#もういいかい

「もういいかい？｣

君のいない、何も無い世界に


その言葉だけが

ただ静かに、宙を舞う。

「もういいかい？」

《素直に涙を流しても。》


「もういいよ」

《自分を殺さなくても。》

どんなに離れたって

そばにいれなくたって

ずっと、忘れない

そう思っていた


でも、人間は残酷なもので

君のいない時間を

ただただ積み続ければ

それが当たり前となり

いつかはその存在が

完璧にこの世から消える


あぁ、ほら

君の顔が

君の声が

君の笑い方が

君の癖が

私の好きだった君が

記憶から削ぎ落とされる


まるで

“もう忘れろ”

そう言われてるみたいに


ねぇ、

君のいないこの世界に

なんの意味があったのだろうか


君がいなくなって

嫌なことが増えた

君がいなくなって

出来ないことが増えた

君がいなくなって

上手く人と関われなくなった

君がいなくなって

上手く笑えなくなった

君がいなくなって

私は泣き方を忘れてしまった

君がいなくなって

誰を頼ればいいのか

誰を信じたらいいのか

分からなくなってしまった


今も私はこの暗闇で

君を探して

彷徨って

君のいない日々は

君のいない世界は

まるで光がない

曇り空のようだ


いつか虹が架かるその日を

待ってみたけど

架かるはずが無かったんだ


きっと、虹は君だった

どんな光よりも

綺麗に輝いて

私は

そんな君が好きだったのだ


ねぇ、愛してるよ

そばにいてよ

いかないで

忘れたくないよ


さよならする理由なんて

なければいいのにな

「もういいかい？」

「まあだだよ」

生きていく事は怖い
死ぬ事も怖い

どちらか決めなきゃならないのに
こんな時まで優柔不断

でもそれは
まだこの世に希望があるから？
やりたい事が残っているから？
叶えたい未来があるから？

「もういいよ」

そう言える時が来るのなら

この人生に絶望して
涙を流して死ぬのかな

それとも

この人生に満足して
とびっきりの笑顔で逝くのかな

できれば後者を選べるように
今日を精一杯生きて行く

帰り道
後ろに私がいるかもよ


家路を往く人
私が背後にいるかもよ

舌なめずりしているかもよ


捕まえて羽交い締め
どうしてやろう

恐怖に歪む貴方の顔
考えただけでゾクゾクするね


私だけのものになりたい人は
後ろ振り返らずに帰りなさい


危機感ゼロの貴方を
待ってる私がいるかもよ


私は……｢変質者｣

I'm looking for you to sleep.



眠る君を探してる。

僕はずっと1人でかくれんぼ

『もういいかい』
“本当の自分”はどこにいるかな


『＿＿＿＿』

“本当の自分”はどこにもいないからさ
返事は返ってこないまま



“偽りの自分”はまた探し続ける

“本当の自分”を見つけるために

　　隠
￢　　れ
も　　ん
う　　ぼ
い　　な
い　　ん
よ　　か
∟　　し
っ　　て
て　　な
早　　い
く　　で
言　　　
い　　　
な　　　
よ　　　
ﾟ

『光のかくれんぼ』

さぁ、そろそろ出てきてよ

僕の心を照らしてよ_

もういいよ
お疲れさま

大丈夫
どこにいても僕が見つけるから

もういいよ

「もういいかい」


たたずんだ少年が
両手を広げてる

何を抱きしめたらいい？
何も信じられなくて

少しだけ強くなったのに
それでも守れないものも
あるんだな

もういいよ
いつかそんな時が来るのかな


たたずんだ少女が
肩を落としている

何に愛されたらいい？
もう分かんないよ

愛される度に
逢えない事が
こんなに淋しいなんて

もういいよ
そんな時が来るのかな


もういいかい
ここからまた歩かなきゃ
まあだだよ
こんな姿は見せられないから
もういいよ
いつかそんな時が来るのかな

かくれんぼなんかしてないで

「 もういいよ ｣って早く言って


「 もういいかい ｣その言葉が

宙に舞う＿＿＿＿。

もぉいいかい？

まだダメ！
心に余裕がないから

もぉいいかい？

まだダメ！
だって恥ずかしいもん

もぉいいかい？

まだダメ！
来週、期末じゃん

もぉいいかい？

まだダメ！
ちょっと落ち着こう

もぉいいかい？

まだダメ！
ちょちょっと深呼吸させて

もぉいいかい？

まだダメ！
もっかい確認させて

もぉいいかい？

よしっ！
告白の準備は万全だぁ

もぉいいよぉー

『もういいかい』
心が呟く。
私は『まだだよ。』と答える。
だけど、

今の私は
『もういいよ。』
と、答える。

なのに、貴方は探しにきてくれない_

もういいかい
──もういいよ──
聞こえないはずの声が
聞こえた､､､