分析するのが癖なあたしに
分析するのが趣味なあなた
分析するのが得意なきみと
分析したがりの×××さん
みんな合わせて
『いないいないばあ』
隠れんぼ
『もういいかい
まぁだだよ』
隠したって隠せてない気がして
事実、なぁんも隠せてないのだから
ほれ、やっぱりかと
見る人が見れば、すぐバレてしまう
ならどうしてぼくらは
どうしてこうも、隠したがるのか
じぶんの気持ちも
大好きな“きみ”の気持ちも
意識すればするほど
言えなくなっていく
夢中になればなるほど
周りが見えなくなってく
まるで“何か”にぼくらは
囚われているようだ
それが恋なのか、
はたまた恋に魅せられた擬似体験なのか
その区別が危うくなるくらい
おかしくなっているみたい。
熱に浮かされているようで
『夢から醒めたくない』
いつか覚めてしまうモノ
なのに、その先を期待してしまうのは
所詮、
私も人間、いや生物は、
“男と女”なのだろう
それを自覚するたび
視線を向けられるたび
興ざめる
熱がどんどん失われてく
・・・ああ、結局は“そうなんだ”って
ロマンチックな
少女漫画のような
そんな恋も憧れてはいたけど
現実はそうではないと諭される
『分かってるから』
なんでだろう
『少女漫画のような恋はないから』
分かってたのに
諭す元彼をふと思い出した
・・・私、傷ついてたのかな?
思えば、そう
無理してたんだろう
お互い
だってあなた、
私の言ってること分からなかったらしいし
言ってくれれば良かったのに
笑っちゃった
気づかれないように平穏保って
『そうだったんだ
言ってくれれば良かったのに!』
傷ついたの、バレないように笑ってた
やっぱり、付き合うべきではなかった
そう、ちょっとだけ思ってしまう
付き合って得た知識もあったのに
男女の違いを知れたのに
いつもと見る景色は変わってただろうに
・・・馬鹿だなぁ
たまにそう、自分を責めたくなる
好きになろうとした
不安にさせないように
愛情を注ごうとした
それがこのざま
笑っちゃう
きっと、このことが私を次の恋へ
進ませてくれないのか
お別れをきちんと言えなかったこと
最後に『話そう』
留守電を入れた
それでも連絡は来なかったから
もう良いや、バイバイ
『私はできることしたよね?』
『悪くないよね?』って
一人の親友に確認しながら
『悪くないよ、○○○は』
その言葉に安堵した
泣かないように振る舞ってる私に
必要な、欲しい言葉だったから
友達を使って安心したいなんて
悪くないかの確認だなんて
自分はやっぱり最低だった
音信不通になる前に
“別れたい”と言ってくれれば
いや、私が言っていれば良かったのかな
もう、過ぎたこと
吹っ切れてる
だけれど、きっと心の奥底には
また、音信不通になるのではないか
相手を傷つけるのではないか
そんな恐怖が
あるのではないか?
それを、かれらには伝えていない
でも、それでいいのかもしれない
こんなにも私は
『めんどくさくて
重い』
違うニュアンスで言ってくれた言葉を
こんな形で使ってしまうなんて
ごめんなさい
信じてれば、何か変わっていたのかな
行動と言葉が違ってたから
信じたくても信じられなかった
親友に投げかけた言葉は、
私自身に対しての言葉でもあった
なんて皮肉
私も弱いな、まだまだ
怒りも憎しみも悲しみも
隠すことで精一杯だった
表情に出さなくして
心がどんなに悲鳴をあげようと
堪忍袋の緒が切れても
ずっとずっと微笑んでた
隠すことに必死で
“大事なもの”、一つ
落っことしてしまった
それを私は今日も
自覚をしながら
微笑んで
冷静に分析しながら
他のことで足りないものを埋めている
それでも、足りないくらいなの。
他ではまかなえない、代わりがない
大事なものだから。
埋めても埋めても、
大事なものには叶わない
“冷めている”
“熱い”
その二つの相対の気持ちに
振り回され、
どっちなのだろうと
苦しんだりするけれど
シンプルに答えを告げよう
難しく考えてしまう前に
考えすぎた後でも
その時、自分の思ったことでいいんだ
熱血だろうが、冷めていようが
どんな自分でも“あなた”だから
どんな決断を下しても、
“あなたはあなた”
責める必要はこれっぽっちもない
大事なもの、
隠したもの、
隠してるもの、
“自分の気持ち”。
自分を大事にできているだろうか。
・・・まだ、出来てない。