はじめる

#三人のSは最も哀しい物語。

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全28作品・

「青春のS」

第3話

雅士「汐莉ちゃん」

汐莉「ん?なあに?雅士」

学校が終わり、放課後。
帰りの道路で雅士はポケットに手を入れて
言いにくいそうな顔をしてこう言う

雅士「入学祝いに今度、遊びに行かない?」

普段、遊びを誘わない雅士に
私は驚いた。

汐莉「ほんと!?良かったー私も丁度買い物に出掛けたいなって思ってたとこなんだ。」

本当はそう思ってないけど
恩返ししたいから。
雅士を喜ばせたいから。
嘘をついた。

すると雅士は驚いて鼻で笑って
疑ってくる。

雅士「ほんと?」

私は笑って

汐莉「LET'S GO!!」

雅士「今?!」



























































あと4日の授業を受けて
遂に土曜日。

その日は雅士と遊びに行く予定。
雅士と遊びに行くから
いつもよりもお洒落な服を来て
玄関のドアを開く。

開いて一歩。
周りを見て左に顔を振ったら

水色の服にショルダーバッグを
付けてこちらを見ている。

何となく「色白だな」と思っていたけど
まさか、拓海とは思わなかった。





拓海は、亜沙美とのデートで
これから待ち合わせの場所へ
行く予定なんだって

デートかあ、、いいな。

じゃあこれから雅士と遊びに行くのって
これもデートと言う?

いや、デートは恋人のするものだと思うし全然違うと思うけどなぁ、

一応幼なじみであり
兄でもある。

だからこそ、私は

家族と遊びに行く感覚だと思った






途中まで拓海と一緒に歩いて
別れて、待ち合わせの場所へ向かう。
雅士は用事があるからと言って
1時間前に家を出た。
1時間後には待ち合わせの場所に
いるから安心して。と言われた。




学校の事もあって
勉強の事もあって
部活の事もあって
親友の事もあって
友達の事もあって
家族の事もあって

色々忙しい私には
いつも頭に算数…違う。数学の事ばかり。

小学校と中学校とは違っていて
授業の進み方も違う。

だから数学と英語はかなり進んだ。

道路の端っこで歩きながら
数学の事を考えていた。



考えて気づけば待ち合わせの場所に着いてた。

慌てて雅士を探したら
既に後ろにいたと言う。



雅士「汐莉ちゃん。入学おめでとう」

と言って雅士からリボンの付いた袋を
貰った。開けるとそこには



ピンク色と黄色の蛍光ペン
修正テープ
きえいろのり
シャープペン

が入っていた。

雅士「…使える…モノを買っといた」

嬉しい。
ありがとう。雅士






































雅士とスタバへ行ったり
雅士とショッピングモールへ行ったり
雅士とタピオカ店へ行ったり
雅士とペットショップへ行ったり

色々楽しかった。




















そろそろ日が暮れるから
家に帰ろうと言おうと思った。

すると

雅士が歩き止まって
私はどうしたのかと尋ねる。



雅士「…この花、綺麗だな」

通りすがりの花に目に止まったらしい。
「かわいい。」と思いながら
くすくす笑う。

雅士「…汐莉ちゃんは、どうして俺の通ってる学校にした?」



雅士は花を見ながら
質問してくる。

汐莉「それは、、内緒!」

雅士「はっ?!」





卒業した後に答えてあげよう。

無理だったら

恩返しした後に答えよう。
まだ、目標は完遂していないからね










































































汐莉「ヤバッ!課題やんの忘れてた」














_______

毎週土曜日更新予定!

次回は7月18日更新予定
「青春のS」

_______





_______
-報告-
「青春のS」キャッチコピー決定!
⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎

『三人のSは最も哀しい物語。』

-もう1つの報告-
「青春のS」来週から
土曜日&日曜日更新予定になります

「青春のS」
作者の有栖川 陽晴は、まだ中一であり
大変でストレスが溜まっております…。

新型コロナウイルスの影響もあるので
体調を崩さないよう気を付けたいと
思ってます。

まだまだこれからなので
気をつけて頑張りたいと思ってます。


まだ3話ですよ。
遅くないですか?
まだまだですよ。

何か遅く感じてしまいます。


最近暑くなってきたので
マスク熱中症にお気をつけて
水分補給を忘れずにして下さい。


今からゲームをするので
沢山好き!を押しといて下さい。
後で見ますから。


それでは蚊に気をつけて下さいませ~

有栖川 陽晴・2020-07-11
青春のS
三人のSは最も哀しい物語。
切ない
キュンとする
毎週土曜日更新予定
小説
第3話
青春
恋愛
友情
学園
ほっこり

