何となく・7時間前
何となく語る
貴方が風なら
私はそよぐ花になるから
貴方が夜なら
私は朝になるから
貴方が広い空なら
私は広い海になりから
貴方が星なら
私は月になるから
貴方の傍にいますから
夢ばかり見ているのなら
生半可な夢なんて
即座に捨ててしまえば
どんなに楽だろうか
できるなら静かに
現実を見据えていたいのに
そうはいかないのが世かな
学生の頃の夕暮れ時に
よく一人で散歩していた
いつもの道で、毎回出くわす
うずくまっている浮浪者の老人
寒い中、彼は靴も持たず裸足でいた
私はどうすることもできない切なさに
心が傷んだ
今、あの老人はもう夜空の星に
なっているのだろうかと
ふっと考えることがあるんだ
夕暮れの空の表情はどこか
センチメンタルでもどかしい
自分の気持ちを代弁して
くれてるいるように思えるんだ