🔯アイのカタチ🔯
【2章】
ーー涙ーー
愛なんて愛なんて
そう思い続けてきた青年
……
いや心は゛少年゛のままなのかも知れない
愛を求めていた
でも愛を貰える年齢は越してしまった
どうしようもないのだ
今度は自分が与える番なのに
愛を知らない少年はどう与えればいいかすらもわからない
少年は思い続けてきた
【愛を与えたい】
与えるには自分が知らなくてはいけない
少年は愛を知るために
amoを作りだしたのだ
amoの役目は愛を与えること
ただそれだけの役目なのだ
そこに情はない
ただ自分が愛を求めてるから
―――なんて哀れなのだろうか―――
もちろんamoは年齢というものがない
所詮モノだ
不老不死
つまり少年が死んだ後も生き続けなきゃ行けない
これがどれほど酷なことか少年はまだ分かっていない
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少年は王に嫌われている
この国は少年しかロボットを作れないのだ
王は自分より凄い存在を見つけると消したがる
その存在が◇エンジニア◇なのだ
王は言う『少年が憎い』と
これはエゴなのかなんなのか
答えは明白だ。
そんなエゴのために
少年は
母との縁を切られ
愛を切られた
なんてなんて
醜いのだろうか
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春が過ぎ夏が過ぎ
季節は終わろうとしている
amoが来て1年くらいだろうか
王はついに禁断の言葉を述べた
《エンジニアを連れてこい》
王は、エンジニアから
amoさえも奪うつもりらしい
その一言により
エンジニアは王の元へ連れていかれた
「何をするんだ!?帰せ!!帰せよ!!」
王は得意げに笑った後
《牢獄へ連れていけ》
と悪魔の笑みを浮かべた
エンジニアは連れていかれた
エンジニアの意見は聞かずに