『青春のS』

第二話

聖馬 汐莉の親友は亜沙美。

亜沙美は私の大切な人で
とても優しい
友達になったきっかけは






先生「今からプールに入りまーす!ここら辺はよく滑るので気をつけてください」



小学生の頃。
暑い暑い真夏の頃。
私達は冷たいプールに入る前に
地獄シャワーを浴びている途中

隣に亜沙美がいた。
でもその時の私は"クラスメイト"としてお互い意識がなかった。
ただ、顔見知り。知り合いってところで
お互い声すらもかけなかった

向こうは友達が沢山いて
私は友達がいなかった。

地獄シャワーを浴び終えたか、
隣の亜沙美が歩いた時
私も浴び終えて進み始めた。

私の前には亜沙美。
自分の水着を見て胸ないなぁとか、
濡れている足を見て

歩いてた。

すると前の人が滑って
釣られて私も滑った。




先生の注意をちゃんと聞かなかった
私と君。

前の人は私をちら見て
笑い始めた。

その笑顔は
眩しくて
ニカーっと笑っていて
笑いジワがちょっとだけ見えて
涙袋が目立つ。



私もこの笑顔に釣られて
笑った。




前の人が"亜沙美だという事。"









亜沙美「私、最近の彼氏できたんだよ」




亜沙美に彼氏ができたと報告してきた
小学六年生のとき。

亜沙美「知ってるかな?4組の吉田くんだよ」

吉田 拓海 と言って
当時4組で、バスケクラブを通っていて
かっこいい人。

顔はそこまでかっこよくはないけど
雰囲気がイケメン。



亜沙美は雰囲気イケメンが好きで
特に吉田くんみたいな雰囲気。

バスケをやっていそうで
キリッとしていて
雰囲気イケメン。



私は興味が無い。だって
雅士しか興味が無いんだもん。






だから、私はこう言った

汐莉「おめでとう」





亜沙美はピッタリ。
とても似合う。だから、お幸せに。







小6で彼氏って、すごくない?
私も時代遅れにならないように
努力しなくちゃ…。。。






って思って早1年。
彼氏おりません。


私の理想が高いのか、
運命の人が出てこないからか
好き!とはならなかった。

亜沙美には





亜沙美「雅士先輩ばかり尊敬してるから雅士以外は興味無いんじゃない?」

たしかに。そうだと思う。
だって私、雅士に恩返ししたいから

頑張りたいと思う。
頑張りたいと思うんだ








亜沙美の彼氏
吉田 拓海は私の隣の家。
だから、亜沙美が私の家に遊びに来る時は
必ず拓海を呼ぶ。


付き合ったきっかけが
私のお陰なのも含めているって
2人が話してくれたその時は

幸せで幸せで"心がいっぱい"になった







私は雅士がいてくれば
それで充分…




だと思ってたけど。










亜沙美「汐莉さー、知ってる?人が死んだら戻ってこないんだよ」

汐莉「知ってるよ?」

亜沙美「いつも雅士先輩がいてくれば充分とか言ってるけど、雅士先輩が死んだらどうする?」




一瞬 頭が真っ白になった。

私の雅士がいなくなったら
私はどうしていけばいい?

私はなにしたらいい?
私はただ、泣くだけしか?



答えが全然出てこない。
どうしよう



そんなこと、、考えてなかった














中学生になって
雅士とクラス表を見る。

雅士は2年生の3組

私は1年生の6組だった
亜沙美も私と同じく6組。

亜沙美「やったーっ!汐莉と一緒」

亜沙美は私と同じクラスで
喜んでいる。

亜沙美「拓海も同じクラス!」

運良くない?私達。
雅士は置いといて。




「俺、彼女ほしー!」

後ろからの声。
大きい声で吃驚した。

雅士「突然声出すなよ……」

亜沙美と雅士と後ろを振り返ると
めっちゃ笑顔で短髪。
オン眉でちょっと可愛いかも…。

目はちょっと小さくて二重。
身長は亜沙美よりちょっと小さい。
私よりは高いけど。

名札を見ると 砂賀俚 聖 って書いてあった

聖「クラスはどこかな」

キラキラした目でクラス表を見る

亜沙美「聖…聖…聖…あれ?無くない?」

聖「え!ないのー?なんでー?」

汐莉「私も、、探すよ…」

雅士「………汐莉ちゃん 俺、トイレ」

汐莉「あ、うん。」



雅士はトイレしに行って
私と亜沙美は聖の名前を探している

聖「女子が多ければいいかなー。どうしてか言うと、彼女が欲しいからさ!」


亜沙美「1組は無かったよー」

汐莉「2組は無いね」

亜沙美「私、4組を探す」

汐莉「じゃあ、私は3組ね。」



亜沙美と協力して探して
聖は

聖「スルー?!吉田沙保里が来るよー!」

「吉田?」

聖「へ?」




聖の目の前には大きな影。
後ろを振り返った。。。

亜沙美「あ!拓海」

身長高くて王子様みたいな
透明感がすごい。

イケ メン だもん。

え?!顔もかっこよくなってる?
どうして、、


拓海「汐莉ちゃん、久しぶり」

汐莉「久しぶり…見かけない間かっこよくなったねぇ」

拓海「あー。亜沙美と付き合ってからはイケメンになろうって努力したからかな」

亜沙美「すごいよ!拓海」

拓海「えへへ、ありがとう」


聖「名前、、吉田 拓海?」

拓海「うん。何組?僕」

亜沙美「6組だったよー」



聖「…6組!!汐莉 探して!」
(呼び捨て)

