白・2020-06-19
ポエム
独り言
ウユニ塩湖
空の狭間に両手を広げ天を仰ぐ
私を呑み込んでしまいそうだ
憎たらしいほどの快晴
この胸の内をどう表そうか
光射す方へ
私は飛べない歩いてく
凪、なびく髪
私は飛んだフリをしたアホウドリ
テーマ「ウユニ塩湖」
ウユニ塩湖
天国に一番近い場所らしい。
もし、君と行けるなら
行きたいな………
ハートの島
ツパイ島を写真で初めて見たとき、
彼女と結婚の約束をした。
僕たちは永遠を誓い、
最後の楽園になると信じていた。
その最愛の彼女を喪い、
感傷的に浸っていた頃、
ウユニ塩湖を知る。
地の果てを感じた。
神がこの世に存在するという
神秘的な世界だった。
見渡す限り真っ白な世界で、
乾季には一面、塩の結晶が広がる。
雨季になると水面(みなも)には
うっすらと水が張り、
天空の城が顔を覗かせる。
己の心を鏡に写した様だった。
確かに僕は彼女と別れたから、
喪失感は残酷だったけど、
この息を呑むような絶景を
目の当たりにしたとき、
そんなもんちっぽけなもので、
やり直せると思った。
そう海を眺めてご覧?
ちっぽけな山でも登ってご覧?
そう景色を望んでご覧?
弱さって人の心に宿るだろ?