閖紗莱・2022-04-29
夜空舞う頃に*
紫蘭の花束
君に最高の夜景を*
雲のない快晴が美しいって
誰が決めた理論でしょうか
取り留めもない会話も
何気ない日常のひとコマも
大事な宝物だったんだ
魚は水の中でしか生きられない
人は酸素の中でしか生きられない
君たちの求める「じゆう」って
魚を無理やり陸地に上げることか
人間の慣れというのは
寂しさを生み出すもの
純粋無垢な心は
水でさえ流すことはできないのに
諦めの心では容易に流せてしまう
濡れる肩も気にせず抱き締め
背を擦る君に最後の哀の言葉
屋上から眼下へと投げ捨てた
希望も絶望も紙飛行機に乗せ
優しすぎるって言うのも
時には鬱陶しくもなるが
無関心すぎるって言うのも
時には嫌に感じたりもする
元々が複雑な構造の人間さ
面倒な奴でいいじゃねぇか
生とか死とか
宇宙の誕生と比べると
単純すぎてさ
考えるのが馬鹿馬鹿しくなるのって
まさかの俺だけ?
君から貰った「 いきたい 」は
君無しでは叶えられはしないし
君有りじゃなきゃ嬉しくもない
暗闇に街灯を建てなきゃ
夜道は下見て歩くだろう
"恥じらい"や"戸惑い"を
今感じているのならば
君はまだ『 自由 』を
勝ち取れてないんじゃないか
失敗した回数を嘲笑うか
成功した事実を称えるか
キミはどちら側の人間だ
友達の中に知り合いの中に
即既読、即返信できる奴が
一人でもいたら心強いだろ
だから俺がヒーローになる
思わず涙が溢れたのは
素直になれた証です。