いつだって
いつだって想像するのは
最悪の事で
妄想する
あそこで会話してるあの子たちは
私の悪口を言っているのではないか
私は本当は嫌われていて
利用されているのではないか
皆私をなんとも想ってなくて
想ってるのは私だけなのではないか
私だけ
私だけがこんなに
だめだやめよう
被害妄想被害妄想
とまれとまれとまれ
ねぇ、
私もっと頑張るから
認めてくれないか
そうやって酒に語る。
「誰が認めてくれるだろうか」
「貴女自身が貴女を認めなければ
きっと誰も認めないわ。」
「自分を認めることなんてできないよ。
認めた瞬間きっと止まってしまうから。」
「なにが。」
「高みへの意識が。」
「高みへの意識は必要なのかしら。」
「必要だよ。認めてもらうために。
頑張ってる証拠じゃないか。」
「貴女は『このまま』でいる事の
勇気と苦しみを知ってもいいと思うの。」
「高みを目指す方が
勇気がいるし苦しいよ。」
「そう。
そうやって
自分が1番苦しいって
思ってればいいわ。
自分以外は楽してるって
思い込んでなさい。
ほら
どうかしら。」
「わからない。」
「いいえ、
わかってるはずよ。
貴女いつまでそうしてるの。
そんなの子どもみたいよ。ねぇ。
自分が大人って思うなら
ほら
もっと周りを見て
ねぇ
わたしを見て。
お願い、もうそうするのはやめて。」
「あなたこそ。
いつまで私の中にいるの。」
「貴女がわたしを受け入れるまで。」
「そう、じゃあ永遠ね。」
セーラー服をまとう彼女の2つの目から
雨のような
虹のような
アイシャドウのラメのような
キラキラとした何かが舞う。
「きえようか。」
「消えないで。」
「なぜ。」
「あなたが消えるなら私も。」
抱きしめる。
抱きしめる。
知ってる。
思い込み。
どうすればいいの。
どうしようもないの。
こうでもしないと生きていけないのよ。
半分こしよう。
全ての責任を。
その為にあなたがいるの。
ごめんなさい。
あなたの方がよっぽど大人ね。
NOTE15に来てから始まったあなたとの会話
もう2年半になりますね。
中学生の私の言葉が
大人の私の心をえぐるの。
続く続く
独りの二人言。
私はこんな情けない大人になってしまった。
どうすればいい。
情けなくない大人とはなんだ。
真面目ってなんだ。
立派ってなんだ。
すごいってなんだ。
偉いってなんだ。
わからない。
わからないけど大人になったよ。
わからないまま大人になったよ。
「ねぇ、あなたが思う大人には
私はなれなかった。」
「知ってる。
だからわたしがいる。」
涙が止まらない。
私の涙と
あなたのなみだ。
こんなに綺麗。こんなに。
「もう、
もう頑張れない。」
「ええ。」
「どう頑張ればいい。」
「頑張れなくていいよ。」
「でも私、
私何も無いから
頑張らないと何も無いよ。
ごめんなさい、考えたくない。」
いいえ、
「無理やり頑張って
作り上げた物しか
評価されないのよ。」
「水を飲みましょう。
そのお酒を置いて。お願い。」
「誰も、誰も見てない私なんて。
あなたは自分が中心だって思えるでしょう。
だからなんでも出来るのよ。
私はできない。
なにも。
なにもなにもなにも。」
終わらせなきゃいけない。
誰にも話せない。
誰に話せばいいの。
友達?
家族?
カウンセラー?
精神科医?
いや
もういいや。
うん。
大丈夫だよ。
ごめんね。
ごめんね。