#過去

手を広げて抱きしめたかった

あの頃の君はもういないけど

あなた以外から
差し出された「好き」に
「私も」なんて言えず
あなたと同じ言葉で
今度は私が心を刺した

不意に涙がこぼれて
君は　優しく謝ってくれる

でも　ごめんね
この涙に　きっと君はいない
あの日の　二人のためのもの

コルチカムの花言葉


華やかな美しさ
楽しい思い出

"私の最良の日々は過ぎ去った"

僕は頑張りたかったよ

誰かと比べることなく

僕だけの頑張りの中で

認めてあげたかったよ

進路希望
理想の自分
将来の夢
もう見つけているのに
どうすれば辿り着けるの？

あの放課後
鬼ごっこして笑っていた私に
もう一度会える道はどこ？

暗闇に染まることなんて望んでいなかった

眩しすぎない場所で笑顔を咲かせたかった

世界は真っ赤に染まった

見えないだけで傷だらけ

途中で曲がってしまって

真っ直ぐは壊れていたね

壊したのは僕だっただろ

どの時の君とも仲良くなれなくても

それでも歩み寄りたい心は本物だよ

温まらないから覆っているのよ

熱い暑い世界は痛い程に寂しい

眠った自分は起きる自分を蹴飛ばしたい

歩く自分は経た自分を抱きしめたいんだ

流れてきた夏についていこうと必死で

僕を呼ぶ傷が今にも開きそうなんだよ

今も生傷のように抱えて生きてるわ

どれだけ薬を塗ったって滲みるのよ

緊張しながら一歩一歩踏みしめるように歩く

そんな僕をひまわりは見守ってくれたんだね

過去は美化され未来を夢に見るだけ

今を呪って生きるってなんて無様だ