汐莉「えっ、、6組」

私は聖の名前を探した。



一所懸命に探したら
私の下に 砂賀俚 聖

汐莉「あったよ。6組」

聖「うっそ!女子いっぱいのクラス」

汐莉「良かったね」

雅士「どうなった」

聖「クラスはねー」

雅士「汐莉ちゃんに聞いてんの。」

聖「え、」

汐莉「6組だよ」

雅士「ふーん。。」

雅士「汐莉ちゃん 行くぞ」

汐莉「うん。」










亜沙美「聖、、どんまい」

聖「…俺、あいつ 嫌い」

拓海「雅士って聖の先輩だよ」

聖「そうかーそうかー先輩か」

亜沙美「聞いてんのかな?」

拓海「…さぁ?」




















クラスもわかったようで
雅士とわかれ、

教室の前にあるくじ引き。
くじを引くと紙に29って書いてある

私は黒板に書いてある29の
席に着いた




29番は教室の一番後ろの右
一番右から1番目の席

亜沙美「私の席はー…前!」

拓海「離れた。亜沙美の真逆。後ろ」

亜沙美「うっそーん」



聖「あ。俺、30番。」








聖が私の隣の席に着いた

聖「よろしくね!」

爽やかな笑顔が心にグッと来た。

聖「雅士って人、あれ誰?」

汐莉「私のお兄ちゃんだよ」

聖「え、でも苗字」

汐莉「あ、幼なじみ。」

聖「ふーん。。」


















亜沙美と私、拓海。そして聖は
6組。

雅士は2年生

雅士は私の幼なじみ
亜沙美は私の親友
拓海は亜沙美の彼氏
聖は私の隣の席




『青春のS』スタート。

次回 7月11日更新予定

有栖川 陽晴・2020-07-05
青春のS
第二話
恋愛系小説
小説
三人のSは最も哀しい物語。

『青春のS』第14話

もう秋の運動会です
私は実行委員の 聖馬 汐莉と言います
もう1人の実行委員、長角 鶴がいます




母を亡くした私を幼なじみの家に引き取ってくれた幼なじみの雅士

私の親友、亜沙美
亜沙美の彼氏で私の家の隣の家。拓海。

また、彼女が欲しくてうるさい聖もいる





『三人のSは最も哀しい物語』





「運動会-①」



鶴「汐莉」

汐莉「あっ、鶴。そこにいたんだ」

鶴「うん。もう始まったね 運動会」

汐莉「そうだね。あっという間」

聖「あー!汐莉!ちゃんっ」


雅士「今度はちゃん付けで呼んでる
偉いぞ」

聖「そうだ、そうだ!汐莉っ」

雅士「聖。俺の妹を呼び捨てで呼ぶな」

聖「ちゃんちゃん。言ったよ?!
雅士…先輩っ!それより、汐莉ちゃん!
助けて!」







汐莉「え?」

























亜沙美「大丈夫だってば。
ただの捻挫だよ」

拓海「何かぶつかったらしい」



消毒の匂いがする保健室。
何かぶつかって怪我した亜沙美

汐莉「大丈夫なの、、?亜沙美。
次、綱引き」

亜沙美「大丈夫だよ出る」

拓海「ダメ。捻挫だけどそれは怪我だから
治さないと」

亜沙美「拓海…」




聖「うわっ!カップルだね!」

雅士「うるさい。そんな場合じゃ」



汐莉「…ねぇ、亜沙美。無理しないでよね」

亜沙美「たぶん、大丈夫。
無理したら拓海に怒られるし、、
私、何かあればすぐ、拓海に言うから大丈夫」

拓海「悪いけど、綱引き。。誰か
代わりに出てくれない?」



鶴「僕が出ましょうか!」

拓海「本当?助かる」




雅士「鶴が出るのか。期待するな」

鶴「期待しちゃって下さい。雅士先輩」


聖「……汐莉。いつの間にか長角と雅士先輩
仲良くなってる??」

汐莉「そうだね」




聖「なんだろ……雅士先輩が汐莉のお父さん
みたいな…俺、、俺?え?えっ!?」

汐莉「どうした?」

聖「あ、いや。。全然。何も無い」



混乱している聖に私は心配した



鶴が綱引きに出る私は応援した。


聖 サイド



なんで俺、汐莉ちゃんを呼び捨てで
呼びたいんだろう

雅士先輩に認められていないし
俺ってどうだろう
汐莉ちゃんにとって俺は、塵…なのか?


長角 鶴だって雅士先輩、認めたから
俺にも認めて欲しい。。
汐莉ちゃんと仲を深めたいのに。

うーん。俺 彼女が欲しいってのが
分かるから雅士先輩は汐莉ちゃんを
渡したくないって事かな?


なんか、汐莉ちゃんにカッコイイ姿を
見せたいって思うんだよな

俺、、駄目なのかな
汐莉ちゃんに付いては駄目なのかな
雅士先輩は鶴がいいんだよな


え、なんでそんな事考えてんの?
俺、駄目とか。
今まで無かったと思うけどな



歓声が聞こえて青い空を眺めて
そっと涙を流す


普通なら、汐莉ちゃんと呼んで
ただ、友達として話すだけなのに

俺は、それが嫌だ

汐莉ちゃんと仲を深めて俺は
汐莉ちゃんを誰にも渡したくないって
思って

どうしてだろう

雅士先輩に認められたい
雅士先輩に賛成してもらいたい




……賛成って何を?







