はじめる

#テーマ

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全54作品・












【青い春に君と2人_】(下)






























「ねえ、れいちゃん。今日空いてる?」










放課後、一ノ瀬くんに話しかけられ



読み途中だった小説に栞を挟む










「んーと、うん、空いてるよ」










今日の予定を頭に浮かべ



用事がないことを確認する










「よかった。じゃあ俺とデートしよ」










「へ?」










いやいや、


今日初めて会ったばかりだというのに



デートは抵抗がある










1人で混乱していると



頭上からクスクスと笑う声が聞こえた









「ごめんごめん、冗談だよ



れいちゃんと行きたい場所があるんだ」










どうやらからかわれただけのようだ



むっとしたが私と行きたい場所という



ワードが気になり



そんな気持ちはどこかへ行ってしまった










「私と行きたい場所って?」










「ないしょ」










くだらない会話をしながら校舎を出て



一ノ瀬くんに着いて行った






























「ここだよ」










着いたのはごく普通の公園










_のはずなのに










「ここ、知ってる気がする」










なぜかそんな気がした










ブランコ、滑り台、鉄棒…










見慣れた風景のように映るのはどうして?










「…れいちゃん、ブランコ乗ろ」










もう既に乗っている一ノ瀬くんの



隣のブランコに座った










「ちょっと俺の昔話をしようかな」










昔話…?










一体この公園と彼の昔に



何の関係があるのだろうか










「…俺、幼稚園児くらいの歳まで



この町に住んでたんだ



その時にこの公園で



よく一緒に遊んだ女の子がいた



その女の子が…れいちゃんだよ」










は、彼はなにを言っているのだろう










私と一ノ瀬くんは今日初めて会ったんじゃ…










ズキズキと痛む頭を抑えながら彼の話を促す










「ある日、いつものように



君とこの公園で遊んでた



その日はボールで遊んでたんだ



俺の投げたボールが



道路の方に飛んでいっちゃって



道路側に居たれいちゃんが取りに行った」










ズキズキと頭痛が激しくなる










まるで彼の話を聞くことを拒否するかのように










「ボールを追いかけていたから



きっと車道に出ていたことに



気づかなかったんだろうね



君は…走っていたトラックに轢かれた」










ふっと頭の痛みが消え、体が倒れる感覚










最後に見えたのは雲一つない青空と



焦ったような一ノ瀬くんの顔だった






























…あれ、ここは?










あ、そうだった



りょーくんと遊んでるとこだった










りょーくんが投げたボールが



公園の外に飛んでいく










もうっ、飛ばしすぎだよ










追いかけて追いかけてやっとボールを捕まえた










りょーくんのとこに



戻ろうと思って顔を上げたら



今まで感じたことの無いくらいの衝撃と痛み










あれ、体動かないや










『…れ、いちゃん』










りょーくん?










なんで泣いてるの?










声を出そうとしても空気を吐くだけ










『れいちゃん、れいちゃんっ』










もう、泣かないでよ










なんでかな、りょーくんの顔が霞んで見える











『りょ、くん、だいじょぶ、だから』










力を振り絞って出した声とともに



意識を手放した






























…ん、あれここは










重い瞼を開けると真っ白な世界










ここ病院か










さっき倒れちゃったんだっけ










「れいちゃん?」










あぁ、思い出したよ、全部



君は一ノ瀬くんじゃない










「りょーくん」










「…れいちゃん、思い出したの?」










「思い出したよ、君はりょーくんでしょ?



おっきくなったなぁ」










体もがっちりしてるし背も伸びた



あの頃の君からは想像できないな










「…ごめんね」










少し震えた声で呟いたりょーくんの目は



濡れている










「…何に謝ってるの?」










純粋に分からなかった



君は何を謝っているのか










「俺のせいで、



顔に一生残る傷も出来ちゃったし



それに記憶も…」








傷…



顔の傷に手を当てる










今まで気持ち悪く感じていた傷跡も



今は何も思わなかった










「許すよ」










出来るだけ優しく呟いた










私は君を恨んでない、大丈夫だよ



という思いを込めて










「っ、なんで。ずっと後悔してた



あの日俺がボールを遠くに投げなかったら



あの日れいちゃんじゃなくて



俺がボールを取りに行ってたらって」










苦しげに叫んだ言葉はきっと



りょーくんの本音










「ばかだなぁ



りょーくんが記憶を失くして



顔に傷がついちゃったら



私の方が何百倍も辛いよ」










もしあの日、轢かれたのがりょーくんだったら



想像するだけで苦しくなる










「だから、いいんだよ



もう後悔はしなくていいんだよ



私が全部許すから」










だから










「もう、私の事で苦しまないで」










そう言った私の目の前で君は










一粒の雫を流した










その雫はただただ綺麗だった

桃薇 兎楼_ばいばい・2021-07-03
青い春に君と2人_
感想ください
小説
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小説書いてみた
フィクション
好きです、なんて言えない
キケル文庫
キケルの図書室
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審美眼











【青い春に君と2人_】(上)




















「気持ち悪」



やめて、言わないで










「名前と顔、全然違うじゃん」



お願い、もうやめてよ










「あっち行けよ」



誰か、助けて…










「_れいちゃん」










さっきの刺さるような声とは違う










陽だまりのような温かい声










その声は微かに震えている










「れいちゃん、ごめんね」










君は、誰?






























