#冬暁とアイスコーヒー

嫉妬しても不安になっても

結局、今日までずっと好きだった

これからも好きなんだろう

君のことが頭から離れない

まだ恋を知らない君と

君で恋を知った私

早まる心拍、高まる体温

抱える嫉妬、強まる好意

ぜんぶ君から学んだの

君を想うと胸が締め付けられるのは

叶わぬ恋だと気付いてるから

袋に詰めたマカロン
カカオが苦手な君仕様
そんなのただの建前で
鈍感な君は気付かない
意味を知ってるのは私だけ

大量の友チョコに紛れさせ
君に渡した本命チョコ
私だけが知るほんとの気持ち
密かに渡し続けてもう4年
単純すぎる君との駆け引きは
まだまだ続く予感

物理的な君の隣には立てるのに

心情的な君の隣には行けそうにもないね

君を信じ続けるでしょう、待ち続けるでしょう
愛はあっても哀はない
本質から目を逸らし上辺だけを愛したまま
君の全てを知るのが怖い
見ようとすれば見えること
愛は哀を含むからこそ儚く美しい

君が自分に自信がなくなった時

頭に保存した君記録を見せてあげたい

笑顔は輝いてるし寝顔もかわいいよ

愛嬌に溢れた可愛らしい人なんだ

ずっしりと詰まった片想い記録を見せてあげる

桜の吹雪く学校前で出会った私と君
緊張しながらくぐった校門を
３年前とは別の緊張を胸に通過する
君を見つけ更に落ち着かなくなる心
「おはよー！」
いつも通りの毎日が終わる今日
感謝と共に君に伝えたい事があるの

君のその寂しさを

私で埋めることができたらな

上書きしてしまいたい

ただの挨拶、ペアワークでのやり取り
映画のワンシーン分もない交わした言葉達
君にとっては学校生活の断片にすぎない
心に留めているうちに量が増え
諦められなくなりつつある昼下がり

季節外れの花火
寒いのに夜に2人で外に出る
オリオン座に見守られながら
思い出をまた1つ増やそう
綺麗だねって花火に夢中な君を
私は綺麗だねって見つめてた

「押してだめなら引いてみろ」

気になってもらえるどころか

忘れられてしまう気がする

どうしたら振り向いてもらえるの

どうすれば気になってもらえるの

冬の夜空は澄んで見えるらしい
２人で眺めながら君から聞いた
今は綺麗に見える理由が違うけど
いつかは、お揃いにしたいな
そっと強めた気持ちが記憶を濃くしている

指を合わせて作った空色のハート

友情、信頼を示すこの映えた写真の裏に

「揺るがない愛」なんて意味が

紛れ込んでいることに君は気が付かないでしょう