俺、まさか。
汐莉ちゃんが好きなの?

どうして?どうして俺は汐莉ちゃんが
好きだと思うのか?

"嫉妬"

"独占欲"


…ははっ、と笑って涙を流す

俺、好きなんだ 汐莉ちゃんの事。
そして汐莉ちゃんと付き合う事を
雅士先輩に賛成してもらいたいんだ




それは夢で現実じゃない


それは願望で絶望じゃない





汐莉 サイド


鶴が一生懸命綱引きしてる
頑張って…鶴。。

次、リレーだ
私、放送する番だ。行かなければ


聖「待って。汐莉ちゃん」

汐莉「ん?聖?」

聖「雅士先輩は?」

汐莉「雅士?日陰で休んでるよ」

聖「どこの日陰?」

汐莉「あそこー」

聖「ほんとだ、結構遠いね…汐莉ちゃん
今だけ、呼び捨てでいい?」

汐莉「う、うん。」



聖「話があるんだ


言いたい事がある。お願いがある」

汐莉「うん?」



































つづく


-青春のS-

小田華 すばる・2日前
青春のS
三人のSは最も哀しい物語。
小説
切ない
キュン
学園
青春
第14話

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に28作品あります

アプリでもっとみる

『青春のS』

第9話

熱を出してしまい花火大会へ
いけない。もうすぐ20時になって
花火が打つ時間なのに私は…。

まぶたの裏を見ています。




雅士ママ「ただいまーっヤバイヤバイ
サッカーライブ テレビ録画するの忘れてた」







家の玄関が開いた。
リビングからの声が部屋まで届く。

雅士「おかえり。録画しといたよ」

雅士ママ「うっそ!うわぁーありがと!」



雅士「あの…俺、なんで小さい頃
汐莉ちゃんに甘えてたのかな」

雅士ママ「ありゃありゃ…ヤバイ。
日本チーム頑張れ。。何?」

雅士「……どうして汐莉ちゃんに
甘えてたんだろう」

雅士ママ「なんかね、いつも
雅士が汐莉ちゃんに「助けて」とか
「大好き」ばかり言ってたよ。

好きなんだね。汐莉ちゃんの事」








私のこと…あぁ、なんで。。
恥ずかしいよ





雅士「…汐莉ちゃん、花火を見たいって
泣いてた」

雅士ママ「ベランダに行けば見れるよ」

雅士「でも…そのせいで」


















私は見たい。だから、、


汐莉「ねぇ。私、元気だよ」

雅士「汐莉ちゃん!!!」







雅士はテレビの前のソファに
座って雅士ママもお酒を飲みながら
サッカーライブを見ていた。



汐莉「せっかくの夏休みなんだから
雅士と花火、見たいよ」







無理して笑った。




雅士「…じゃあ、残ったプリンを
食べながら見よう。一緒に」
































私の大好きなプリンを右手に持って
ベランダで雅士と座って
20時になって花火が打つ時間になった。







__

亜沙美「あ!花火だー」

拓海「かき氷を食べながら見ると
夏だなって感じる」


__

聖「兄ちゃん!うるさい!!
失恋なんかしてねーよ!

クラスメぇトが熱を出して
行けなくなっただけ!それだけ!」

聖兄「ほんとかぁ??」

聖「ほんとだよ!!…まぁ、、
一緒に行きたかったけど…」

__






雅士ママ「やったー!日本チームが
1点入った!今日は特別な日だから
いっぱい酒飲むぜー!」

__










花火の音。
大好きな雅士とプリンを食べて
1万個も打つ花火を見る。

"汐莉…貴方は特別な人よ"




"大好きだよ。汐莉ちゃん"

"汐莉ちゃん、お化け怖いよ…"

"ふたりだけ…はじめてのおつかい"

"汐莉ちゃん 僕がそばにいるからね"

"うたいましょー歌いながら花火を
見ましょー"




"可愛いよ。汐莉ちゃん"
"汐莉ちゃん おめでとう"
"汐莉ちゃんもう、2歳!"
"汐莉ちゃん"
"汐莉ちゃん"





"汐莉ちゃん、行くよ"

"汐莉ちゃん 11歳の誕生日おめでとう"

"汐莉ちゃんの笑顔は僕の宝物"

"汐莉ちゃん 可愛い"





