#体温

孤独を求める僕

体温に吐き気がする僕

でも

君の手の温もりは知りたかったんだ

寂しい夜に浮かぶのは

月よりも、星よりも、

ずっと過去にいるあなた

いつまでも慣れない

離れる体温の感覚も

笑顔で言うまたね、も

寒いからって理由で

君の体温を感じさせて

夜空に姿を消した、
あの人と僕の体温

あの日、二人で作った
二人だけの愛の形

もう、あの人の体温を感じる事は出来ないのだろうか。

赤茶に煌めく 君の姿

手に触れた温度が

懐かしさを教える

元気にしてますか 愛しい人

無理をしていませんか 大切な人

眠る君の髪を撫でながら
君は僕の掌で眠りにつき

手を搦めながら
君の重さを愛した




































離しかけた手を君が掴んでくれた
それが何より嬉しかったんだ

僕にとって、雨は、硝子の欠片なんだ

空から、容赦なく冷たい破片が

身体に抉り込んで、心臓に、氷のような針を

一気に何百本も打ち込まれたような

息も出来ないくらい。

今日みたいな、雨の日には

また、過去の事を思い出してしまう。

寒い季節を温めて欲しいと思うのは

一人分の体温では心細いからなのか

月影に寄り添う哀愁の傍らで

君と温め合って眠りたい

迫り響く来る"胸の痛み"に蓋をして

二人きりこのまま"愛し合い"ながら

繰り返す"時間"の中で眠りに撞きたい


僕はそっと、君を抱き締めた。

彼が、私の髪を指に絡めて、口付ける。

たったそれだけの事なのに＿＿＿＿

＿＿＿＿その場所から肌が熱を帯びていく。

隣の温もりに触れたくて
空を描く貴方に
ありもしない温もりを
感じていたくて。

貴方が大好きだった空を見た。

だけど、貴方と見た空なんてなくて…

私は、空が無いと呟く

思い出の青空は透明に

暗くて狭い部屋の中で

貴方の体温を感じることはできるのに、

私のぽっかりと空いた心の穴を

埋めることができない

夢でも幻でも構わない

そう思っていた私の両手は

君の体温を拒んでしまう