#君が笑ってくれるなら

嫌われたっていい。

「君」が笑ってくれるなら

「君」が幸せになってくれるなら

どんな嘘だってつけるから

たとえ、

「自分自身」を傷つけたとしても。

君が笑ってくれるなら、


《私はどんな努力だって惜しまない＿。》

きっと君は僕以上に僕を理解していて

僕もまた君より君を理解していて

だから嫌でもわかってしまうんだ

君の頬が桜色に色づいたこと

その視線の先に僕はいないこと

僕の想いが君に届くことはないということ

肝心な時に君は鈍感で

僕の気持ちには気付きもせず

｢好きな人が出来たの｣

真っ赤な顔をしてそんなことを言ってくるから

隠した想いを君に
打ち明けてしまいたくなるけれど

『...そっか｡ 応援するよ』

君の隣のこの場所を失いたくなくて

僕の気持ちはきっと君には一生秘密なんだ

泣いたっていい。

逃げたっていいよ。

君が笑ってくれる。

ただそれだけで、俺はもう満足だよ。

泣いてもいいよ
逃げたっていい
そうする事で
君が笑ってくれるなら
もぅなんだっていいと思うんだ
焦る必要なんで
どこにもない
のんびり行こう？
だって
「君の人生は長く、
世界は果てしなく広い」

長編小説



少し狂った世界の方が




生きた心地がして＿＿＿。














貴女は云う





私、この世界住みにくいわ



だから少し遠くに逝く。





そう言って



貴女は空へ飛んで逝った。




まるで白昼夢のように



今でもその事を覚えている



貴女は死にたがり




ずっと居場所を探してた。



だけど、貴女は


空に手を伸ばして


「空の青さに手を浸したい」



なんて言って。



"馬鹿だな"そう思ってた。




貴女は幼なじみ。


幼なじみの乃彩



乃彩は、幼稚園からの


友達で、家が近くて、


いつも一緒だった。



そんな彼女は私に言う


「ねぇ、逢羅


私たち大人になっても



ずっと一緒だよ」



そう言う乃彩


その約束は



私たちが15の時に


無くなった。


彼女が死んだから。



11月の16日


紅葉が綺麗だった日



そして乃彩の誕生日。




彼女は紅葉と共に散った＿＿。




手紙を書いたんだ。


今日は2年後



彼女は17になる



そんな私からの誕生日プレゼント





乃彩へ




手紙って言っても、



貴女に届く訳じゃないけれど




私なりにお手紙届けるね。



お誕生日おめでとう



17歳だね。




貴女との出会いは



幼稚園からの仲で


2年前までは


ずっと一緒だったね。



乃彩っていつも


思うんだけど、



どこか抜けてて変だよね



悪口になるから




これ以上は何も言わないけれど




アンタのせいで




私の幸せが2倍になったわ





"おかげ"とは言えないけどね




だからこそ、





貴女が居なくなった時からの






この心は今までにない





辛い気持ちでいっぱいだからさ








でもね、もう私も前を向こうと思う




いつも上を見て




乃彩の事を思ったところで






貴女はもういないし、



私にできることは




貴女の事を思い出して





胸が痛くなる、そんな事しか





出来ないのだから、






それなら貴女のことだから





前を向いた方がいいと思ってね。





私と貴女が出会う頃は



多分もっと先で



私の髪が白くなって




声が低くなって






全く今の私とは別人かも



しれないけど




それまで待っててほしいな




"寂しい"とか言って




泣かないでよ？





泣かないか笑笑






貴女との日々は





何処か懐かしくて






何故か、新鮮で




心地がよくて





都会に住んでいる気分で





風に吹かれて、揺れる髪すら



楽しそうにしてた。





貴女が私の人生で




大きな想い出だし




宝物です。






大好きだよ













乃彩のLINEへ送信し





私は海に足を浸けて



私もそっちに行きたいな


なんて思っても、


乃彩はそんなの願ってない








思い切り叫んだ





返事くらいしてよ＿＿＿。






スマホを見る






返事がないのはもちろん




だけど、



既読が着いていた。




ありがとう、乃彩＿＿。

君と会ってもどんな顔で居たらいいのか分からなくて
君の気を引ける話題なんてとっくに無いんだ

それでも、君が笑ってくれるだけでそれだけで幸せなんだ



君の隣に居るだけじゃ駄目なんだ


最後は君の手を繋いでもいいだろうか？

君が笑ってくれるなら僕はどうだっていいんだ
でも、君を泣かすような人が
いたなら
僕は許さない

あなたが笑顔で生きられるように

わたしは消える

あなたを苦しませてしまうから

わたしは泡になる

無力な嫉妬は醜いから

綺麗な思い出の中に

少しだけでもわたしを残してほしいから

寂しげに微笑んだ
それからいつも考えている