#何も出来なかった

突然の


大怪我だった。


事故で頚椎損傷。


首から下が全く


動かない。


それでも


リハビリに明け暮れた


同僚の子。



どうしても


仕事に戻りたい


そう言っていたのに



今日正式に解雇された。



どうして君が。



事故を知った時


入院中のベッドの上で


何か自分に


出来たことがあったんじゃないかと



頭痛の止まない体が憎かった。



大きな事故を経た時


他人は口々に言う。



｢命があっただけよかった｣



でも、そうじゃない。


そう言えるのは


他人事だからだ。



君は、死ぬよりも


苦しい今を耐えている。



君は、五体満足の体を


取り戻したかった。


君は、大好きな仕事に


戻りたかった。



それが1つたりとも


叶わない今


どれだけの悔しさを


その心に抱いているんだろう。



考えただけでも


目頭が熱くなる。




正式に会社が立ち上がったら


君を私の事務所に引き込もう。


今日の正式解雇をきいて


そう、固く誓った。



君は、ひとりじゃない。



私たちが、ここにいる。

「疲れたな…」

君はそう呟いて淋しそうに笑った。

貴方は私に取っておきのプレゼントをくれた

でも何を返すことが出来なかった


なのにまだ 私 のことを…


お願いだから 忘れてください

私じゃあなたを幸せに出来ません

行かないで、、、

離れないでよ

失いたくないだけなのに


置いてかないで

僕の手が届かない場所へ

行かないで、、、

今日、近畿大会の予選で
ある名門と当たって...。
先生や高校生もみんな勝てるって
言ってくれてた試合で
みんな緊張してる割には元気で
自分も行けるんじゃないかって思った

でも名門を見た瞬間に
無理じゃないか
と思った自分がいた

ほんと最低

みんなを信じられへんかった
みんなごめん

連れていってとか言う割に
みんなを信じられなくて
ほんとにワガママなだけ...。

その後、3セットまでいって
4点差で負けました

みんな泣いてた

自分も泣いた

何も出来なかった

努力してたらピンサで入れたかも
しれなかったのに

努力不足で何も出来なかった

ごめん

次は夏やけど
夏こそ3日目いって
いい思い出残そ

信じてるから

今日も

何も出来なかった

何も言えなかった

名前を呼ぶことしか出来なかった。