私の大切な人でこの人だけは
失いたくない。

この人と傍にいられるだけで
私は幸せだ。































汐莉「ありがとう。雅士」

雅士「何?」







私は今までの思い出を
思い出して泣いて




汐莉「いつも、、守ってくれて…
ありがとう…。」























8月の終わり

気づけば9月になろうとして
8月が終わるのが寂しくても
9月になると前向きになれる





月日は巡る。





巡っても雅士とだけは
一緒に居たい。

お願い、これからも傍にいて
私は雅士がいないとダメなの。




お願い、私の隣にいて。
お願い、私と一緒にプリンを食べよう

























































その願いは永遠に残るだろう

残っても叶えられない悲しさ。



























































雅士「汐莉ちゃん 当たり前だよ
これからも傍にいるから。安心して」



私は泣き疲れで、雅士の肩で
ぐっすり眠った。
私の頭には雅士の手。

私の頭を撫でて
雅士は花火を眺める。
































雅士「可愛いなぁ。大好きだよ
汐莉ちゃん」


















































"さようなら 私の大切な人"

______
毎週土曜日更新予定
毎週日曜日更新予定

『青春のS』
「三人のSは最も哀しい物語。」

次回、第10話
______


作者コメント ー長いですー

もう9話です。
やっと次回で10話目…!
いつ、始まりました?これ。
1ヶ月前ですか?これ。


計画的は20話まで行きたいと
思ってます。それまでは長いですから
1週間に2回投稿してるんですよ。
分かります?

もうひとつの作品の「花のカウンセラー」は最終回が迫ってきます。と言いたいでしょう
もう最終回まで考えており
もう新作まで考えています。

担当と会議中ですよ…新作。。
もう…タイトル会議1週間に
何回もしましたよ。ココココココ新作


圧倒的な…いや?まじで
自信作ですよ。新作。
予告編いきますか?いきませんよ。








ていうか、コレ。
最後の何ですか?コレ。
伏線も含めて最後、何?



まだまだこれからですよ!
これからの展開に期待して行ってください



「三人のSは最も哀しい物語。」
このキャッチコピーを基本にして
考察してくださいね。

では

有栖川 陽晴・2020-08-02
青春のS
三人のSは最も哀しい物語。
小説
切ない
キュン
学園
青春
第9話
花火
さようなら私の大切な人
毎週土曜日更新予定
毎週日曜日更新予定

『青春のS』

第六話

期末テストが終わり、やっと
夏休みです。
皆と海へ遊びに行きます。

砂浜の上で
水着を着ている女子達は
目をキラキラし、叫ぶ。

男子達はかき氷を買って
テントを建ててる。

亜沙美「海だよ!汐莉」

汐莉「うん、、海だ…!」



海は入らなくテントの中で過ごす
拓海に聖は、声をかける。

聖「入らないの?」

拓海「あーうん…泳げないから。」

聖「深い所まで行かなくていいから海へ入れ!拓海」

拓海「嫌だよ。眺めるだけでいい」


どうしても拓海と入りたい聖は
ムキになっても海へ入った。

雅士が私の所へ来て
かき氷をくれた。

それはイチゴ味。
冷たくて氷の味。

汐莉「ありがとう、雅士」

雅士は顔を頷いて
雅士の分のかき氷を食べ始めた。







全て食べ終えて
冷えた体をテントの外へ出る。
やっぱり足元は熱い。

だから、海へ向けて走った。
走って、走って



走ってる私を気づいた聖は
手を振って私は海にダイブして
聖がその体を支えた。

聖は笑って、亜沙美は
そこにいるよ と教えてくれた。
その笑った聖の姿は




『青春らしい』。

でも私は雅士一筋。



私はちょっとだけ照れて
亜沙美のとこへゆっくり走った。







その汐莉の姿を見て
雅士は聖に




雅士「聖、汐莉に近づくな」

聖「なんで?」









私の青春はいつか流れ星みたいに
流れるでしょう。












































亜沙美「汐莉。ちょっと深い所まで行かない?」

汐莉「えっ、、いいの?」

亜沙美「うん、どれだけ深いのか。」

汐莉「溺れない?」

亜沙美「絶対、大丈夫だって」











亜沙美とちょっと深い所まで
行き始めた。



聖「なんで?」

雅士は顰めた顔で




雅士「俺の妹だから」

聖「…そうそう、俺ね。
汐莉ちゃんの事 いいなって思ってんだよね。もし、汐莉ちゃんと結婚したら、雅士は義兄さんだね。」

雅士「…ッ」

















雅士と汐莉は本当の兄妹ではない
両親を亡くしたから。

あの寂しい二人暮しの家の中で
一人の女の子が入ってきた。

柔らかい雪が振る中
雅士と汐莉は外で遊ぶ。



雪だるまを作りましょう
雪合戦をしましょう
ママに雪の玉をあげましょう
ママに。
ママに。





汐莉はママがいない。
代わりに雅士のママ。


だけど雅士のママが汐莉を
産んだわけじゃない。

汐莉の苗字は蘇我里じゃない。
聖馬 。





_汐莉は、亡くなったお母さんの
汐夏(しおか)の汐から取って
お父さんが好きな姉の名前が
紅莉(あかり)
紅莉の誕生日が汐莉の誕生日と
同じで紅莉の莉を汐に合わせて

汐莉(しおり)



雅士と一緒に暮らして何が悪い?
雅士と兄妹じゃない。

それがどうした?

