花屋たんぽぽの綿毛・2025-05-06
詩
花屋のひとりごと
季節
雨の朝
落ちる水滴が心地いい
穏やかな春の雨とも
別れがやってくる
夏の荒々しい雨が
今日の雨の記憶を
消してしまうだろう
そしてまた
次の春に再会する
穏やかな春の雨に
挨拶をするだろう
『はじめまして』 と
「ありがとう」
やはり日本語の響きは
優しくて柔らかくて
想いが込められるから
好き
言霊の力は
ヒトを幸せにする
『些細なことから学べる嬉しさの正体』
優しい言葉に違和感を感じて
心に問えば気付いてしまう
その人との違い
身近な人さえ“遠い”と知る
歩んできた道の険しさを
歩んできた我が道は
それなりに重かったのだと
教えてくれた“違和感”に
湧き上がる感謝の言葉
幸せそうに見える人は
ただ幸せなのではない
例え今の状況が苦しくても
それ以上の
辛酸を舐めてきているから
ものごとの本質を知っている
苦しみも悲しみも辛さも
他の人より多く
知っているからだよ
それを知らなければ
何が幸せかなんて
分からないのだから
夏の君に会うために
梅雨入りして
憂鬱と安堵の入り混じった
ため息をつく
太陽が恋しくなる季節の始まり
眩しい笑顔の太陽(きみ)に会える日を
指折り数えながら
体と心を整えていく
雲を薙ぎ払って現れる
太陽(あなた)に包まれる喜びを
全身で味わいたいから
その熱に負けないように
今日を大切に過ごしていく
深呼吸をして
朝の澄んだ空気を吸い込む
夜の涙にさよならを告げて
朝の笑顔を迎える
言いたいことが言えない世の中
何故それを嘆く?
言葉を磨き
自身を教養で磨き
感覚を研ぎ澄ます
人間(ヒト)として
どうあるかを学んで行った先に
言いたいことが言える場があると知る
大変だから
やらないだけのこと
それでも、
言いたいことが全て言えるわけではない
何も出来ないより
何もしないより
泥臭くもがいてみるのも
無駄ではない
白旗は揚げたくない
こぼした涙は舞い上がり
宇宙(そら)の彼方へと向かい
星になる
遥か昔の星のなみだは
時の海を超えて
夜空を流れる星になる
今宵、あなたの心を癒すために
鍵が掛けられている部屋
この先にあるものが必要だと
心は伝えてくる
閉じ込められているのは
大切なわたしの一部
まだまだ足りない
心のピース🧩
いつかの昔に夢見た
いつかの明日
現在、過去、未来、
行きつ戻りつする心の中は
時間旅行の日々の
繰り返し
思考の癖が語る悲しい物語りは
過ごした日々の辛さを
静かに伝えてくる
その声に耳を傾けて
優しく語りかける
涙を拭いて
新しい物語を作ろう、と
幸せの物語りを
共に作っていこうと
『さようなら』の向こう側
新しい幸せな物語
自分を高め磨こうとすると
孤独になっていく
群れてしまうと
自分は失われてしまう
それでも
我が道を進む
頑固とは違う
意志の強さは
己と向き合う中で
培われていくのだろう
自分を磨くことは孤独との戦い
10年以上ぶりに
フードコートで軽食を食べる
戸惑いと緊張と
まるで初めてのような感覚に
過ぎ去っていった時間の長さを知る
『少し先の目標』
丁寧にやっていたことが
少し雑になっていた
丁寧にやろうとすれば
何故か横着になっていたり
❔❔❔
いま一度、
ひとつひとつを丁寧にして
素敵な年の取り方をしていけたら
嬉しいな
霧の朝
にわかに霞む道は
夜霧のなごり
緑の上に残していく雫は
精霊のなみだ
朝日に照らされて
七色に輝き
朝を彩る輝石となる