NOTE15 書くとココロが軽くなる はじめる

#scenery*

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全40作品 ・

あたたかいコートを着る

首もとにきゅっとマフラーを巻けば

ちっとも寒くない

体感3度、宵の口


紺色の空は

小さな鈴を縫いとめて

楕円の月が虹光を纏う


風をよけて

人をよけて


ひとりきりなら

どこまでも行けそうだけれど

そうじゃない方を選んだわたしと

わたしとが見つめ合っている

蝶番・2025-02-10 #ほっと一息 #scenery* #self-portrait

必要のあるものしか必要ないんだったら

わたしのある必要もない


きらきらにも届かないチカチカ

その光の粒

確かに今、わたしを打った

蝶番・2025-05-15 #scenery* #call*

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に40作品あります

アプリでもっとみる

同じように不規則に打つ心臓だけど

足取りはずっと力強く

沈丁花の蕾がこんなに濃く

たくましい形だなんて知らなかった


なりたい自分にぴったりはまる

未来は無いだろう

これまでも きっとこれからも


四角い箱開け放せば枠が残る

その中でより好きなものを探す

そんなふうに生きてきた

できること探して


みんなもきっとそうなんじゃないか


足元にはれんげナズナ

雲間から青がのぞいて


春はもう来てたよ

蝶番・2026-02-16 #discovery #scenery* #call*

唐黍に似た背高な草々

生えるがままの隙間をトンボが舞う

夏の朝の終わり

雑草が繁茂する資材置場脇に

一輪の露草を見つけた


少し季節外れかと

青地に真ん中の黄を

何度も確認する


くっきりしすぎるから幻めく


見れば見るほど

ほどかれてゆく存在の錘

蝶番・2025-09-19 #scenery* #sketch*

空を駆ける雲の筋

近く遠く心揺する


たった3メートル先に

正解があってもそれは神の視座で

たとえ行き着けたとしても

期限付きのエデン


感傷を夕風に放つ

命はただ円環している

蝶番・2025-07-29 #scenery*

風を避けると歩くのは朝になる


ようやく散歩する時間が取れ

足を延ばした先には

数年前に切り倒されたカブトムシの森

真っ平らになっていた場所に林立する枯れ木で

新たな林が作られていたと知った


つくしを探しながら歩を進める

なずな、ホトケノザ、オオイヌノフグリ…

蕾を開こうとしているタンポポひとつ

お目当ての垂直はまだのようだ


遠くから人声

遅れて打球の音が響く


頬に当たる感触で

風速も測れるようになった

限界値であることを確認し踵を返す

車も増え始めた


ピピートゥトゥトゥ

行きに聞こえた

特徴的な鳥の鳴き声はもうない

朝と午前の境目は七時半というところか


水仙、クリスマスローズ…と

家々の植栽を冷やかしながら

帰途につくマスク越しの鼻先に

くっきりと甘い香りが絡む

思わず振り返ると

沈丁花が裏庭にひっそりと佇んでいた

白い花房を前に足が止まる


香りが姿より先に現れるのは

沈丁花にくちなし、金木犀…

どれも季節を知らせる花だ

鋭角的な香りに愁いを含む

そのイメージは、先日足跡を消した

美しい人を思い浮かばせた


はっきりと漂う甘い香りが

手では決してつかめぬように

春の別れはいつもより物悲しく

うずうずと胸を絞る


不意に初夏めいた風に背を押され

離れる瞬間わたしは目を閉じた

光、声、ぬくもり、香り…

たくさんの星が彼女の上に降りしきらんことを

蝶番・2025-03-23 #sketch* #diary* #scenery*

白木蓮が雨に濡れ

わたしはやっと息ができる


信号待ち 滲む赤

ひとつ深呼吸をすると

身体の隅々まで浄められたよう

わたしは瑞々しい何かとして

泳ぐようにしなやかに進む

蝶番・2025-03-30 #scenery* #self-portrait

重たい湿気に絡みつかれ

思考はまるで保てない


でも嫌じゃない


ぬるい気だるさは笑みを含んで

ほどかれる原色の花

蝶番・2025-09-10 #self-portrait #diary* #scenery*

夕暮れの店先に

錦花鳥の声を聞く


甲高くはない

独特のさえずり

街路樹を上へと辿る


知らないうちは流れていく背景なのに

知った途端、色をつける

そうして世界は描き込まれていく

蝶番・2024-11-28 #scenery*

不運の連続を

絶ち切るように懺悔した


五分五分の賭けに勝ち

無罪放免を掲げるように

ちゃっかり心軽くしちゃって

足取りも軽く


どこまでも続くような

秋と冬の境目で日が暮れていく

薄暗がりに灯る影だけの談笑

わたしまであたたかく包んで

蝶番・2024-11-14 #scenery*

寝込んでも

鏡に映るシルエットに

思わずパワーチャージ


夢みたいな朝の虹も

ちゃんと受け取って


どんな光も反射する

わたしだって確かにここにいるよ

蝶番・2024-11-10 #discovery #scenery*

悪いことと最悪は防げた安堵が

次から次へと押し寄せて

気持ちが追いつかないまま手を上げる


ただ眺めるように

でも足は止めない

そして整理のつかない部屋に

グレーの海面がさざ波立つ


ゆっくりと静かに

気持ちを乗せない灰面が

わたしを無音でなでていた

蝶番・2025-07-16 #海を眺めて #scenery* #diary*

めまぐるしく変わる

季節に翻弄されたまま

力を抜いてみる


なまぬるい風に吹かれ

けだるい湿度に同化する

輪郭が曖昧になったような

解放されたような流動感

蝶番・2025-06-15 #scenery*

雲が掴めそうに並ぶ

無音の頂きに立つ

程なく成層圏からの風が吹き

過ぎた時間が背ではたりと鳴った

蝶番・2025-09-26 #sketch* #scenery* #recollection

芳しい土の匂いが

頬をゆるませ

足音を弾ませる


同じ道なのに

帰りの方があたたかい


幾ばくかの緊張が解け

こんなに小さな達成にも

つまり収穫の喜びを感じて

蝶番・2025-01-23 #discovery #simply #scenery*

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NOTE15 by ほその夫妻