雅士は汐莉を支えた。
雅士は汐莉を育てた。



流れ星のように時は気づけば
今を経ってた。

気づけば中学生になって
それほど、時を経つのが早いってこと。



汐莉に彼氏ができても
おかしくない。

ずっと雅士と一緒にいたから
他に男が欲しい年頃だろう。







それでも汐莉はずっと
雅士の隣に。

雅士のママの前で
あの、食卓の上でワイワイと
盛り上がって



あの家には汐莉が必要なんだ。

他に男がいても
ずっと変わらない日常でいてほしい。
その願いは4年はないだろう。










雅士「お兄ちゃんだけどお兄ちゃんじゃない、、汐莉の大切な人だ。」





雅士「俺の…日常が崩れそうで怖いんだよ」

聖「…は?」







拓海「雅士!聖!助けてくれ!」


そこの浜辺で叫んでる拓海。



聖「拓海?」

拓海は指を指して

拓海「そこで亜沙美と汐莉が溺れてる!助けろ!お願い!」

雅士「…汐莉ちゃん、、」










汐莉"雅士って強くなったよね"

雅士"何?汐莉ちゃん"

汐莉"前では泣き虫だったくせに強くなってどうするの?"

雅士"…汐莉ちゃんを守るってそう決めたから"

汐莉"どうして私を守るのかなあ"

雅士"…大切な人だから、"

汐莉"大切な人?何それ?"

雅士"特別な人でこの子は失いたくないと心からそう思う。"

汐莉"じゃあ、私が何かあったら、助けにきてくれるってこと?"

雅士"うん…"

汐莉"じゃあ、私も雅士を助ける。
それ程、大切な人だ。"





真昼。


川の近くの野原で
日向ぼっこをしていた時。

汐莉ちゃんと話して
汐莉ちゃんの眩しい笑顔を見て
汐莉ちゃんの後ろには流れ星が流れた。





真昼なのに。
昼なのに。流れた。

その流れ星は雅士にとって
大事な思い出。










失いたくない。特別な人。



雅士「汐莉ちゃんッッ!!」

汐莉「あっ…雅士、、たすけ…ッ」




雅士「汐莉ちゃん、助けるから」




























雅士は汐莉を抱きついて
拓海のところへ泳いで戻る。

聖も亜沙美を助け
同じく拓海のところへ戻る。





汐莉「…ううっ、、」

雅士「大丈夫?汐莉ちゃん」

汐莉「大丈夫だよ、、ありがとう…」















雅士の目には少しだけ
涙が出ていた。

雅士はどれだけ辛かったのであろう

あの時
この時
何があっても決して
涙は出なかった雅士が

汐莉の事になると
ハラハラして
何があった時は

決して涙が出るのだ_




それ程 雅士が汐莉の事を大切な人だ と
言ってる事を









聖と亜沙美と拓海は
初めて知った。

















































_______

毎週土曜日更新予定
毎週日曜日更新予定

『青春のS』
「三人のSは最も哀しい物語。」

第七話は明日更新予定
「青春のS」

_______

有栖川 陽晴・2020-07-25
青春のS
三人のSは最も哀しい物語。
小説
青春
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『青春のS』

