#された

「られた」「された」なんて考えもうやめよ

そんな考え自分が辛くなるだけだよ

ちょっとずつでいいから相手の気持ちも

わかる人になった方がカッコイイじゃん

好きな人に告白されたときの気持ち

一生忘れない…

『られた』『された』
じゃなくて

「幸せだった」
そう思える恋がしたかった

好きになったのは自分で
好きになられたのは自分なのに＿

｢んー…とりあえず付き合おっか。｣







この言葉を受け入れたのは、

2日前のこと。

俺に彼氏が出来ました。

さびしくてさびしくて

誰かにぎゅっと抱きしめて欲しい

こんな夜は

どうしたらいい？






















その甘い言葉に逃げたくもなるの

「どうぞ」と差し出す

その手が震えてるの見たら

私の心持っていかれたよ…

ｷｬｧーーー(´∩ω∩｀)ーーー♡︎











今日の4時間目の体育の後、呼び出されて、体育館の前の通路の所で告られた。

嬉しすぎるぅぅぅぅーーーーーー♡︎♡︎♡︎♡︎♡︎♡︎♡︎

洗い場の窓、
覗く外に降り頻る雨。
排水管を流れる水の音。
洗い場は薄暗かった。

「Aちゃん」
｢何ですか｣

何時になく真剣な顔の先輩。
鏡越しに目が合う。

｢どないしたんですか、
そんな顔して」


風が窓を揺らした時、
体が浮いた気がした。

「ごめん」


視界を埋めるのは
先輩のTシャツ。
抱き締められたと解った。
耳に届く鼓動は早くて
体が強ばった。


｢ごめん、て何ですか｣


先輩が腕を解く。
離れる2人の距離。
真っ赤な顔の先輩を見つめる。

｢言われへんかったら解りません。｣
最後まで言い切る前に
視界が揺れた。

私の両手はいとも簡単に
先輩の左手によって壁に縫い付けられて
少し開いた足の間には
先輩の膝が割って入っていた。
でも、決して力ずくでは無かった。
でも。



「ごめん」
そう言って顎を掬われ
唇を重ねられた。
優しかった。
これまでした事ないくらい。
ほんの10秒くらいなのに
1分にも10分にも感じられた。



2人の距離が離れた時、
先輩が目を見開いた。
そして私の頬を拭った。

「好きな子泣かすとか駄目やな俺」

泣いているつもりなんて
無かった。
言われてみたら頬を
涙が伝っていた。



｢どういう風の吹き回しですか｣

声が震えていた。
情けないな恥ずかしいな。

「好きや」



そう言って頬を伝う涙を拭われ
瞼を優しく撫でられる。
掴まれた手を離してくれた。
見た事ないくらい優しい眼差し
哀しい色をした瞳。
真意が読み取れない。


｢先輩、｣
「本気やで。
今は駄目でもこれから好きになってもらうけん。格好良い所めっちゃ
見せるけん。
返事は今じゃなくていい。」




私の頭を撫でながら
先輩は話す。


｢そんな先輩の気持ちを遊ぶ様な事
出来ません。｣
「存分に遊んでええよ。俺を振り回してもいい。そんで好きになって
貰えたら本望やわ。」



何でそんな普通に言えるの。


「お疲れさん。また明日な」



今日の部活、どうしたらいい。
どう振る舞えばいいの。

君の横に自分は
似合わないなんて
言ったら怒らせてしまうかな...

なんて返したらいいんだろう...
自分を隠して生きてきた自分には
分からないよ
ごめんね
こんな自分で

なんで自分なの？
なんでこんな自分を選んだの？
言わなかったら
｢ごめんね｣
だなんて言わなくてもよかったのに

うそ告とかさいてーっしょ！？

友達として、すきだったのにさ！！

もー見損なったわー！

今日学校に行けなかった
君の告白が頭の中で
ぐるぐるとまわってて
全然寝れなかった

朝…出掛ける途中　

桜の木がある　　

手を伸ばし掴む…だけど
　
届かない。当たり前の事だけど

いつか触りたいあの桜に。

君の言う「好き」が

本物なのかわからなくて


募る不安


何故か悔しくて冷たい態度をとっていたのに


不意に抱きしめられて

された口付けに

不安も何もかも
持ってかれてしまった


あぁ、君が好きすぎて困る…