フーマン、
という悟りを開いた導師がいた。
珍しい名前なのはイラン人だから。
イランの特権階級の出身だが、
ホメイニ革命で危うく処刑される身分になってしまい、アメリカに政治亡命。
アメリカに渡ったあと、どんな経過を辿ったのかは謎だが、悟りを開いた。
悟りを求めて修行する人達というのは、いつの時代も一定数いて、とくにインドとかにはたくさん集まる。
日本なら、数は少ないけど禅寺に。
フーマン自身は修行者だった時代はどうやら無いらしく、そんな修行者たちのあいだでその名を馳せたのは、悟りを教える/与えるマスターとして。
日本には天野清貴という人が紹介して、本人が来日してのイベントが開かれたほか、本も何冊か出た。
悟りを開くと何が起こるのかは、
けっこう人それぞれなのだが。
よくある例のひとつが、この世に興味が無くなりすぎて、若くして亡くなってしまうパターン。
死ぬ、とは言わずに、
スピリチュアル業界の用語では、肉体を離れる。
禅の言葉では、遷化する、などと呼ぶ。
フーマンも例外ではなく、
2006年くらいに、極めて健康的な肉体を保有したまま、40歳の若さでこの世を去った。
悟り、についてあれこれ説明するのはアレなので。
とりあえず結論だけ言うと。
日本人の天野清貴が書いた本を読んで、
このフーマンという人は、ほんとうにすごい、と
わたしは思った。
フーマンが豪語している、
他人(修行者)に悟りを『与えることができる』という話も、あながちウソとは思えなかった。
ところが、日本人の直系弟子にあたる天野清貴は、
わたしの見立てでは、そもそも悟ってすらいない。
フーマンを日本に紹介したことや、
瞑想会などのイベント開催の手腕は評価できるが、
ただそれだけの人物だ。
だから天野清貴の瞑想会に出席してフーマンの何かを得ようとしても、得られるものは何も無いだろう。
そのようにわたしは結論を出した。
それがいまから10年くらい??まえの話。
わたしにとっては
その話は、そこまでで凍結。
ネットでフーマン・エマミ、と検索しても
新しい情報は何も出ず。
天野清貴もフーマンについては
それ以降何も語らなくなっていた。
悟り、よりも西洋占星術のほうが好きなので。
わたしとしても、
そんな話はすっかり忘れていたのだが。
スピリチュアル関係のイベントには
金輪際、二度と出ない、と
決意を固めたはずの2020年。
突如、フーマンのもとで修行して悟りを得ました、
という男が現れ、どうやら、こんどこそ本物。
悟りについてはあたしもシロウトじゃないからね、
所作とか挙動とか、悟りについての論考とかだけでも、かなり正確に識別できんのよ。
2020年ならではの、
コロナによる度々の延期を繰り返したあと、
本日、2020円6月14日(日)。
フーマン・エマミの直系弟子:三枝英彦による
悟りの伝授イベント、ついに開催。
その方法は、なんと、まっすぐ見つめあって30秒、
という、なんともラブラブなもの??!?だったのだが。
さすが悟りを開いた三枝英彦師、
30秒くらいなら、まばたきひとつしないよ!
参加者100人(くらい??)に、ひとりひとりアイコンタクト30秒のイニシエーションを繰り返す、三枝師。
そして、質疑応答の時間にはフーマンエマミとの思い出話をたくさん語っていただいた。
すっかり忘れ去られて
時間の森の奥に埋もれていた話が、
突如として甦って/黄泉還ってくる、
(タロットカードでいうと)
20審判【ジャッジメント】のような、2020年。
こんどは なにが よみがえる??