「れーい、いい加減起きなさい



遅刻するわよ」










遅刻というワードで一気に目が覚める










「やっと起きたわね」










少し怒ったような顔をして



こちらを見てくるお母さんの口調は



いつも通り優しい










「おはよ、お母さん」










「おはよう、早く準備しなさいよ?



お母さんもう行くからね」










そう言うお母さんは



ビシッとスーツを着こなしている










お母さんは私が中学生の頃、



お父さんの浮気が原因で離婚した










シングルマザーとなったお母さんは



朝から夜までほとんど仕事だ










「うん、行ってらっしゃい」










「行ってきます」










そう言ってお母さんは部屋を出た










私は布団から出て洗面所で顔を洗う










目の前の鏡に映るのは醜い顔










まだお母さんとお父さんと



一緒に暮らしていた頃



車に轢かれて顔に大きな傷が残った










_らしい










私は事故の時の記憶がない



事故に遭ったことはもちろん、



事故に遭う前の



幼い頃の記憶まで失ってしまった










長く伸ばした前髪は醜い傷を隠すため



と言っても



さすがに髪だけで傷を隠すのは難しく



どうしても見えてしまう部分があるのが難点だ










軽くくしで髪をとかす










学校へ行く支度をして家を出た






























「おはよー」










「おはよ」










飛び交う挨拶が私にかけられることはない



高校に進学してから



友人と呼べる人はいないから










中学生時代、傷が原因で虐めに遭った



それ以来傷を見られるのが怖くて



人との関わりを極度に避けていた



その結果だろう










1番後ろの窓際の席で1人黙々と小説を読む



小説は好きだ



現実ではただの空気と化している私も



まるで物語の主人公になれた



ような気になれるから










「HR始めるぞー」










はぁ、もうそんな時間か










読んでいたページに栞を挟み小説を閉じる










「今日は転校生が来ている、入れー」










こんな中途半端な時期に



転校生が来ることは珍しい



まあ、私には関係ないことだ










「一ノ瀬 陵です。よろしくお願いします」










「一ノ瀬の席は、、神崎の隣だな」











げ、よりによって私の隣とか運が悪い










「…れいちゃん」










「っえ?」










今なんて言った?



私の名前はまだ知らないはずだ



それなのに彼は躊躇いなく私をれいと呼んだ



何処かで会ったことがある?



記憶の中をくまなく探したが


一ノ瀬 陵なんて名前は見つからなかった










「ではHRを終わる。



一ノ瀬、分からないことは


俺か神崎に遠慮なく聞けよ」










「はい、分かりました」










いつの間にかHRが終了していた



先生が教室を出たのを合図に



一ノ瀬くんの席の周りを囲むように人が集まる










「ね、何処から来たの?」










「東京」










「好きな音楽あるー?」










「ある」










一ノ瀬くんは次々に出される質問に



戸惑うことなく淡々と答えていった










簡潔すぎる彼の回答に



彼の席を囲っていた人は



興味を失ったかのように



自分の席に戻って行った










「…れいちゃん」










まただ



彼はなぜ私の名前を知っているんだ



この際、聞いてしまおうか










「なんで名前知ってるんだって顔してるね」










図星を突かれ目を見開く










え、そんなに顔に出ていただろうか



…と言うか今、彼は私の顔を見たのか



醜く大きな傷を見たというのに彼は



そんな傷は見えていないかのように


私に話しかけた



普通なら気まずい顔をしたり、


怯えたりするのに










「…私の顔の傷、


見たのに普通に話しかけてくれるんだね」










気づいたら口から漏れていた



そんな自分自身にびっくりする










「顔の傷なんて気にする方が変だよ



大切なのは見た目だけじゃないでしょ?」










当然のように言い切った彼の言葉が



傷だらけの心に滲んだ










「そっ、か。



そう言ってくれたの一ノ瀬くんが初めて



私自身もこの醜い傷が怖いくらいなの」










お母さん以外、初めてだった



私の傷を受け止めてくれた人は



私自身でも受け止めきれないほどの醜い傷を










「れいちゃんは醜くないよ。



それにその傷は、____」










「では授業を始めまーす」










最後の言葉が周りの声に


掻き消され聞き取れなかった



聞き返す前に授業が始まってしまい、



聞くタイミングを見失ってしまった



なんて言おうとしたのだろう



授業はその事を考えるので終わってしまった

桃薇 兎楼_ばいばい・2021-07-01
青い春に君と2人_
感想ください
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好きです、なんて言えない

君との時間___

永遠ではない儚い時間___

T🏀=♡︎=M⚽ *° #片想い・2020-11-12
ポエム*°
RMPG⚡👊⚡
MYPRAYER
テーマ
儚い
ポエム

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に54作品あります

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テーマ募集(´・ω・`)


ネタ切れで何にも思い浮かびません


皆さん助けてくださーい


何かリクエスト下さーい


お願いします♪


締切は今日の18時まで!