第8話

夏休みの最後に花火大会がある。
私は行けそうにない。
何故なら、海で溺れた事で
今、熱があるのだ



37,6

汐莉「やばいな…。」

雅士「汐莉ちゃん どう?」

汐莉「まだ…下がらない。。」

雅士「そっか。お粥を作ったから
食べて。」

汐莉「わー…ありがとう」






お粥を作ってまで
助けてくれてる。ありがとう

倍して恩返しするよ。
だから待ってて。雅士








雅士「今日、花火大会。」

汐莉「うん、、行きたかった」

雅士「…ベランダからでも見れると思う。一緒に見ない?」



優しい目でこう言ってくれた。
優しい目で分かる。雅士は優しい。
泣きそう。ほんと、ごめん。雅士
雅士、ごめん。屋台に行きたかったよね。
ごめん、私のせいで。





汐莉「私、、浴衣を着たかった…」

雅士「具合が悪いよね?
多分着るとキツいと思うよ」

汐莉「うん…っ、、着たかった
見せたかった。雅士に。」

雅士「大丈夫だよ。小さい頃見たし」

汐莉「中学生になった私!
見せたかった」

雅士「…大丈夫だよ」


















毎年 浴衣を着て花火を見てる。
けど、今年は着れない。
着たかった。着て見せたかった。

雅士「そうだ、忘れた。
取ってくる」



と言って座ってた雅士は
立ち上がる。

汐莉「あ…なにを?」



雅士「ん?内緒」




あんまり笑わないお兄ちゃんが
笑った。

いつもの笑顔とは全く違う
四角い口。
とても可愛く思えた。











ー♪♪♪

汐莉「あ、、」


汐莉「もしもし。」

亜沙美《ちょっとー!大丈夫?!汐莉
具合悪い??》

汐莉「ああ、、亜沙美。。大丈夫だよ」

亜沙美《今、拓海と待ち合わせしてるんだけど来れる??》

汐莉「んー無理かな。」

亜沙美《そっかー。聖が汐莉と
回りたいって言ってたけど無理か。
聖、絶対ガッカリするだろうね》

汐莉「ごめんって伝えといて…」

亜沙美《分かった!あと、拓海が
汐莉の家に行ってみるって》

汐莉「え?…あ、」

亜沙美《違った違った!
雅士先輩の家だねっ。》

汐莉「うん、、でもどうして?」

亜沙美《んー。心配だからって。
すごいよね!拓海って》

汐莉「あ…ほんと??すごい」

亜沙美《ね!》




ピンポーン

汐莉「あ、、来たかも。」

亜沙美《まあね、さっきメール来たから。
そりゃ家近いもんね》

汐莉「そうだね。。」

亜沙美《電話切るね!じゃーまた学校で》


















亜沙美と電話。
大丈夫?と心配してくれた。

拓海も心配で家に来てくれた。





コンコン

雅士「汐莉ちゃん。プリンを持ってきたよ。あと、拓海きた。」

拓海「汐莉、お邪魔してます」

汐莉「拓海。。」

拓海「大丈夫?汐莉。行ける?花火」

汐莉「ごめんね、、いけないかも。」

拓海「そか。仕方ない」

汐莉「うん、、ごめんね」

拓海「大丈夫。学校が始まるまで
治さないとヤバいよ」

汐莉「分かった。。早く治る…」









拓海は亜沙美の所へ行くと言って
帰った。









雅士「プリンを一緒に食べよう」

汐莉「うん…これ。。高いプリンでしょ」

雅士「あーーうん」

汐莉「ありがと。。美味しい」

雅士「良かった。早く治って」

































雅士「はーー美味しかった」

汐莉「美味しかった。少し寝るね」

雅士「うん。。俺も疲れたから
一緒に寝る。」

汐莉「な、なんで私のベッドに…」

雅士「暑いけどその方が温かいじゃん」









































その言葉は感動する言葉だった。
暑いけど、夏だけど、
一緒に寝れば温かくなる。




















______
毎週土曜日更新予定
毎週日曜日更新予定

『青春のS』
「三人のSは最も哀しい物語。」

次回は明日。
______

有栖川 陽晴・2020-08-01
青春のS
第8話
小説
三人のSは最も哀しい物語。
切ない
キュン
ほっこり
恋愛
青春
学園
毎週土曜日更新予定
毎週日曜日更新予定

『青春のS』

1話

"汐莉、貴方は特別よ"

"貴方は特別な…"




「ひき逃げだ!救急車ーー!」

"貴方はいつも笑っていてね"


"そしたら私、安心するから"




