授業の間の休み時間も
受験勉強を熱心にやっている

昼休み

「あー全然頭に入ってこないよぉ
すごいなぁ永遠は。将来の夢に向かって
頑張ってる、それなのに私はまだ
やりたいことすら見つけられてない…
もう一年もないっていうのに
笑っちゃうよね…あはは…」

「勉強、最初は分からないよね
私もそうだったもん、私が教えられそうな
ところは聞いてくれたら教えるからね
きっと白乃にもやりたいことできるよ」

「そうかなぁ…あ、あのさ
勉強も何もしてない私が言って
いいことじゃないけど、今日の夜
息抜きに星見に行かない?
私、近場で良い場所知ってるんだ!」

「いいね、私星空見るの好きなんだ
小さい頃よく病室のベッドから
眺めてたのを思い出すなぁ、楽しみ」

学校が終わりお互い家に帰った後
集合時間の七時半に間に合うよう
私は家を出て、待ち合わせの
場所に向かった

しばらくその場で待っていると
左側から走ってきた車が私がいる場所の
ちょっと手前に止まり、車から
永遠が降りてきた

「白乃ー!ごめんね、ちょっと遅れた…」

「全然!私も今さっき来たばっかだし!」

「それなら良かった…お母さんと話して
三十分だけならいいよってことになったの
だからちょっとしか見れないかも…
せっかく楽しみにしてたのにごめんね」

「ううん、こっちも急に誘っちゃったから
それに、永遠の身体のことも心配だし
だから平気だよ、それじゃあ行こっか」

私達は階段を登って丘の上まで来た
そこから見る星空はとても綺麗で
つい無言になってしまった

するといきなり永遠が言った

「ねぇ!見てあれ!
こぐま座っていう星座だよ!
私が好きな星座なんだぁ
ちなみに、おおぐま座って
いうのもあるんだぁ」

その後永遠は私に色んな
星座を教えてくれた

星座の話をしている時の永遠は
今までに見たことないほど
楽しそうにしていた

私はその時見た永遠の笑顔が
今でも忘れられない



第五章へ続く___。

etoile*☂︎*̣̩⋆̩・2023-01-18
🌙:☆

第ニ章 病弱


時が過ぎるのは早く私達は
あっという間に二年生になった

永遠とは別れることなく
同じクラスになることが出来た

去年からクラスの子や
他のクラスの子達にも積極的に
自分から話しかけに行って
友達を作る努力はしたが

話についていけず馴染めなかった
その結果、煙たがられ避けられる
ようになってしまった

唯一、私を避けずに
いてくれたのは永遠だけ

永遠は遅刻してくることも多いが
一緒にいられる時はずっと一緒だった

だから私達は出会った頃よりずっと
仲良くなっていた

永遠も私に慣れてきたようで
私と話す時は、表情が柔らかくなったり
少しだけど笑顔も見せて
くれるようにもなった

今日の昼休み、私は今までずっと
気になっていた事を永遠に
聞いてみることにした

「やっと昼休みー!授業疲れるなぁ
あ、ねぇねぇ永遠、ちょっと聞きたい事
あるんだけどいい?」

「あ、白乃。
お疲れ様、私もちょっと疲れちゃった
聞きたい事って?」

「今までずっと気になってたんだけど
永遠がたまに学校遅れてくるのって
何か事情があるの?」

永遠は俯いて言いにくそうにしていた

「や、やっぱり言いにくいよね…!
ごめん!聞かなかったことにして…!」

私は焦っていた、しばらくして
永遠は口を開いた

「ここだと話しにくいから
帰る時でもいいかな?」

「あ、うん、いいよ!」

午後の授業はこの事が気になって
全く頭に入ってこなかった

学校が終わり永遠と歩いていると
永遠は急に喋り出した

「昼休みどうして私が
学校遅れてくるのか知りたいって
言ってたよね?」

「う、うん」

「私、昔から身体が弱くて
入院してばっかりだったんだ
だから幼稚園には行ったことなくて
小学生の頃も入退院繰り返してたから
あまり行けてなかったの。
今は昔ほどじゃなくなったから
毎日学校行けてるんだけど
それでもたまに朝体調が急に
悪くなったりしちゃって…」

「そうだったんだ…
話してくれてありがとう」

「でも、私に気使わなくていいから…!
今まで通り接してほしいな
それの方が私も嬉しい」

「うん、分かった」

これも余計なことかもしれないと
分かっていたが、それでも聞きたかった

私は聞いたことを後悔していない
また一つ永遠のことを知ることが出来て
私は嬉しかった

でもこの幸せな日々は
長くは続かなかった



第三章へ続く___。

etoile*☂︎*̣̩⋆̩・2023-01-16
🌙:☆

第六章 命の砂時計


「え…今なんて…」

「私ね、昔から体が
弱かったって言ったでしょ?
この持病のせいもあったの」

「…」

永遠は窓の外に視線を逸らして言った

「あの日から症状が
重くなってきちゃって」

「それって…」

「ううん、星を見に行ったからじゃないよ
私、自分でも薄々気づいていたの
だけど白乃と見に行きたかったから
自分を責めないで白乃、
白乃のせいじゃないよ」

永遠は続けた

「それで私、次の日学校行こうとしたら
玄関出た瞬間倒れちゃったみたいで…
この病院に運ばれたの
ここは昔から私がお世話になってる病院
私の意識がない間に精密検査を
したみたいで、主治医の
先生から言われたの」

永遠の声は震えていた

「私、余命宣告…
されちゃったんだよね…」

その言葉を聞いた瞬間、私は頭が真っ白に
なって何も考えられなくなっていた

「ドナーが見つからなかったら私
後三ヶ月しか…生きられないんだって…
先生になる夢、叶えられなく
なっちゃったな…」

斜め後ろからちょっとだけ見える永遠の顔
その目からは涙が溢れていた

私は何も言うことが出来ず
ただそこに立ち尽くすしかなかった

私は自分の心臓をあげることが
出来たらと心の底から思った

でも、そんなこと叶わないこと
ぐらい知っていた

だって、永遠とは血液型が違ったから

どうして夢に向かってあんなにも
頑張っている人が死ななければいけない?

どうして夢もなくて、ただ毎日を無駄に
しながら生きて誰の役にも立てない私が
生きているのだろうか?

持病を持って産まれてきたのが
永遠ではなく私だったら
どれ程良かったか

心の奥深くから込み上げてくる色んな
感情に、私は押し潰されそうになっていた

神様、あまりにも不公平じゃないですか



第七章へ続く___。

etoile*☂︎*̣̩⋆̩・2023-01-20
🌙:☆

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