#冬暁とアイスコーヒー

こちらが雨の日は

君の地域の天気も調べてみるの

先輩のストーリー

秒で見ちゃうのは避けたいって

自分にも言い訳して

通知オンにしてるアカウントは

ひとつだけ

散りゆく花恋に月が微笑む

漂う雲に輪郭を溶かして

君はただの紙切れも

大切なものに変えちゃう

見返りを求めないものが

本当の愛だと言うなれば

この恋を愛だなんて

図々しい考えは持たないけど

純粋な気持ちだ、と

想い寄せてることに誇りを持って

いつか、君に伝えたい

報われても

報われなくても

もう、君は私の大切な人

これからもずっと

「君」を知りたい

君ともっと沢山の時間を過ごしたい

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情報としては

君のことを深く知っていた

だけど、それだけじゃ「君」を知れない

「君」を知らないから

会えない期間が長くなると

少しずつ余裕が擦り減っていく

春休みまでに

少しでも「君」を知りたい

私の誕生日が近付いたら

初めて飲むのにおすすめのお酒

君に聞いてみようかな

初飲酒に絡ませた片想い

きっといい歳になってからも

アルコールに君が浮かぶよ

君は何も悪くない

私が頑張り過ぎたんだ

跳ね上がらない心拍が

浮ついた気持ちを溶かしてく

明日だけは

大学生の春休みが長いこと

恨んじゃうね

一度、捻くれかけた気持ちが

テスト前の多忙さに削られてく

このままずっと忙しかったら

片想い特有の苦しさで

この心を塗り潰さずに済むのかな

「今日の午後についた嘘は
一生叶わないんだって」

無邪気に君が笑うから
柔らかな表情に口元が緩んで

『僕のこと嫌いだって言ってみてよ』なんて

僕らしくない言葉が、ほろり

一瞬の沈黙が加速させた
春に染った恋事情

君の性格が滲んでる

トーク履歴の方が

容姿の映る写真よりも

眺めていたいと思う

開きかけた蕾が

再来した寒波に枯れ落ちた

嗚呼、私の時計も

止まったまま

ノートの小さな私は

恋をするにも余白が必要で

書き殴られた感情で

空白なんて埋まっちゃって