本物の母親。
顔はよく覚えてないけど
今の母親から聞いた話だと
私が4歳の頃に本物の母親は車に轢かれて

亡くなったらしい。
その時の車のナンバーは見てないから
分からなくて
犯人は未だ逮捕されていないらしい



私は
悲しい 寂しい とは思わなかった。

何故なら雅士がいたから…。








雅士とは赤ちゃんの頃から一緒で
いわゆる幼なじみだ。
雅士はいつもクール。

だけど私に何があったら
いつも助けてきてくれる。
そんな大切な、尊敬するような存在



雅士がいたからこそ寂しくなかった

もし、雅士がいなかったら
私はお母さんがいないと
泣き喚いてたと思う。

無限に。永遠に。

でも雅士が声をかけてくれなかったら
私は今の自分にはいられず
死んでたと思うよ





今の母親は雅士のお母さん

確実に母親とはならないけど
一緒に住んでる。

何故なら雅士の家には
お父さんがいないから。


二人暮しでお母さんは寂しさを
感じたか

「汐莉ちゃん うちに来ていいのよ?」

幼なじみの家に住むことにした。
あの家は何となく悲しげと

寂しさを感じた。
二人暮らしだからか、

何がか、足りないような気がして
悲しそうな雰囲気だった。



でも、


私が入ったら突然
明るくなってた。

3人暮しの家の玄関に
雅士がいる。
雅士はカバンを持って

雅士「汐莉ちゃん 行くぞ」

汐莉「はいはーい」



私は苗字変わらず

聖馬 汐莉 として生きている。
親はいないけど
雅士のお母さんが親だけど

聖馬だ。




今日から中学生です。
私は頭にピンクのリボンを付けて
雅士の後ろに歩いている。

雅士の後ろ姿には
大きい。この前、腕相撲したら
手が大きくて吃驚した。

男の子の手って大きいなって
何となく感じた。









登校道の途中に
犬と散歩している近所の人と
会って挨拶した。

汐莉「おはようございます」

近所の人「おはようー。汐莉ちゃんもう制服ね。雅士くんは相変わらずカッコイイわね」

雅士「……ハイ」

もー。雅士ったら
何、返事してるのよ。

何その返事。笑っちゃうわ。
…ふふっ、人と話すのが苦手な雅士。



………私は知っている。

雅士が5歳まで甘えんぼうだった事。
雅士がいつも泣きわめいて
私に抱きついてきて

助けて 助けて しか言ってこなかったし
喜んでいる時はすぐ、抱きついてきて

汐莉ちゃん大好きだよ なんて
可愛いこと言っちゃうし



まるで弟かのように。

でもね、実は
雅士、私より年上。

1つ上なのに甘えんぼうで
可愛かった。





私が4歳になって
雅士の家に住むことになってからは
お兄ちゃんかのようになってた。



甘えてくることは無く
助けてきてくれるばかり。


私が雅士のいる中学校に入学して
お兄ちゃんの迷惑かけないように
"恩返し"したい。

有栖川 陽晴・2020-06-27
青春のS
小説
1話目
三人のSは最も哀しい物語。

『青春のS』

第5話

聖「なぁつっっだぁー!」

担任の先生が明日から夏服だと
伝えられた瞬間
隣の席の聖くんがそう叫んだ。

先生「…静かにしなさい」

眼鏡をグイッとかけ直してる先生と
腕を伸ばしながら頭を回す聖くん。

今年の夏は18年間に1回
すごく暑い年らしいです。
ひまわりが咲く季節。



中学生になったばかりの夏服。

運動会は涼しい秋に実行と
先生達 話し合っている。
雅士に聞いた話だと…




去年の春、夏の前ぐらいに
運動会があって12、13人の生徒が
熱中症で病院に運ばれたらしい。

その事が起きてからは
秋に実行と考えているらしい




私は運動会が待ち遠しい。
早くやりたい。
早く雅士の走ってる姿が見たい。
早く早く……………







聖「期末テスト…勉強しなきゃ」

亜沙美「うるにゃい…」

拓海「泣かないでよ。亜沙美。」

聖「亜沙美、そっか。この前の小テストで35点だったんだろ?」

亜沙美「キィーーッ」





そうでした、期末テストが待ってました。
テストが嫌いな私にとっては
地獄かもしれません。

でも雅士がいるからこそ
私は重くはありません。

雅士がいてくれば少しは
楽になるものです。
いつも、雅士は部活で忙しい。

だからゆっくり二人で居ることは
少ない。



けど、期末テストが近づいてきた時は
一緒に勉強するから。
一緒に居られる時間がたっぷりあるから
私は好き。期末テスト。









期末テストが終わったら
夏休み。

私は大好きだ。夏休み。
雅士と遊べるから。
夏祭りに行けるから。
好きな事をやれるから。

暑いけどその分は
楽しまなきゃ。











雅士「汐莉ちゃん」

汐莉「雅士」

雅士「今日から部活休みだから勉強しよか。」

汐莉「うん。」






____




































汐莉「ただいま」


雅士母「おかえりー」

雅士「今から勉強するから邪魔はしないでよ」

雅士母「あーはいはい。もうすぐ期末テストかぁ。頑張って。」





クッキーを口に咥えて
応援してくれるお母さん。




この人は雅士の母
私の母でもある。


雅士とは似てなくて
明るいタイプ。
雅士はお父さんに似てたらしい。

雅士母「そうそう!これ。拓海ママから貰ったのよ。クッキーを。だから勉強する時にお腹が空いたら食べるのよ。はい、持っといて。」



雅士母「あたしも、今から
研究の仕事をするから。そこにご飯が置いてあるから好きに食べていいのよ。」




雅士お母さんは生物の研究の仕事をしてる。

だから忙しいのだ。
























雅士のお母さんはクッキーを
咥えながら自分の部屋へ戻って行った。

雅士はテーブルのイスに座って
私を誘った。




雅士「ご飯をたべる?」

優しい目でそう言ってくれる

私は笑って顔を頷いて
テーブルのイスに座る。

そう、これが日常。
期末テストが近づいてきたら
こういう流れがよく来る。

この流れが一番好きだった。















ご飯を食べ終わって
お皿を洗っている途中。


雅士「夏休みは、、どっか行く?」

また、あんまり誘わない雅士が
誘った。



私は目を瞑って
行きたい所を考えた。

あまりにも多くて
何も思い出せない。

雅士「俺、、海に行きたい」

汐莉「あーいいね!行こう。みんなで」

雅士は驚いた顔でゆっくり
笑顔になっていって

雅士「…うん。。行こう、みんなで」

























必死に勉強をして
毎日学校に通って
隣の聖くんとは違い、きちんと
先生の話を聞いて
分からないところは雅士に聞いて
拓海ママから貰ったクッキーを
食べながら勉強をして


期末テスト





聖「やべー勉強してない!
彼女ばかり考えてたら」

拓海「そっか、独りだから欲しいと考えてたんだね」

聖「あっ、、」




























雅士「大丈夫?汐莉ちゃん」

汐莉「緊張…するね。期末テスト」

雅士「……頑張れ」

汐莉「うん。頑張るよ。雅士も」

雅士「うん」



































期末テストが終わったら
雅士と皆で海へ行く。

その事を楽しみにして
テストに集中する。









今年は何とかいい夏になりそうです








































______

毎週土曜日更新予定
毎週日曜日更新予定

次回7月25日(土)更新予定
『青春のS』
「三人のSは最も哀しい物語。」

______

有栖川 陽晴・2020-07-19
青春のS
三人のSは最も哀しい物語。
第5話
切ない
キュン
青春
学園
期末テスト
小説
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