#偽りだとしても

世界中の誰よりも

愛しているからなんてさ

世界中の誰よりも

あの子を愛している君には

響かない理由だよな

愛してくれとは望まない
ただ俺の隣で笑ってくれ

君がどんな色に染っても

僕は結局その色ごと

愛してしまうのだろう

秒針の進む音が響く部屋に2人


僕の肩に頭を預けて夢の中の君

きっとこの幸にも終わりはくる

それでも僕は彼女の手を取り絡めた

「　　　　　。」

この恋が
偽りだとしても

愛してる気持ちに
代わりはない

ホントは
あの娘から奪いたい

あなたのからだごと全部

短編小説




偽りだもしても愛してたんだ


















ねぇねぇ、もし、愛があるのなら

君ならその愛をどうするかい？


えー僕はね、

その人にその愛を返すように
愛を注ぐよ。



ハハッ馬鹿だね、
偽物の愛だったら
どうなんだい？



うーん、死神君は答える

じゃあ、僕が偽物の愛を注げば
偽りになるんでしょう？

それは愛じゃないんじゃないかい？


いやいや、と僕、天使が言う

もう、じゃあ実感してきたまえ



なんだよその上から目線は
と死神君は言う
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

はぁ、もう嫌だな。
愛なんて偽物

本物なんて存在しないよ
だから、今だけは、知らないままで
いさせて。



そう呟く一人の自殺志願する女、愛

私の名前は愛

「愛」なんてさ
偽物だよ。

名前はみんなを見極める為の番号さ

愛を知る女？

ふざけるな、そう呟く今の私


最悪だ、もう終わりにしたいのに。
自殺行為を行う際私は見てしまった



誰かが飛び降りる瞬間を。

誰かは見えなかった。

もの凄い演出だ。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

よしターゲットはあの子

まず僕が飛び降りる。

そしたら僕は　死神君は言う

その子の心に少しでも住めるかな。


そうすれば愛を知れるはずだ。

任務だし、偽物だから
少し心が痛いけど

まぁいいや。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

いやいや、あの人の事まで、、
そこまで助けられない


逃げ回る私

はぁはぁ

怖い怖い怖い。

何故何故だ。

私はあの人みたいに死のうとした。

凄く怖くなった。




ねえ君はあの時の？

え？

突然声を出す飛び降りたはずの男

なんで生きてるの？

あ、それはね

パラシュートを開く練習を
してたんだよ。

自殺に見えた？

う、うん。


ねぇねぇ、君はなんで自殺しようとしたの
そう呟く男、

な、なんでわかるのさ。
びっくりしたから少し疑問系で返した


そうすると、


君が泣いてたから。

私は愛を知りたかった。


なら僕が愛を教えるよ。



それから1年

僕らは迎えるその日々に

一つ一つの愛を知る

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
あー、

これが愛か
そう思う死神君


そろそろかな。


ねぇねぇ、もう終わりにしない？

そういう僕


な、なんで？、

俺、疲れた。

"愛"を知りすぎてさ

そっか、

疲れたんだ。

なら私も終わらせようかな。


！！！

そっか番号だと思う名前はときに

傷つける事だってある。
名前の恐ろしさ


飛び降りる僕

泣く君


さようなら


溺れた愛に沈む僕

死神君は
山より高く
海より深く
空より広く

消え去った。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

ねぇねぇ、今だけでいいから

君の本物の愛を知りたかった。

偽物の愛でも素敵だったな。

ありがとう、任務成功だよ、死神君

少女はね、

いつまでも偽りの愛でも君を
想ってたよ



フフフッ


偽りだとしても








君を想っていたよ。



感想下さい

君の掌で踊らされていたとしても

欲しい言葉は君が全部くれたから