#後輩

空を仰いで、海を眺めて

貴方の隣で笑っていたい。

視界が暗くぼやけた瞬間、

貴方の笑顔や落ち着く声が

私の大きな夜を支配していく。

貴方の恋路に私がいるのなら、

それは私の恋路でもある。

神様、

あの人の赤い糸は

誰に繋がっていますか。

その人は幸せになりますか。

ずっと2人で笑い合っていられますか。

そばにいてくれる人

笑顔にしてくれる人

別れを惜しんでくれる人


貴方にそんな人ができたなら、

私は素直にお祝いするよ。


だからさ、

私の下手な作り笑いとか、

震えてる声とか、

涙を必死に髪で隠してるのとか、

気づかないでね。

今日は貴方の夢を見たの。

現実よりよっぽど仲がよかった。

貴方はいつも通り敬語だったけど、

口数は多かった。

世間話もして、冗談も気軽に言えて、

信頼し合えてた。

それが現実だったらよかったのに。

それが現実になったらいいのに。

好きな気持ちが大きくなればなるほど、

好きという言葉は遠ざかっていく。

素直になれない私でも、

貴方の言葉には素直でいたい。

ただ君と、

くだらない話をして、

ずっと笑っていたかった。

止まらない鼓動がうるさくて、

貴方の背中をただ見つめてた。

終わりかけてた恋をリメイクして。

苦しいだけの恋心は忘れてしまえ。

貴方仕様の心になってしまおう。

君が幸せに笑っている世界で、

君を嬉し泣きさせてみたくて。

絵空事のような未来を、

本気で願ってしまった。



それもまた、夜風に煽られ

儚く散った。

君がきれいに咲くから、

私でさえも恋に落ちた。

信じれないだけで、

貴方がこの世界にいるって

分かってはいるよ。


でも不安や寂しさは

全然消えなくて。