誰も来なかったら寂しいなー笑



幸介

ひとひら☘☽・2019-09-30
幸介
幸介私信
独り言
ネタ切れ
募集
ネタ募集
テーマ
テーマ募集
ポエム

出会いと別れ

どこか暗い春

でも どこか明るい春

始まりと終わり

全速力で 走っている

大きな鳥も 小さな鳥も

とどまることなく

歩み続けている



出会いと別れ 真っ暗な空

音を立てて降ったのは

寂しさと不安の雨

誰だって疲れる時もある

でも

一緒に歩み続ける 仲間がいる

だから

希望を持つことが出来る


出会いと別れ 雨降り終え

日が差す頃には 大きな虹がかかる

鳥が餌を求めて 飛ぶように

私達も

夢に向かって 走っていけばいい



出会いと別れ 虹の先に

また 新たな出会いと別れ

きっと 大丈夫

いつだって 一生懸命

誰だって 一生懸命

夢に向かって

走り続けているのだから



出会いと別れの交差点

みんな みんな 全速力で 突き進め

🏀suzu🏀・2020-05-22
出会いと別れの交差点
テーマ

人と人

~ともに新たな時代へ~

すぐ戻ってきます笑笑・2019-03-16
テーマ








今週のテーマ


[あおぞら]


















浮かべたあおぞらを描きましょう




単語でも

文でも

文章でも

物語でも


何でも構いません。

















シンプルな言葉も


遠回りな言葉も



言葉に大差はありません。

涙雨 雫玖 ☔︎・2021-05-29
?あおぞら
←このタグをつけましょう
ユキヤナギの日
テーマ
タグ付け
語彙力up
表現力up
積み重ね

あなたは今幸せですか?
愛する人はできましたか?
生きるのにひと苦労だった
私を救ってくれた
貴方は今どこで何をしていますか
私は今貴方にとても会いたいです
貴方にだけは弱音を吐けたから
また話を聞いてもらいたいです

では私は貴方と出会った所へ…

ななゆり・2018-08-09
短歌
恩人の人へ
テーマ

            💃

ひまたん(。>ω<)丿・2022-05-05
何の写真?
希望
テーマ
意味不明
ポエム

人と人
ともに新たな時代へ


スペシャルドラマが気になる!

美月希 📙🌙✨・2019-03-16
24時間テレビ
テーマ



また道に迷った。

必死にルートを探すけれど

やっぱり見つけられなくて。

暗闇の中に一気に堕ちた。

やっぱり

堕ちてしまったら、

もうどうしようも無いんだな。




だけれど、また新しく

始められるチャンスだ。

なんて思ってしまうのは

これから先の未来を

どうしても諦めきれない

自分のせい

暁影*・2020-06-16
題名
『間違いだらけの人生』
テーマ
迷子
頑固な自分

ちょくちょく卒論書いてる

このテーマで本当に良かったのか
正直失敗したんじゃないかとも思った
でも、まだ気付いていない誰かのため
理解までいかなくても知ってもらうため
そして自分が自分と向き合うため

書けそうな時に自分のペースで
まだ焦らなくても大丈夫
無理はするな

夏の花・2020-10-22
卒論
テーマ
HSP
自分へ

入り込んだ未来はオープンワールド

何もかも、初めからスタート

怖がらないで?

勇気を振り絞って始めよう

自分だけの物語を…

ひまたん(。>ω<)丿・5時間前
迷宮
ポエム
テーマ
書いたら
なんか
もどかしく
なった
辛い
独り言

届けばいいのに
この気持ちのほんの数パーセントでも、貴方に届けばいいのに

伝わればいいのに
いつも会えない、話せない、その時間に私が思っていることの
欠片でも貴方に伝わればいいのに

私の願いは
ただ貴方が幸せで、健康で、明日に楽しみがあって、毎日が少しの幸福の積み重ねであること。

そこにほんの少しだけ、我儘を言えるなら。
貴方の日常のほんの片隅に
私の姿があればいい。

ろに・2022-01-03
願い事
テーマ
今週のタグ

人生に苦しいことや嫌なことがあっても
楽しいことがあるから生き続けるべきだ
死んではいけない。
今楽しめてない人は
もっと野山を駆け回れるはずだ

ココロ・2020-10-30
かぐや姫の物語
テーマ
死にたい人へ

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