#愛の後遺症

ベランダで吸った煙草と

少し冷めたコーヒーに

君の面影を見た25時

どんな恋愛ソングを聴いても

思い浮かべるのは

君しかいなくてさ＿

心よ、鈍いままで居てくれよ

気づかないまま、

隣で笑って居たかった

長い坂道の途中で君の名前を呼んだ時

振り返った笑顔を忘れない

私があげたものは

エゴではなかっただろうか

君にとっての命綱に

なれていたのだろうか

空を映す湖面は

鏡面のように張りつめ

乾いた風が梢を揺らす

寂しき魂は

温もりを求め

今日も拠り所をさがす

我慢ばかりでも
私は逃げたくない
一生懸命になれるのは
叶わないという
辛さを知っているから

君の為なら苦手な夜道も

駆け足ですぐに迎えに行く

今年の冬は去年より寒く感じます

きっと君のいたあの温かい冬を

知ってしまったからでしょうね

君の音が消えた部屋で

置いていかれた合鍵が

独り嗚咽を漏らしているよ

僕の心臓で創った爆弾を


君が好きだった花束に隠して


今日も笑ってみせるのさ

真夜中の幻想の片隅で


いつか君が口ずさんだ愛唄を


あの日に絡まった君の声で


埃の被ったギターと奏でる。

どんなに遠く離れても

もう逢えないと分かっていても

君を思い出さない夜はない

これ以上
優しくしないで
思わせぶりなんて
しないでよ
好きになっちゃうから

照れたように笑う君の
繋がれた手の先が私だったら、なんて

何度後ろから眺めたことか